冬馬「ドッキリしようぜドッキリ」 P「ふむ」
- 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/07(土) 10:51:46.90 ID:MmyrFQlKO
P「また唐突だな」
冬馬「暇なんだよ」
P「暇って……ジュピターの仕事は?」
冬馬「今日から三日オフだ」
P「だからって765プロに遊びに来なくても……」
冬馬「い、いいだろ。あんたがいるから来ただけだぜ」
P「……」- 2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/07(土) 10:52:37.11 ID:MmyrFQlKO
冬馬「なんだよその目」
P「いや、なんかこう……あらぬ誤解を招くんじゃないかと」
冬馬「あん……?」
冬馬「…………」
冬馬「……あ、お、おい、変な想像してんじゃねえぞ!」
P「……お前は何の想像をしたんですかねぇ」
冬馬「う、うるせえ! とにかく、ドッキリだドッキリ!」
P「はぁ……なんでそんなドッキリがしたいんだ?」
- 3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/07(土) 10:54:11.93 ID:MmyrFQlKO
冬馬「この前ドッキリの番組視ててよ。俺も仕掛け人やってみたいなーってな!」
P「案外子供っぽいな」
冬馬「うるせえ! それで、やるのか、やらないのか、どっちなんだよ?」
P「やるに決まってるだろ」ガチャガチャ
冬馬「お、おう、即答……しかもご丁寧にカメラまで……」
P「良い画が取れれば営業にも使えるからな」
冬馬「ふーむ、そういう姿勢は勉強になるな」
P「はっはっは、もっと褒めてくれても良いんだぞ」
- 4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/07(土) 10:57:11.44 ID:WsblXTwiO
P「んで、出社したアイドルにドッキリ仕掛けるってことで良いのか?」
冬馬「ああ、それでOK」
P「過激なのはよせよ。無視するとか」
冬馬「わかってるよ、仮に高槻にそんなんやったら耐えられる気がしねぇ」
P「お、お前もわかってるじゃないか。もしかしてファンとか?」
冬馬「おはよう朝ご飯は目覚ましに使ってるぜ!」
P「なにしてんだ……まあいいや、そんで肝心のドッキリ内容は?」
冬馬「事務員の机にクジ箱が置いてあったからこれ使おうぜ」
P「なんだこれ、音無さんのか?」
- 5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/07(土) 10:58:10.59 ID:WsblXTwiO
P「なになに……「765プロアイドル用ドッキリクジ箱」……まーたえらくピンポイントだな」
冬馬「なんでもいいじゃねえか、ちょうど良いし」
P「まあ、音無さんだったら内容については安心できるか」
冬馬「そうそう、それじゃ引こうぜ!」
P「クジの内容は絶対遵守か?」
冬馬「当たり前だろ。プロとして当然、だぜ!」
P「じゃーカメラ回すぞ、ほれ引け冬馬」
冬馬「まかせな!」
- 7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/07(土) 10:59:04.77 ID:WsblXTwiO
バッ
冬馬「最初のドッキリはこれだ!」
冬馬「えーとなになに……『交際開始の報告をする』」
P「 」
冬馬「 」
- 9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/07(土) 11:01:22.88 ID:AV6Lc6YDO
冬馬「交際って……?」
P「まあその、お付き合いとかそういう……?」
冬馬「お、俺とあんたが……?」
P「まぁ、仕掛け人は二人しかいないからな……」
冬馬「お突き合い……だと……!?」
P「おいなんか不穏な表現じゃないか?」
冬馬「なんてこった……」
- 10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/07(土) 11:02:44.93 ID:AV6Lc6YDO
P「やめて他のクジを引くか。うん、そうしよう」
冬馬「……」バッ
P「おい、何故止める?」
冬馬「……やめてくれよ。ここで逃げちゃプロとして俺は俺を許せねぇ」
P「はい?」
冬馬「いいか、俺が765プロの奴らに並び立つアイドルになるには」
冬馬「どんな高い壁があってもそれに立ち向かう気概を持たなくちゃならねぇんだ」
冬馬「だから俺はやるぜ、プロデューサー!」キリッ
- 11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/07(土) 11:04:31.25 ID:AV6Lc6YDO
P(こいつこれがドッキリだとわかってんのかな)
冬馬「なあに、交際報告なんて軽い軽い、楽勝だぜ!」
P「……お前がそう言うのなら俺は構わんが」
冬馬「俺とあんたがつきあい始めたってことを伝えりゃいいんだろ?」
P「あー、そうだな。……抵抗ないのか?」
冬馬「ん? まあ俺が女だったら、あんたを選ぶだろうしな!」
冬馬「とはいえライバルは多いか、ははっ」
P「いや、違う! 俺を選ぶことに抵抗があるか聞いてるんじゃねえよ!」
冬馬「あ、ああ、そうか……俺はいったい何を……」
P「もし自分が女だったらとかいう仮定は止めろ。深みに嵌って抜け出せなくなる」
冬馬「た、確かにな……俺は一瞬禁断の領域に足を踏み入れちまったぜ……」
- 12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/07(土) 11:08:07.02 ID:AV6Lc6YDO
冬馬「それじゃまずは交際報告な!」
P「ああ、うん……良い笑顔ですね」
冬馬「仕掛け人になってみたかったんだ」
P(仮にこれを公開したら冬馬はホモって噂が立ってしまうのでは……?)
冬馬「早く出社しねえかな」
コツコツコツコツ
P「春香の足音だな」
冬馬「なんでわかるんだよ怖ぇな……」
ガチャッ
春香「おはようございまーす!」
春香(えへへ、今日は私が一番乗りかな。プロデューサーさんとちょっとだけでも二人きり!)
- 13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/07(土) 11:10:28.99 ID:3Fg21ps9O
P「おう、おはよう春香」
冬馬「邪魔してるぜ天海」
春香「あ、あれ、冬馬くん? おはよう……なんで事務所に?」
冬馬「今日はオフだから遊びに来たんだ」
P「まあ、そういうことだな」
春香「そ、そっか……むむむ、二人きりならずかぁ。残念……」ハァ
P「?」
冬馬「……あぁおい、プロデューサー」
- 15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/07(土) 11:13:12.26 ID:0hr12MJTO
冬馬「もっと近づけよ」
春香「……え?」
P「へ」
冬馬「これじゃドッキリの信憑性が薄いだろうが」ボソッ
P「あ、ああ、そうだったな」
冬馬「へへっ、そうそう、もっと近くにいろよな」
春香(あ、あれ、あれれ、あれぇ……?)
P「……春香? 顔色がよくないぞ」
春香「あ、ちょ、ちょっとだけ戸惑っちゃって。あはは……」
春香「ないないそんなことないよねプロデューサーさんは女の子が好きしっかりしなさい天海春香」ブツブツ
- 16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/07(土) 11:17:21.10 ID:AV6Lc6YDO
冬馬「ツカミはバッチリ、だぜ!」ボソッ
P「春香の表情が目まぐるしく変化してるんですがそれは」ボソッ
冬馬「大丈夫大丈夫。さて、あんたもちょっくら攻めてみろよ」ボソッ
P「攻めるって……?」ボソッ
冬馬「それとなく交際を匂わせるんだよ」ボソッ
P「うへぇ……」
春香「プロデューサーさんは女の子が好き女の子が好き……」
P「なぁ春香」
春香「ひゃ、ひゃい!」
P「質問があるんだけど……さ」テレッ
- 17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/07(土) 11:20:24.93 ID:zu0p0w9bO
春香「質問?」
P「同性間の恋愛って、アリだと思うか?」ジーッ
春香「 」
冬馬(いいぞ、良い演技だぜ!)
P「……理解は、されないのかな?」
春香「え、あの……その……プロデューサーさん、は、もしかして……」チラッ
冬馬「……すまねぇな」
春香「――!?」
- 18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/07(土) 11:24:33.71 ID:mNnjBN0eO
P「もうネタバレか?」ボソッ
冬馬「引張りすぎてもな。鉄は熱いうちに打て、だぜ!」ボソッ
P「あいよ」ボソッ
春香「……本気、なんですか?」
P「ああ、本気の質問だ。春香だったら、どう思う」
春香「……偏見はない、つもりです……つもり、でした……けど」
春香「いざ、その、言われると……と、戸惑っちゃうって言うか……」
春香「わ、わたしの想像は、間違ってないのかなーって……え、えへへ……」
冬馬「……いや、きっと間違ってねえ」
春香「や、やっぱり……」
冬馬「お前たちのプロデューサーは、俺の恋人だ」ゲッチュ!
P「うわ、急に抱き寄せるな!」
春香「――ッ!」
- 19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/07(土) 11:28:43.18 ID:AV6Lc6YDO
春香「あ、あはは……お、おめでとう……」
冬馬「ああ……すまねぇな天海……」
春香「謝らないで……謝られたら、み、みじめになっちゃうよ、あはは……」
春香「ずっと、ずっと想ってたのに……急に出てきた子に……」
春香「そ、それも、男の子に、取られちゃうなんて……」
春香「そんなの、すごく……すごくみじめじゃない……?」
春香「う、うぅ……うぇぇ……」グスッ
P「春香……俺は……」
春香「……プロデューサーさん……」
P「冬馬の人生を全力でプロデュースするよ」
冬馬(追い打ち!?)
- 20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/07(土) 11:31:41.26 ID:MW/tMW0+O
春香「……はい……」
春香「冬馬君を泣かせちゃ、ダメですよ……?」
P「ああ、もちろん。夜は啼かせちゃうかもだけどな」
春香「そ、それ、セクハラじゃないですか……もう……」グスッ
冬馬「何で変なところでノってきてんだよ!」
P「お、おっと……そうだった」
冬馬「すまねえな天海」
春香「もう謝らないで……。私、まともに冬馬くんのこと、見れない……ごめんね……」
冬馬「いや、Pを奪ったことに対する謝罪じゃなくて、実はだな」
P「うむ、これだ」
「ドッキリ大成功」
- 22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/07(土) 11:35:52.01 ID:lOq5GlnSO
春香「ふぇ……?」
P「別にこいつと付き合ったりとかはしてないから」
冬馬「そうそう。恋人でも何でもねぇってことだ」
P「よくあるだろ、ドッキリだドッキリ!」
冬馬「だから泣きやめよな」
春香「ど、ドッキリ……。ドッキリかぁ……」
P「ああ、騙して悪かったな」
春香「……ほ、ほんと、ですよぉ……もう!」
冬馬「そこそこの演技だったろ?」
春香「全くだよ! ほんとにプロデューサーさんを取られちゃったかと思ったんだからね!?」
P「俺は誰のものでもないんじゃ……」
冬馬「それを突っ込むのはヤボ、だぜ!」
- 23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/07(土) 11:40:33.35 ID:lOq5GlnSO
春香「へえ、冬馬くん提案のドッキリなんだ」
P「どうしても仕掛け人がやりたいって言うからな」
冬馬「天海へのドッキリ、もうちょっと引張ってもよかったかもしれねえな……」
春香「い、いいよあれくらいで……。頭真っ白になってホントぐちゃ
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