ハーバード大学の研究者が、「自力で組み上がる折り畳みLED ランプ」を公開しました。このランプは、熱に反応して変形する形状記憶ポリマーで繋がれた板状の回路を、特殊なプリンタで出力して作成しています。まずは続きの動画をどうぞ。
使用したプリンタは、形状記憶ポリマーや薄い銅箔、紙などを重ねたシート状の回路を出力可能な特別製。制御用のArduino と配線の一部、LED は別途用意していますが、機械的な構造やセンサ、回路など、ランプの構成部品の多くをプリンタで出力しています。
プリンタで出力されたロボットや、形状記憶ポリマーを用いた自力で組み上がるロボットも従来から研究がありますが、今回のランプは静電容量式のタッチセンサもプリンタで出力していることが技術上の進化点です。
ハーバード大は、センサを含む電気回路を出力可能なプリンタを開発したことは、今後ラピッドプロトタイピングでの活用のほか、より複雑なセルフ組み立て機器やロボットの実現へ向けた重要な一歩であると述べています。