「アドリア海の女王」とも称されるベネチアンガラス(ベネツィアン・グラス)の歴史は700年にもおよび、3万色とも言われる色のバリエーションがあります。
その技法を駆使し、金太郎飴のようになったアート作品が話題を呼んでいました。
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これはムッリーネ“murine”と呼ばれる、ガラス棒に模様や画像をつけていく方法で作られたベネチアンガラスで、アーティストであるローレン・スタンプ氏の作品です。
各色を丁寧に重ねて織り込まれ、垂直にカットするとこのように金太郎飴のように永続的に現れるようになっています。
このカットされた1枚のスライスにつき5000ドル(約50万円)もするそうですが、これだけ精巧な絵なら納得ですね。
ムッリーネという製法は、もともと4000年前に中近東で現れたものですが、16世紀初期にベネツィアのガラスメーカーがよみがえらせたそうです。
この素晴らしい作品の出来栄えに、海外掲示板には多くのコメントが挙がっていました。
●ローレン・スタンプ氏のウェブサイトには、さらにすごいグラスがあるよ。(Stumpchuck Home Page)
●フレッシュな焼き立てのアートください。
↑焼き立ては5万ドルいただきます。
↑ひとつまみでいいです。
↑焼き立てを作ってみました。
(Rainbow Bread - Imgur)
↑それを食べる気になるか微妙。
●グラスアートについて何も知らないのだけど、それを作るにはどれくらいかかるんだい?
↑他のスレでのコメントによると4週間と書いてあった。
↑4週間で5万ドルの仕事……悪くない。
↑実際は完全なものにするために相当かかっていると思う。
↑彼の授業に出席して質問してみたことがあるよ。「どれくらいかかったのが知りたいんですけど」彼の答え「僕も」
●スライスだけ持ってて、これは大きな部分の1部と言っても信じてもらえないんじゃないかな。写真を見せるまではね。きっと、どこかのお土産とでも思われそうだ。
↑5000ドルも使えば信じてくれるよ。
●その細やかな絵に気づくまで時間がかかった。単に色だけを重ねてあるんだと思ったんだ。
●こういうのを見るたびに、おお、かっこいい。次にトライするのはこれだ、と思う。今回は見なかったことにしなくちゃいけない。
これだけ繊細な絵が、深い層まで続いているのは驚きですね。
熱したり冷ましたりの過程がとても繊細な作業なようで、どうやってこれが作られているのか興味をそそられる人が多いようでした。
This is a glass "murrine" made by artist Loren Stump.
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