米HP が、キーボードを着脱可能なWindows タブレット/ノート HP Pro x2 612 を発表しました。612は1024段階の筆圧検知が可能なワコム製デジタイザを搭載するタブレットと、バッテリーを内蔵する専用キーボードドックのセット製品。
ディスプレイサイズは12インチで、解像度は1366 x 768 からフルHD、プロセッサはインテルCeleron からCore i5 など、様々なオプションを用意します。
HP Pro x2 612
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主な仕様は、タブレット側が12インチ液晶(筆圧検知1024段階ワコムデジタイザ搭載)、インテルCeleron ~ Core i5 プロセッサ、64GB~512GB 内蔵ストレージ、Web カメラ、microSD カードスロット、ペン収納スロットなど。
キーボードドック側の仕様は、USB3.0 x 2、SD カードスロット、DisplayPort、VGA、イーサネット端子、内蔵バッテリーなど。キーにはバックライトを内蔵し、防滴性も備えます。
またHP は612を企業や官公庁向けにも販売するため、TPM やスマートカード(IC カード)リーダー機能を搭載するほか、オプションで4G 通信機能や指紋センサも用意します。OS はWindows 8 と7から選択可能です。
キーボードドック装着時の駆動時間は最長14時間。重さは約1.8kg。タブレット単体の重さは未発表。
米国では9月発売予定。価格は未発表。またタブレット単体モデルのHP Pro Tablet 612 や、付属のキーボードよりも軽量なTravel Keyboard も販売予定です。
なお612は12インチ液晶でペン入力に対応し、キーボードを付けてノートとしても使えるという点でMicrosoft
Surface Pro 3 と競合する製品と言えます。
Surface Pro 3はPro 2 から薄く軽くなりつつ、バッテリー駆動時間も伸びるなどモバイル性に磨きをかけましたが、ペン入力がPro 2 のワコムからN-Trig になり、感圧レベルも1024段階から256段階へ落ちたことを嘆く声も聞こえます。(
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一方612は感圧レベル1024段階のワコムデジタイザを搭載しますが、実機写真を見る限りではSurface Pro 3 よりも厚く、重そうな印象を受けます。
また価格や国内での販売予定も未発表ですが、Windows タブレット兼ノートを検討中でペン入力の精度を重視する場合は、注目に値する製品と言えそうです。