みつどもえ「交響してアロマティカ・イレブン」
- 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/11(水) 12:12:20.19 ID:Q0HhmfvVo
佐藤「へっくしゅん!」
千葉「夏風邪かぁ?」
佐藤「いや、ただの悪寒だ……」
千葉「それが風邪だろ?」
緒方・伊藤・加藤「「すぅぅぅぅ……!!」」
緒方「はぁぁ……。今日も佐藤くんの匂いで活力を補充できたわね!!!」
伊藤「うん。これで今日一日がんばれるね」
加藤「佐藤くんの匂いってどうしてこんなに素敵なんだろうね」
緒方「もー、何言ってるのよ、真由美。そんなの佐藤くんだからに決まっているじゃない」
伊藤「できることなら一日中佐藤くんの匂いに包まれていたいよねー」
緒方「確かに。今のままでは佐藤くんとの魂の共有に変化はないわね。私達が成長するためにも佐藤くんの匂いをもっと味わう必要があるわ」
加藤「匂いを味わうの? でもどうやれば一日中も佐藤くんの匂いに包まれることができるんだろう」
緒方「名案が浮かんだわ! みんなで佐藤くんの下駄箱に一日中顔を突っ込んでおけばいいじゃない!! よし、行くわよ!!」ダダダッ
加藤「おがちん!? 全然、名案じゃないよ!?」- 2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/11(水) 12:14:43.66 ID:Q0HhmfvVo
宮下「はぁ……」
杉崎「見て、これ。何だと思う?」
吉岡「もしかして香水? 杉ちゃん香水つけるの? いいなぁ、大人って感じだねー」
杉崎「まぁ、夏だからね。これただの香水じゃないの。アムアージュっていう高級な香水なのよ」
宮下「はぁ……はぁーぁ……」
吉岡「すごーい!! どんな香りがするのー? 嗅がせてー」
宮下「はぁー……あー……あぁー……」
杉崎「ちょっとだけつけてみる?」
吉岡「いいのー!? うれしー!!」
宮下「はぁぁぁぁー!!!」
杉崎「なに? 腹式呼吸でもしてるの?」
吉岡「バスケも掛け声は大事だもんね。がんばってね、宮ちゃん」
宮下「違う!! 疲れてるんだ!! なんでこのときだけ反応するんだよ!!」バンバンッ
杉崎「元気じゃないの」
宮下「あぁ……いまので本当に疲れた……」
- 3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/11(水) 12:16:31.53 ID:Q0HhmfvVo
吉岡「練習が大変なの?」
宮下「試合も近いからな。ある程度は仕方ないんだけど、やっぱり連日ハードな練習をしていると体力も戻らなくてさ」
杉崎「おばさんみたいなこというのね。あんた、本当に小学生?」
宮下「いくら小学生でも疲れるときは疲れるに決まってるだろ!!」
松岡「宮ちゃんの言うとおり!!」
宮下「げ!? ま、松岡……」
松岡「年齢なんて関係ないわ。憑かれるときは憑かれるもの。ね、宮ちゃん?」ギュッ
宮下「お、おい!! お前は絶対に勘違いしてるだろ!?」
松岡「うふふ、宮ちゃんにはどんなのが憑いたの? 女の霊? バスケ選手の霊? キャー!!」
宮下「キャーじゃねえよ!! 離れろ!!」
杉崎「どう?」
吉岡「うーん。この香水、私には少し早いかも」
宮下「お前らも助けろよ!! 勝手に話題を戻すな!!」
松岡「宮ちゃん、全身に経文書いてあげるね……うふふふ……」
宮下やめろー!!! あたしには何も憑いてないんだー!!!」
- 4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/11(水) 12:18:15.96 ID:Q0HhmfvVo
松岡「なーんだ。疲労のほうだったんだ。宮ちゃん、紛らわしいこと言わないでよ」
宮下「今の会話で霊のほうに関連づけるのはお前ぐらいだよ……」
杉崎「で、宮下は疲れているアピールして、私たちにどうしてほしいわけ?」
宮下「そんな言い方するなよ。なんかあたしがウザい奴みたいだろ?」
杉崎(自覚がないのが更にウザい……)
宮下「なんかこうないもんかな、疲れが効果的に取れる方法とかさ」
吉岡「やっぱりマッサージとかいいんじゃないの?」
宮下「吉岡、やってくれるのか?」
吉岡「うん。それぐらいならいいけど」
宮下「サンキュー。じゃ、腰と足を重点的に揉んでくれ」
吉岡「こ、ここでそこをぉ!? それはちょっと、恥ずかしいよぉ……」
杉崎「みつばじゃないんだから、友達にそんなこと頼む、ふつー?」
宮下「あたしはあんなのじゃないだろ?」
みつば「聞こえてるわよ!!! あんなのとはなによ!!!」バンッ!!!
吉岡「ご、ごめんね、みっちゃん!」
- 5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/11(水) 12:19:56.88 ID:Q0HhmfvVo
杉崎「あーら、みつばさん。本当のことを言われたぐらいで机を叩くなんてはしたない。ご自分の重みで机が割れちゃうんじゃないの?」
みつば「ふたばじゃあるまいし、そんなことあるわけ――」ミシッ
宮下「い、今、床がミシッって鳴らなかったか……?」
みつば「なに言ってるのよ!? そんなわけないでしょう!?」
吉岡「そうだよぉ!! ずっと前から鳴ってたよ!! だから気にしないで、みっちゃん!!」
みつば「な……」
宮下「吉岡!!」
杉崎「ぶふっ!」
みつば「違うわよ!! 私の所為で鳴ったんじゃないの!!」
松岡「じゃあ、霊の仕業ね!!」
みつば「はっ!? しまった!?」
松岡「実はずっと気になっていたの!! みっちゃんには豚の霊がついているんじゃないかって!!」
みつば「うるさぁぁぁい!!!! そんなことあるかぁぁ!!! この電波女ぁぁぁ!!! 死ね!! 末代まで死ね!!」ペチンッ!!
松岡「末代は呪ってぇ」
宮下「仲いいな」
- 6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/11(水) 12:21:58.20 ID:Q0HhmfvVo
杉崎「で、なんの話してたっけ?」
吉岡「えーと、確か……」
みつば「私に給食のデザートをくれるって話でしょ?」
宮下「違う!! あたしが疲れたって話だ!!」
松岡「霊ね!?」
宮下「お前はもう黙ってろ!! 話が進まないだろ!?」
吉岡「そうだったね。でも、揉むのはちょっとぉ。私と宮ちゃんがそういう関係だって勘違いされちゃうし……」
宮下「い、いや、もう揉んでくれとは言わないよ。そんな時間もないし、できれば家で一人のときでも出来るようなことがいいしな」
吉岡「うーん、それなら……」
みつば「ところで、この臭いは何よ? あれ、杉崎ちょっと臭くない?」
杉崎「はぁ? 庶民にはこの高尚な香りは毒なのかしらねぇ?」
みつば「何が高尚よ! そんなの牛乳拭いた雑巾を生乾きしたような臭いじゃないの!! 吐き気を催す臭気ね!!」
杉崎「きぃぃ!! なによ!! あんたなんか常時お菓子みたいな臭いじゃない!! 糖尿なんじゃないの!?」
吉岡「杉ちゃん、そんな失礼だよ。みっちゃんも気にしてるはずなのに。……匂い?」
宮下「吉岡もちょっと黙ったほうがいいな……」
- 7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/11(水) 12:23:49.02 ID:Q0HhmfvVo
みつば「だぁれが糖尿よ!!」
杉崎「糖尿女ぁ!!」
宮下「お前ら、そんなことを大声でいうなよ……」
吉岡「宮ちゃん、アロマとかどうかなぁ?」
宮下「アロマ?」
松岡「アクマ? ゆきちゃん、アクマがどうかしたの?」
吉岡「アクマじゃないよ!! アロマ!! アロマテラピーのこと!!」
松岡「あ、お香のことね」
吉岡「そうそう。あれって疲れをとるのにも効果的なんだよね」
宮下「聞いたことはあるけど、ホントに効果あるのか?」
杉崎「あるわよ。少なくともリラックスはできるもの」
松岡「うんうん。そうだよね」
みつば「はぁ? あんたたちがアロマテラピーなんてしてるの? 全然、似合わないわね」
杉崎「こっちはあんたの所為でいつもストレス溜めちゃうの!!!」
みつば「私の所為にするんじゃないわよ!! こっちだってあんたの所為でストレスの塊よ!!」
- 8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/11(水) 12:26:44.11 ID:Q0HhmfvVo
ひとは「……みっちゃんは脂肪の塊」
みつば「そこ!!! なんかいった!?」
ひとは「何も」
吉岡「さっちゃんもアロマしてるんだ」
松岡「私の場合は職業柄絶対にしなくちゃいけないから、体に臭いが染みついているレベルなの。嗅いでみればわかるよ」
吉岡「えー? うーん……?」
宮下「お前からは線香の匂いしかしないぞ……」
松岡「当たり前じゃない」
吉岡「ど、どういうこと?」
松岡「寝る前はお線香の香りを部屋に満たすと気持ちよくなるから……うふふふ……」
宮下「それ、一酸化炭素中毒じゃないよな?」
松岡「私と三女さんにとっては至高のアロマテラピーなの。ね、三女さん!」
ひとは「満面の笑みで同意を求めてこないで……。そんな癒しかたはしたことないよ」
松岡「えー? またまた、三女さんからも私と同じ匂いがするんだから、絶対そうだよ。照れなくてもいいのに」
ひとは「言いがかりも甚だしいよ」
- 9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/11(水) 12:28:56.64 ID:Q0HhmfvVo
吉岡「やっぱり三女さんとさっちゃんは体臭までも移し合うような関係なんだぁ……」
松岡「さ、三女さん!! このお線香の匂い!! 私と全く同じだわ!! うれしい!! 私とお揃いのを使ってくれているのね!!」
ひとは「いつも松岡さんに付きまとわれているから臭いが服に移ってるだけ」
吉岡「ぐぬぬ……!!」
宮下「アロマかぁ。試してみたいけど、どんなのがいいのかさっぱりだな。やっぱり個人差とかあったりするのか?」
杉崎「あるかもね。人によっては嫌な臭いもあるでしょうし」
宮下「うーん。あたしはどんな匂いが好きなんだろうな。考えたこともなかったぞ」
杉崎「この香水の匂いはどう?」
宮下「キツいな」
杉崎「え……」
みつば「あーっはっはっはっは。やっぱりクサいのは、あんたね」
杉崎「ぐぐ……!! 宮下、ウザい!!」
宮下「な、なんで私……? 感想を言っただけなのに……」
みつば「でも、ちょっと興味が出てきたかも。私も杉崎の所為で毎日大変だし、やってみようかしらアロマテラピー」
ひとは「みっちゃんが……?」
- 10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/11(水) 12:31:36.70 ID:Q0HhmfvVo
緒方「下駄箱で佐藤くんの匂いを一日中楽しむ作戦は失敗ね。一人しか楽しめないもの」
加藤「やる前に気付こうよ。結局、おがちんが下駄箱独占してたし」
伊藤「靴のほうが持ち運べるからいいのにね」
加藤「詩織ちゃん……? 何かとってきたの?」
伊藤「え? なにもなかったから取ってないよ」
加藤(あったらとったの……!?)
緒方「考えてみれば、私たちはこうして佐藤くんと同じ空間にいられるだけでも十分に匂いを味わうことができるから必死にならなくてもいいわね」
伊藤「それもそうだね」
加藤「うん。私たちは普通にしていればそれでいいのかも」
緒方「じゃあ、今日もいつも通りに――」
ひとは「みっちゃんは砂糖の匂いだけで癒されるから、特別なものは必要ないよね」
みつば「どういう意味よ!!! そんなわけないでしょ!?」
緒方・伊藤・加藤((佐藤……くん……の匂い……!?))
杉崎「ありえそー」
みつば「ないわよ!! 私が砂糖の匂い程度で癒されるわけないでしょ!! そんなに安い女じゃないんだから!!」
- 11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/11(水) 12:33:35.58 ID:Q0HhmfvVo
緒方「(ど、どういうこと……? まさか変なパンツ女も佐藤くんのことを……?)」
伊藤「(でも、いつも佐藤くんには罵声を浴びせてるのに)」
加藤「(好きだからこそ嫌がらせをしていたのかも)」
緒方「(好きなのに嫌がらせですって!? なんて酷い女なの!! 愛しているなら正面から好きだって気持ちをぶつけて然るべきはずなのに!!)」
伊藤・加藤「「(う、うん、そうだね……)」」
緒方「(許せないわ。コメント一覧
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- 2014年06月13日 15:48
- ページ数の関係上、こうして全員を絡ませたネタって原作じゃできないんだよな
おがちん可愛いよおがちん
-
- 2014年06月13日 19:39
- さっちゃんが相変わらずでいいな
-
- 2014年06月13日 22:44
- なつかしくてよかったよ
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