【江戸〜明治】感染症への注意や健康を促す浮世絵・啓蒙ポスター集
カリフォルニア大学サンフランシスコ校に保管されている健康を促すポスターをご紹介します。これらは江戸〜明治時代初期に制作された木版画です。病気に対する予防法などがこのようなビジュアルで浮世絵として伝えられていたことが興味深いですね。当時は普通なのかもしれませんが、現在見るとユーモアと機知に富んでいます。伝達方法が現在と比べると限られており、薬や治療などの対処法も少ない時代ですから、これらの浮世絵の重要度が高かったことが伺えます。
スポンサード リンク
「房事養生鑑」歌川国貞
「飲食養生鑑」歌川国貞
「房事養生鑑」と対になる作品です。「飲食養生鑑」では臓器を人気歌舞伎役者にたとえ、役割を紹介しています。
「懐妊の心得」浜野貞助(1880)
浜野貞助が制作した木版画ポスターです。女性が妊娠してから胎内で、胎児が月々にどのように生長していくか示しています。
「父母恩知圖」歌川芳虎
「体内十界之圖」歌川国輝 (1885)
「妊婦炎暑戯」 歌川国利 (1881)
歌川 芳盛 (1862)
「三気男はしか退治」落合芳幾 (1870)
「出雲國麻疹除御神」月岡芳年 (1862)
「麻疹軽くする法」 歌川房種 (1858)
「虎列刺退治」木村竹次郎 (1886)
コレラ予防のポスター。衛生隊が消毒薬を噴射している怪獣は虎、狼、狸が合体した得体の知れない化け物として描いています。
「難病療治 きたいなめい医」一勇斎国芳 画(1850)
「虎狼痢」大蘇芳年(月岡芳年) (1877)
「内腹 毒掃丸の広告」画家不明
「キンダー・パウダー 小児薬王の広告」守川周重(1880)
「五体和合心臍之教訓」 歌川芳勝 (1862)
両手、両足、頭、背中などの五体をそれぞれ家族の一員と見なして、一致協力して働くことが心身健康の源であると、わかりやすく説いています。
スポンサード リンク
麻疹絵
travel
Wunderkammer
風俗図会データベース
浮世絵図鑑: 江戸文化の万華鏡 (別冊太陽 日本のこころ 214)