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新OS Xの英字書体がHelvetica Neueに変わったことに対する違和感について : ギズモード・ジャパン

新OS Xの英字書体がHelvetica Neueに変わったことに対する違和感について

2014.06.07 20:00
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アップルは、ついにOSの英字タイプフェイス(活字書体)を、長年使っていたLucida Grandeに別れを告げ、Helvetica Neueに鞍替えすることになりました。

これはWWDCのキーノートで発表された新OS X Yosemiteの地味で分かりにくい変更点のうちのひとつです。OSとiOSのシステムがどんどん近づいて、調和に向かっています。でも実際Helveticaフォントは小さいサイズになると読みづらい。これは本当に相応しい選択だったのでしょうか。

以下は米ギズによる、様々なデザイナー視点を織り交ぜた新OS Xの新しい英字フォントに対する「違和感」の考察です。




スリムでこざっぱりしているHelvetica Neueフォントは、クリーンで複雑ではない、そしてフラットデザインな新しいインターフェースとアイコンにしっくりきますし、新たなOSデザインの探求にぴったりです。そしてHelvetica Neueは、洗練されて色褪せない、何十年も前からデザイナーに馴染みあるクラシックフォントでもあります。

でもコンピュータのスクリーンで使うとなれば話は別。デザイナー面から見ると、きっとHelvetica Neueは残念なチョイスだと同意してくれると思います。「単純にバッドインターフェースの書体だ」とFrank Chimero氏は述べます。「字面のコントラストは低くて各々の文字の形も似ている。特に小さいサイズだと違いがよくわからない」

伝説の書体デザイナーErik Spiekermann氏のエッセイは恐らくHelveticaの問題点をよく言い表していると思います(ちなみにその記事タイトルは「Helveticaのクソなところ」とかなり無遠慮)。

スクリーン上で、小さいサイズで表示される用途を一切考えられずにデザインされている。英語で、例えば"mil­li­liter(ミリリットル)"という単語なんかは特に解読が難しい。パスワードの文字列に、数字の"1"、小文字の"i"、大文字の"I"、もしくは小文字の"l"を読んだり書いたりする時に、特に問題を感じるだろう


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またHelveticaフォントは、ウェブ上で機能的に表示されるようにはデザインされていません。これも心に留めておきたいところ。

「Lucida Grandeの時と比べ、Helvetica Neueのドロップダウンメニューやボタンメニューは、クリックできそうに感じられません」とStuart Sandler氏は述べています。「これはTwitterが、素晴らしいフォントだけど実際にはTwitterのフィードを読みにくくして無味乾燥な感じにしてしまったGotham Narrowに変更したことと似ている」

これらの全てのことはかなり問題で、特にHelvetica Neueがスマートフォン端末の小さなスクリーンで使われた時において顕著に感じます。そしてアップルもこの問題は認識しているようです。なぜならビルトインのiOSではこの問題を解決できるようになっているから。

以下のようにiOSのアクセシビリティ設定で「太字」に変更すると、 Helvetica Neue Ultra Lightから、Helvetica Neue Light.に変更することができます。


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でも設定で文字を太くできたとしても、なぜそれがオプションである必要があるのでしょうか。最初から太いフォントにしておけば良いのに。

誰しもがLucida Grandeに欠点は感じていなかったと思うけれど、アップルのデザイナーは何か、より良いものを探求していたのでしょう。ユビキタス的でない何かを。

Scott Anderson氏は、「アップルが、まるで僕みたいにうんざりするようなLucida Grandeをやめて嬉しいよ、でもHelvetica Neueは同じ位予想できる範疇だったし、がっかりだ」と言っていました。

そして、これはスティーブ・ジョブズのもとだったら起こりえないことだったろうと、Carl Alviani氏は言います。
「あからさま過ぎるしやり過ぎだ。アップルは今までも決まって、他社が追いつくのを期待して次の布石を打つことしてきた」


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確かに、アップルは次の布石を打ちに来ていると思われます。Jason Santa Mariaによると、「Apple Sans」と呼ばれる、自社製のオリジナル書体をここ数年間開発しているらしいのです。「もしアップルが独自の書体を開発中なら、このタイミングでそれに劣るものに変更するのはちょっと奇妙ですね」

もし、アップルがすでに自社製フォントをデザインしていたのであれば、きっと他の競合各社が使えないよう、その独特の書体に優先順位をつけるように思います。


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またスクリーンだけに言及するなら、全体的な書体の読みやすさ、Retinaディスプレイになるほど利点があります。でも全てのユーザーがRetinaディスプレイを所有するようになるまで、目を細めてイライラしながら文字を読まないといけないのでしょうか。

Helveticaは小さいフォントサイズで読むには快適では無いと冒頭で書いたけど、例えば本、ポスター、iPad…他にもいろいろあるけど、全てにおいて同じことが言えると思います。


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オペレーティングシステム間で一貫性を保つという方向性は歓迎したいと思います。
(けれども、iOSが一番最初に変更されたのは未だに理解してないですけどね。βテストのようなもの?)そして、私のMac Book Air が新鮮に見えるのは嬉しいと思う。

Jeff Koromi氏は「アップルがBeatsを3億ドルで買収するのも良いけれど、良いタイポグラファーを雇うことはそれ以上の価値があると思うんだ」と述べていましいた。

私のファースト・マックの事も想いながら、少しノスタルジーも入りました。さよならLucida Grande、こんにちはHelvetica Neue。


Alissa Walker - Gizmodo US[原文
(mayumine)

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