アメリカの複数の有名企業が中国サイバー攻撃部隊から被害を受けたとして、アメリカ

政府は関与した同国の将校5人起訴しました。

画像:【アメリカ企業にサイバー攻撃をしたとされる中国人将校ら】
アメリカ企業にサイバー攻撃をしたとされる中国人将校ら
http://www.fbi.gov/news/news_blog/five-chinese-military-hackers-charged-with-cyber-espionage-against-u.s

20日、アメリカは上海に拠点を置く中国人民解放軍の「61398部隊」(※)に所属する5人の将校(Wang

Dong、Sun Kailiang、 Wen Xinyu、 Huang Zhenyu、 Gu Chunhui)を産業スパイなどの罪で起訴したことが明ら

かとなりました。

61398部隊
上海の浦東新区に拠点を置き、昨年アメリカがサイバー攻撃に関与していると発表した部隊。
中国総参謀部の傘下にあり、中国の大学からコンピューターに詳しく、英語が堪能な学生をスカウトしており、その数は数百人~数千人からなるとみられています。
アメリカの調査では2006年以降、全世界で少なくとも141の機関、企業などを相手に莫大なデータを組織的に盗み出しているとしています。

アメリカ司法省によると、5人は2006年ごろ~今年4月までの間、アメリカの大手原発メーカー「ウェスチン

グハウス・エレクトリック」や大手鉄鋼メーカー「USスチール」など6つの企業などのコンピューターに不正アク

セスし、侵入。

機密情報などを盗み取るなど31の罪をおかした疑いがあるとのこと。

起訴を受け、FBI(連邦捜査局)は5人の名前と顔写真を公式サイトに掲載してさらなる情報の提供を呼びか

け、今後、中国政府に身柄の引渡しを求めていく予定とみられています。

一方、中国政府側は

「事実無根でアメリカによる完全なねつ造だ。起訴の取り消しを求める」
「アメリカがインターネットを通じて海外の首脳や企業に関する情報を盗んでいたことは誰もが知っている」

と強く抗議しています。

アメリカと中国のサイバー戦争・・

日本も有名企業が中国とみられるハッカーに不正アクセスを受けて被害を受ける事件が相次いでいますが、

対策は万全でしょうか・・?