国内実売8万円以下の4K 液晶モニタがデル・レノボ・ASUSの各社から出揃いました。いずれも28インチですが、仕様には意外と差があります。デル P2815Q、 レノボ ThinkVision Pro2840m Wide、ASUS PB287Q の比較表と注目点まとめは続きへどうぞ。
(注:トップ画像はメーカーの製品画像を合成したもので、実機を並べて撮影したものではありません。そのため各モデルのサイズ感は実際の製品とは異なります)
デル P2815Q | レノボ ThinkVision Pro2840m Wide | ASUS PB287Q | |
---|---|---|---|
画面サイズ | 28インチ | 28インチ | 28インチ |
パネル | TN (非光沢) | TN (非光沢) | TN (非光沢) |
解像度 | 3840 x 2160 | 3840 x 2160 | 3840 x 2160 |
4K 表示時のリフレッシュレート | 30Hz | 60Hz (DisplayPort 1.2接続時)、30Hz (HDMI 接続時) | 60Hz (DisplayPort 1.2接続時)、30Hz (HDMI 接続時) |
視野角 | 水平170度 / 垂直160度 | 水平170度 / 垂直160度 | 水平170度 / 垂直160度 |
輝度 | 300cd/m2 | 270cd/m2 | 300cd/m2 |
コントラスト比 | 1000:1 | 1000:1 | 1000:1 (ASCR オン時は1億:1) |
応答速度 | 5ms | 5ms | 1ms (GtoG) |
表示色 | 約10億色 (「10億7400万色」) |
約10億色 (「最大10億7000万色」) |
約10億色 (「最大約10億7374万色」) |
DisplayPort | 2ポート(1ポートはデイジーチェーン用出力) | 1ポート | 1ポート |
Mini DisplayPort | 1ポート | 1ポート | なし |
HDMI | 1ポート(MHL 対応) | 2ポート(1ポートはMHL 対応) | 2ポート(1ポートはMHL 対応) |
USB ハブ | USB 3.0 x 4 | USB 3.0 x 3、2.0 x 2 | なし |
スピーカー | なし | 3W x 2 | 2W x 2 |
ピボット(縦表示) | 可能 | 可能 | 可能 |
前後角度調節 | 前5度 / 後22度 | 前5度 / 後25度 | 前5度 / 後20度 |
左右角度調節 | 各45度 | 各45度 | 各60度 |
高さ調節 | 115mm | 110mm | 150mm |
最小サイズ(スタンド付) | 661.3 x 204.1 x 435.3mm | 665.9 x 289.94 x 443.25mm | 660 x 200.06 x 414mm |
重量 | 7.8kg | 10.19kg | 7.9kg |
その他 | DisplayPort のデイジーチェーン接続対応など | 特になし | ブルーライト低減機能、フリッカーフリー機能、Aim ポインター、Picture in Picture、Picture by Picture など |
発売日 | 2014年3月18日 | 2014年5月23日 | 2014年5月下旬以降 |
価格 | 6万9799円(税込直販) | 7万7760円(税込直販) | 7万9920円(税込予想実売) |
注意点:表中の仕様は各社公式の仕様表と製品ページを元にしていますが、メーカーによって仕様の公開範囲や「売り」の出し方は異なります。
そのため特定の仕様について記載がなくても実際は対応していたり、数値の丸め方が異なったり、数値上は横並びでも実際の性能に差がある場合があります。それらを踏まえ、この表は各社の公開仕様を比較する参考と考えてください。
各モデルを個別に見ると、まずデルの特徴は他社より1万円ほど安価なことと、DisplayPort でデイジーチェーン接続が可能なこと。一方3モデル中で唯一、4K 表示時のリフレッシュレートが最高30Hz で、またスピーカーも非搭載です。
レノボの特徴は、4K 60Hz 表示対応に加え、端子類やスピーカーなども一通り揃っている点。一方輝度は最も低く、本体サイズと重さは最大です。
ASUS は、4K 60Hz 表示や目への負担を軽減する機能に加え、3モデル中で最速の応答速度1ms やAim ポインター表示といったゲーム向けの仕様が特徴です。USB ハブ非搭載など拡張性は控えめ。
なおレノボとASUS で4K 60Hz 表示するには、PC 側が4K 出力とDisplayPort 1.2 接続に対応している必要があります。
まとめると、価格重視かつ静止画表示メインの場合、またはDisplayPort のデイジーチェーン接続が必須な場合はデル、4K 60Hz 表示と拡張性が必要ならレノボ、4K 60Hz 表示が必要かつFPS など動きの激しいゲームをするならASUS、というのがひとつの目安と言えそうです。
最後にデルP2815Q を縦表示にして左右(横表示で上下)から撮影した、視野角テスト動画をご紹介します。視野角は製品固有というよりパネル方式による違いです。実機の発色など詳細なレポートはP2815Q 発表会の記事へ。