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http://japanese.engadget.com/2014/06/09/ssd-crucial-mx100-128gb-8000-256gb-1-2000-gb-50/


バリュー価格SSD『Crucial MX100』発売。128GB 8000円、256GB 1万2000円でGB単価50円割れ - Engadget Japanese


マイクロンジャパンが、SSD新モデルCrucial(クルーシャル) MX100を発売しました。以前に発売したM550より速度は若干落ちるものの、コストパフォーマンスの高いモデルという位置づけです。フォームファクターは2.5インチ7mm厚シリアルATAのみで(ただし9.5mm用スペーサーも付属します)、容量は128GB / 256GB / 512GBの3モデル。

特徴はなんといっても価格。メーカー公式発表ではオープン扱いですが、6月9日時点の価格比較サイトconeco.netでの最安価ショップ価格では、それぞれ7980円(税込、以下同じ)、1万1980円、2万3479円。比較的高値になる発売直後ながら、256GB以上ではいきなりGB単価が50円割れ。SSDとしては強烈なインパクトを持った価格です。

Crucial MX100

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もちろん、価格がいかに安価でも、性能面が論外モノでしたら意味がありませんが、そこは以前にCrucial m4というスーパーヒット製品を送り出したクルーシャルブランドの製品だけあり、性能も水準以上です。



連続リード速度は、すべての容量で実質上シリアルATAの速度限界となる550MB/秒。連続ライト速度は128GB版でこそ150MB/秒と控えめですが、256GB版では330MB/秒、512GB版では500MB/秒と第一線級の速度に。

ランダムアクセス時のIOPS(秒間あたりに処理可能な入出力命令数)も、条件の厳しい書き込み時でそれぞれ4万、7万、8万5000IOPSと、256GB以上では上位機種であるM550に近い性能を維持しています。

なお、耐久性の指標となる総書き込み容量は72TBで、1日あたり40GB書き込む計算で約5年間使用可能。平均故障時間(MTTF)も150万時間とアピール。メーカー側の信頼性を測る目安となる保証期間も3年と、最新SSDとして見ても水準以上です。




また技術的には、NANDフラッシュメモリチップが16nmプロセスで製造されている点もポイント。この技術により、従来の20nmプロセスを使ったフラッシュメモリチップよりもダイ(半導体本体)の面積を小さくできるため、理論上の製造コストが低減できます(ただし128GBモデルのみは、従来の20nmプロセスを使用)。




さて、ここ2年ほどのSSD最安価は、特価品などを除けば、昨年6月にSamsungのSSD 840がキャッシュバックキャンペーン(VJAギフトカードによるキャッシュバック)を実施した際のもの。この時は120GBが実質7000円台、250GBが実質1万1000円台、500GBが実質2万2000円台でした。

しかし実質価格こそMX100と並びますが、性能という点ではさすがに1年前だけあり、連続リードとライト速度だけでも、120GB版が530MB/秒と130MB/秒、250GB版が540MB/秒と250MB/秒と、とくにライト速度ではMX100が大きく有利。

つまりMX100はSSD 840に比べて速度で勝り、キャッシュバックなどの手間を考えると実質的に安価となります。コストパフォーマンス的にはここ1年で最も優秀なSSDと言って過言ではない状態です。

実際に販売を開始しているパーツショップでは、価格のインパクトから速くも人気という声も聞かれます。SSDは気になってるけれどやっぱり価格が......と考えていた方は、検討の価値は十二分にある製品でしょう。