ASUS が新製品発表会を台北にて開催し、ASUS CEO のジョニー・シー氏がノートPCをはじめとする新製品群を発表しました。とくに注目となるであろうモデルのうち、3製品を速報でお伝えします。
Transformer Book T300 Chi
Chi、つまり"気"をモデル名に持つ合体式Windowsタブレット。特徴は薄さで、合体時でも最厚部が14.3mm、最薄部が5.25mmと、大半の非合体式ノートPCよりも薄い構造。さらにWQHD(2560×1440ドット)対応の液晶ディスプレイを搭載します。
モデル名が気になるところですが、シー氏のアナウンスによると、気は空気=Airよりライト(薄い)というニュアンスがありそうです。
Macbook Airより薄く、さらにタブレットとしての分離運用も可能で、液晶が高解像度、Broadwellベースと、製品化を前提としない「理想的な薄型合体タブレット」のアイデアを、頑張ってそのまま製品化しました!! という印象の一品です。
重要な重量や価格、登場時期は未定ですが、次期Intel Core系CPU、つまりは開発コードBroadwellを搭載するということで、当然ながらCPUが登場した後。そのため2014年の最後に出るか、2015年に入ってから、という印象を受けました。Broadwellの登場時期に関しては、既報のまとめ記事を参照ください。
Transformer Book V
別記事でもお伝えした通り、ASUSが発売しているAndroidスマホ+タブレット画面部の合体製品であるPadFoneシリーズをさらに発展させ、キーボードの合体構造を追加。さらにWindows処理部も持たせて、5パターンの製品として運用可能な、「ASUS版グレート合体」的な製品です。
Androidスマホとしては5インチで、タブレット側の画面は12.5インチと大きめ。Androidの処理系(本体)はIntelのAtomを搭載しており、Windowsの処理系(本体)としてはBroadwellをベースとした構造となっています。
つまりAndroid部とWindows部、2つの処理系が乗っているわけですが、分離時の運用パターンの詳細は公開されませんでした。
価格や発売時期は未定ですが、Broadwellベースであることから、こちらも速くても2014年末の製品と思われます。
ZENBOOK NX 500
うわさの記事として既報した、4K液晶対応液晶ディスプレイを搭載したモバイルノートPCも正式発表されました。注目の発売日や価格は、こちらも非公開です。
液晶ディスプレイは解像度のみならず、色域がsRGB比146%、より厳しいAdobe RGB比でも108%、NTSC比でも100%と、単体ディスプレイでも珍しいほどの優秀さを持つ点が特徴です。
また、単体GPUとしてNVIDIAのGeForce GTX 850を搭載する点、そしてPCI Express x4(ソニーVAIO Proと同じで、Macbookシリーズなどより速い)接続のSSDを搭載する点など、高速ノートPCとして隙のない構成となっています。