東京女子医科大学病院(東京新宿)による鎮静剤「プロポフォール」の投与
で子供の患者(2才)が死亡した事故で、理事長が謝罪し、過去5年間で同鎮静剤投与後に死亡した
子供の数も公表しました。
画像:【東京女子医科大学】
http://ja.wikipedia.org/wiki/東京女子医科大学病院
鎮静剤「プロポフォール」は人工呼吸中の小児患者への投与が原則禁止されていますが、今回の事故で
死亡した子供は人工呼吸器をつけた状態で、3日間投与され、その量は大人の許容量の2.7倍に及ん
でおり、患者の両親にも投与の前に知らされていませんでした。
画像:【鎮静剤プロポフォール(参考)】
http://www.yunic-vet.jp/item/list.aspx?lid=1&mid=20
この問題をめぐっては病院運営側と大学、医者が対立し、医学部長らが異例の告発を行ったことで、明る
みとなりました。
12日、吉岡俊正理事長は都内で記者会見を開き、
「責任を痛感している。心からおわび申し上げたいと思います」
と謝罪。
画像:【謝罪する東京女子医大病院の理事長ら】
https://www.youtube.com/watch?v=D6NN1AgPtwA
しかし、同鎮静剤の投与と死亡の因果関係については
「鎮静剤の投与と死亡に因果関係はないとみられる。外部の検証が必要」
とした上で
https://www.youtube.com/watch?v=M_6n06j7gLE
昨年末までの5年間で鎮静剤を投与した子供63人のうち、12人が死亡したことを明かしました。
しかしながら、同席した永井厚志病院長によると、投与した子供の死因は感染症が多く、投与から数年経過
したケースもあるとしています。
また厚生労働省に事故の経緯や再発防止策などをまとめた中間報告書を提出したとしています。
理事長らの会見終了後、東京女子医科大学の笠貫宏学長、高桑雄一医学部長らも別の会見を開き、
「本当に申し訳ありませんでした。(理事長ら)全員の退陣を要求しました。
国会で緊急に調査をして、国民に対し適切な対応を示していただきたい」
と語っています。
今回の事故については現在、警視庁が「業務上過失致死」の疑いで捜査を続けています。
内部告発により、発覚した東京女子医科大学の不祥事。
さまざまな問題が浮かび上がっていますが、適切に解決されることを願います。