日本人の女子中学生らが同級生のペルー人の女生徒を暴行したと報じられた
ことがわかりました。
画像:【ペルーの国旗】
日本在住の南米人向けメディア「インターナショナルプレス」が取材して報じた内容で、静岡県富士宮市の
中学校に通うペルー人の女生徒(13才)が昨年12月、同級生の日本人の女生徒ら5人からイヤガラセや
暴行、強かんの被害を受けていたとのこと。
ペルー人の女生徒は吹奏楽部に入っていましたが、
「吹奏楽部を辞めろ」
と脅され、美術部に転部した後もふたたび辞めるように脅されたり、学校近くの公園に呼び出され、女生徒
らの仲間の男から2回性的虐待(強かん)されたとのこと。
今年4月、元々内気な性格だったペルー人の女生徒が登校拒否になり、
「弟に日本の学校に通わせたくない。ペルーへ帰りたい」
などと母親に訴えたことから、心配した母親が事情を聞いたところ、上記の理由を打ち明けられたとのこと。
驚いた母親は学校と警察に駆け込みましたが、親身になって話を聞いてもらえなかったため、在日ペルー
大使館に相談。
すると、話を聞いたフリオ・カルデナス総領事がすぐさま東京から公用車で中学校へ乗り込みました。
画像:【フリオ・カルデナス在日ペルー総領事】
http://sv2.jice.org/news/2014/05/post-120.htm
その結果、校長と警察、ペルー人の女生徒、両親を交えた話し合いが行われ、校長は調査をすることを約束。
警察による捜査も開始され、県の教育委員会もカウンセリングとサポートを提案し、それまでの態度を一変。
フリオ総領事も
「私の力で被害にあったペルー人親子をサポートする」
と宣言しました。
母親と離婚して別居していた父親も娘の事情を知り、仕事を休んで元の家に戻りましたが、それを理由に会
社を解雇されてしまいました。
同月、暴行を加えたとされる5人のうち、4人が警察に出頭しましたが、容疑を否認。
なおも捜査が続いています。
内容を報じた「インターナショナルプレス」はペルーの領事が介入したことにより、日本の政府当局がこの問
題に取り組むことを望むと伝えています。
(参考:http://www.twitlonger.com/show/n_1s20qqb
※以下はスペイン語です。
http://es.ipcdigital.com/2014/04/18/cinco-alumnas-japonesas-denunciadas-por-ultrajar-sexualmente-una-companera-peruana-en-shizuoka/
http://es.ipcdigital.com/2014/04/21/consul-peruano-dice-que-dirigira-las-acciones-de-apoyo-la-madre-de-nina-violada-en-fujinomiya/
http://es.ipcdigital.com/2014/04/24/familia-de-nina-peruana-ultrajada-por-sus-companeras-de-clase-deja-fujinomiya-por-temor/)
国際問題や外交関係にも発展する可能性のある事件とみられます。
日本人向けのマスコミに対しては政府による緘口令(かんこうれい)が敷かれているのかもしれません。
国益にも関係してくるので仕方ないともいえますが、何だか腑に落ちません・・
現在も各関係者が捜査中のようですが、事実とすれば、本当にひどい話ですし、学校や警察が被害者家族
の訴えを無碍(むげ)に扱った後に総領事で態度を一変させたことも強く批判されるべきです。