サッカーの競技規則を定める国際サッカー評議会（IFAB）は2014年3月1日、ユニホームをまくり上げてアンダーシャツに書かれたメッセージを示す行為を全面的に禁止する決定を年次総会で決定した。
そしてこの規則は2014年6月1日より、既に施行されている。

これまでは政治的、宗教的、商業的な宣伝・広告を示した場合のみ禁止されており、犯した場合は罰則が下されていたが、6月1日からは無害な文言や、感謝の気持ち、追悼を表すことも全て禁止となった。



また、写真、絵柄も一律に禁止となる。
過去にバロテッリが見せた「WHY ALWAYS ME？」といった面白いパフォーマンスや、イニエスタが死亡したチームメートをしのび見せた「ダニ・ハルケ：君は永遠に俺たちと共にある」といった感動的なパフォーマンスも見ることはなくなるだろう。

今回の規則改定を提起したイングランド・サッカー協会のアレックス・ホーン事務局長は「一貫性をもたせることが目的、（W杯）大会のイメージに対する最もシンプルなルールとして、スローガン禁止という基準から始める」と説明。他のIFABのメンバーを務めるウェールズ・サッカー協会のジョナサ ン・フォード氏は、全面的な禁止は行き過ぎであると認めつつも、「大会でのスローガンを一切禁じる方が運営にとっては簡単であるため決定した」と述べた。

もしこの規則を破った場合はイエローカードなどが提示される。
Via：FIFA

日本サッカー協会は５日に東京都内で開いた理事会で、ユニホームの下に着用するアンダーウエアなどに記したメッセージを観客らに見せる行為について、今夏から禁止することを承認した。

人種差別根絶に取り組む国際サッカー連盟の競技規則改正に倣う。ワールドカップ（Ｗ杯）ブラジル大会でも適用される。
　これまでは上半身用のアンダーシャツに書かれた政治、宗教的なスローガンのみが禁止の対象だったが、今夏からはメッセージの内容に関係なく禁止される。アンダーシャツ以外の用具についても同様に見なす。　

http://www.jiji.com/jc/wcup2014?s=news_30&k=2014060500826