154 名前:名無しさん@寂寥[] 投稿日:2000/11/24(金) 01:00
叔父が死にました。
祖父の妾家の出身で、裸一貫で大きくした会社を息子に譲って
たった一人で隠居して、あり余るお金と追憶と酒びたりの孤独な晩年でした。
死後、日記めいた走り書きが多く見つけられ、その中に

「寂しい、寂しい、また○○のところにくだらない電話をしてしまったらしい。
 酔っ払っていたとはいえ、猛省しなくてはいけない。
 こんな酔っ払ってばかりの一人暮らしの老人を近所ではどう思っているだろう?
 日本男児として恥ずべき行為である。
 だがそれでも寂しいのだ、この酔っ払いの老いぼれに、この家はなんと大きい
 ことだろう。寂しい、だから酒を飲んでしまう、そして後悔する、
 悪循環である、なんとかせねば。」

この○○とはうちのことで、私はよく深夜にその電話を受けました。
そのときは、「お金持ちでのんきなご隠居さんのいたずら」程度にしか
考えていなかったのですが、叔父の死後、その走り書きを見たら
泣き出してしまいました。

とてもその息子である従兄弟にそれは話せませんでした。