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育児板拾い読み@2ch+α お米「う、、あああああああ!!!」 お米は絶望していた。
育児板拾い読み@2ch+α
これっくらいの♪お弁当箱に♪おにぎりおにぎりちょいと詰めて♪
記事元:http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1401189449/

1 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)20:17:29 ID:VLQpHSC3X
お米「う、、あああああああ!!!」

お米は絶望していた。
広く広大な水田の中で、たっぷりの太陽を浴びてのびのびと育った自分が
こんなちっぽけな箱の中に押し込められて行くことに。

お米「なんだこの世界は・・・・!」

お米数百粒に対して、おおよそ考えられぬ圧力をかけ圧縮し、整形される。
それだけでも尋常ではないストレスがお米達に襲いかかる。
さらに追い討ちをかけるが如く、小さな箱の中にギュウ、ギュウと押し込められる。

そして降ってくる謎の異物(刻み生姜にごま塩)
逃げる場所もなければ、助かる見込みもない。
そんな世界を何と言うのだろう?

お米「ここは・・・・・!」

お米が発する言葉に周りがざわめく、言ってはならない言葉。
誰もが見て見ぬふりをする言葉。
だが躊躇なくお米はその言葉を放った。

お米「地獄だ!!!」

~お弁当箱の唄~

3 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)20:18:06 ID:Z7SdKe3fP
ふき『おい!』


6 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)20:23:09 ID:qrrhP6cpa
おにぎり(小2ケ)
刻みショウガ(ごま塩つき)
ニンジン
ゴボウ
フキ(筋の通ったもの)

質素なお弁当だよね


10 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)20:26:56 ID:iWBIdwfgy
にんじん「食べらるために僕らは生まれたんだ。後悔はない」


11 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)20:27:10 ID:95FINB0hM
刻みショウガって弁当のメニューで見た事ないんだが
そんなにメジャーな一品なのか?
あとフキっていらないよねぶっちゃけ


12 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)20:28:14 ID:9kQCXX265
おにぎりおにぎり?おにぎりを握り?


15 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)20:33:16 ID:rmyrm6oPP
>>12
後者


14 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)20:32:58 ID:VLQpHSC3X
からす「カーッ」

からすは不服であった。
別に好きで鳴いている訳ではない。
正確には、鳴くしかないのである。

カラス「・・・・・くそっ」

遺伝子には抗えぬ、その絶対的な使命。
鳴かなければならぬ、と身体が勝手に動く。

カラス「鳴きたくない・・・・・」

だが、鳴かなければならない。
それがカラスであり、彼達の存在理由でもあるのだ。

カラス「カーーッ!」

夕焼けの空に虚しくカラスの声がこだまする。
何とも言えぬ感情がカラスによぎる。

カラス「俺の存在理由って・・・・」

虚しい。

こんな感情がカラスの背中に襲い掛かるのである。

~カラスの唄~


19 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)20:44:08 ID:pl54zHE6a
ハト「ポッポッポ」

豆など欲しくはない
空腹は満たされている
何よりその上から目線が気に食わない
何が「そらやるぞ」だ

そうハトが考えたのは刹那の出来事であった
しかしそんなことはもうどうでもよくなった

撒かれた豆に群がる有象無象の一匹に過ぎないことを悟り
この腐った日常がまた繰り返すことを
自嘲気味に呟く
「ポッ・・・ポッポ・・・」


21 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)20:50:30 ID:Ay8B8BJBA
雪「うーん・・・・」

雪はうんざりしていた。
犬という存在に。
毎年毎年、同じ時期に、同じ様に降っているのに喜んで駆け回っている。
飽きもせず毎年。

犬「ハッハッハッ」

また今年も犬は駆け回る。

雪「なんなんだ・・・・」

たまに小便もするときもあるのだ。
それもうんざりする一因でもある。

犬「ワオーン♪」

ただ、雪は喜びながら走る犬を見てこうも思うのであった。

まぁ、悪くもないよな

~雪の唄~


20 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)20:47:33 ID:uRzit0J5y
ポケットの なかにはビスケットが ひとつ
ポケットを たたくとビスケットは ふたつ


22 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)20:59:16 ID:C5s20tTn6
>>20

少年「・・・・・・」

少年は餓死をする直前であった。
横たわり、力が入らない。
声もかすれかすれにしか出ない。

少年は思い出していた。
昔、母親に教わった歌である。

少年「・・・・・・・・」

ポケットを叩く。
が、出る筈もないのだ。
ここは現実。
無情な現実。
食べる物が無ければ死ぬしかない。

少年「うっ・・・・・くっ・・・・・・・」

少年は淡い期待を込めながらも、生命が断つその時までポケットを叩き続けた。

~ビスケットの唄~


32 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)21:22:11 ID:C5s20tTn6
「真っ赤なお・は・な・の♪トナカイさんはー♪」

トナカイは両親を怨んでいた。
こんな鼻を持たされた事に。
何処へ行っても笑われる。

「何そのお鼻ー!」
「おもしろーい!」

悔しくてしかたがなかった。
周りのトナカイは格好良く、凛々しい。
だが自分はどうだ。

トナカイ「・・・・・この鼻のせいで」

真っ赤な鼻。
紅に染まる、鮮やかな目立つ赤。
周りのトナカイ達からは化け物と言われ、子供達には笑いものにされる。

トナカイ「くそ・・・・」

そんな気分沈むトナカイの所におじさんがやってきた。

おじさん「まーた、グチグチしとるのかい?」

おじさんとトナカイの鼻を優しく摘む。

おじさん「お前の鼻は他のトナカイには無い、素晴らしいものじゃ。」

おじさん「じゃから、こんな仕事も出来るのだぞ?」

ああ、またこの季節か。と、トナカイは不貞腐れる。
一年に1回だけ、活躍の出来る赤い鼻。
ただの1回だけだ。
しかも、一晩中走り回される。

やはり、普通の鼻で産んでくれなかった事を恨むトナカイなのであった。

~真っ赤なお鼻のトナカイの唄~


29 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)21:05:05 ID:oRRggSykQ
ブン♪ブン♪ブン♪ハチが飛ぶ♪


33 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)21:33:29 ID:C5s20tTn6
>>29

ハチ「働きたくない・・・・」

周りのハチ達は女王バチのために働いている。
蜜を体の中に溜め、巣に帰る。
そしてまた、花の蜜を取りに出掛ける。
これを死ぬまで何十回、何百回も繰り返す。

ハチ「はぁーーー」

あほらしい、とハチは思っていた。
何の為に産まれてきたのだろう?とハチは自問自答する。
やはり、女王バチのためなのだろうか。
王の為に死ぬまで働くのが使命なのだろうか。

そんな事をハチはここ最近ずっと考えている。

ハチ「もう、いっその事」

この巣を出てしまおうか?

そんな事がハチの頭をよぎる。
いや、無理だ。ここは居心地が良い。
出て行ったとしても死ぬだけなのは分かりきっている。
何よりも、面倒くさい。

ハチ「はー、めんどくさい・・・」

彼は、今日も働かない。
ー~ハチの唄~


41 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)21:58:23 ID:C5s20tTn6
「シャボン玉飛んだ♪屋根まで飛んだ♪」

そして、壊れる。
儚いものである。
次々と生み出されるシャボン玉達。
だが、皆運命は決まっている。
ある程度の時間が経つと消えてしまうのだ。

シャボン玉「消えたくない・・・」

シャボン玉は恐怖に怯える。
生み出されてしまった限りは消える運命にあるからだ。

シャボン玉「なんで、なんで・・・・・」

消えなくてはいけないのか?
それは簡単だ。

そういう運命だから。

もがいたところで、どうにかなるものでもない。
運命は実に残酷である。

シャボン玉「消え・・・た・・・・・くな」

パンッ

~シャボン玉の唄~


42 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)22:16:22 ID:C5s20tTn6
「むすーんで♪ひーらいーて♪」

青年「・・・・・・」

青年は手を握ったり、開いたりしながら歌を歌っていた。
青年には幼馴染みの女の子が居た。
よく小さい頃に2人でその歌を歌いながら遊んでいた。

青年「まーたひらいてー」

何もかもが懐かしいと、青年は感慨にふける。
一緒に遊んでいて本当に楽しかったあの頃。
離れ離れになる訳は無いと思っていた。
だが、無常にも別れの日が来てしまった。

青年「てーをうって、そーのーてーを」

青年「うーえーにー・・・・・・」

女の子は引越してしまい、連絡がつかなくなってしまった。
青年はその気になれば連絡先くらい掴めただろう。
だが、しなかった。
何故か?

青年「・・・・・・」

聞くのが恥ずかしかったからだ。

そんな理由で、未来の恋人になったであろう人を逃がしてしまい、今の今まで恋人は居ない。

青年「はぁ・・・・・」

哀れな青年である。

~結ばれなかった唄~


43 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)22:30:46 ID:C5s20tTn6
「せーんろは続ーくーよー♪どーこまーでーもー♪」

列車「・・・・・・」

本当に続いているのだろうか?と列車は思う。
乗る人が減っているのは紛れもない事実。
このまま行けば廃線は確実。
線路はいつか途切れてしまう。

列車「いやだなぁ・・・・」

何十年と走り続けた。
だが、まだ走りたいのだ
この路線で。

列車「・・・・・・・」

どうにもならないのは分かっていた。
お客が乗らなければお金が入らない。
お金が入らなければ続ける事が出来ない。
簡単なことだ。

列車「いつまで出来るのだろう」

何時まで出来るかわからない。
いつかは無くなるのだろう。
だが、その時までは走り続けようと誓う列車なのであった。

~線路の唄~


48 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)22:45:20 ID:Lq63b8KeX
『ひゃーくにーんで食べたいな♪ふーじさんのうーえでー♪おーにぎーりを♪」

少年はあの日にあの歌を歌ったのを思い出して苦笑した
確かに100人の友達はできたのだ
しかし、ふとしたことで仲たがいをしてしまった
そのおかげで今は1人でおにぎりを食べている

かつての100人の友達はあの歌のように富士山でおにぎりを食べていた

少年「あっ・・・」

少年は気づいた

母から教えてもらったあの歌

あの歌の歌詞と同じまったく同じ状況であると

(100人の友達は『誰か』の友達、つまり100人で食べるということは・・・)


50 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)23:39:37 ID:Wi5Dvub1f
「もーもたろうさん♪もーもたろうさん♪お腰に付けたきびたんご♪」

桃太郎「くっ・・・・・・」

これで何十回目の敗北だろうか。
桃太郎は勝てない鬼に苦悩していた。
最初の鬼は簡単に勝てたのだが、倒していくうちに鬼は強くなっていった。

桃太郎「くそっ!」

今では歯止めが利かない程に強くなってしまった。
無数に並ぶ仲間(猿、犬、キジ)達の墓。
だが諦めるわけには行かなかった。

桃太郎「また、仲間を集めなくては・・・。今度こそ必ず・・・・・!」

犠牲になった仲間達。
桃太郎をせいいっは人達。
そんな彼達の想いを無下には出来ない。

桃太郎「倒す!!」

桃太郎だからである

桃太郎は諦めない。
必ず勝機が訪れる日を信じて。

~桃太郎の唄~


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