ギンコ「この文は……差出人は真白か」カサ
- 1 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/15(火) 21:25:11 ID:JZDjhxuw
- 小紅「……」トントントン
小紅(なんだか最近腕が……何処かにぶつけただろうか?)グッグッ
真白「小紅? どうしたんですか?」
小紅「いや、何だか腕が動かし辛いような気がしたんだ。多分何処かにぶつけたんだと思う」
白夜「小紅、大丈夫か?」
小紅「ああ、大した事無いから気にしないでくれ」
真白「こんな事、紅緒に聞かれでもしたら大騒ぎしますよ?」
小紅「あはは、そうだな。気をつけるよ」 - 2 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/15(火) 21:27:49 ID:JZDjhxuw
- 真白「小紅?」
小紅「なんだ?」
真白「肘の所、痣ですか?」
小紅「え? 本当か? うーん、私には見えないなぁ。後で鏡で見てくるよ」
真白白夜「え?」
小紅「ど、どうしたんだ二人して。私、何か変な事を言ったか?」
真白「いえ……ですがこれは」
白夜「……」コクリ - 3 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/15(火) 21:30:39 ID:JZDjhxuw
- 小紅「え? え? 本当にどうしたんだ?!」
真白「いえ、小紅は気にしないで下さい。腕の事も平気ですので」
小紅「何か重大な病気とかか?!」
白夜「大丈夫……大した事無い」
小紅「さっき二人で目配せしていたよな! 本当に大した事無いのか?!」
真白「勿論です。大船に乗ったつもりでいて下さい!」フンス - 4 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/15(火) 21:33:40 ID:JZDjhxuw
- 一ヵ月後
小紅(うーん、二人は大した事無いって言っていたけど……最近余計に腕が動かない時がある)
小紅(病院行くべきかなぁ……姉様に知られたら大事になるし……)ピンポーン
小紅「あ、はーい」ガチャ
ギンコ「どうも」
小紅「? どちら様ですか?」
ギンコ「旅の蟲師をしているギンコってもんだ。三峰真白に呼ばれたんだが在宅しているだろうか?」
小紅(真白の客人か)
小紅「今呼んできますね」
ギンコ「ああ、すまんね」 - 5 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/15(火) 21:40:00 ID:JZDjhxuw
- 小紅「真白、お客さんが来てるぞ」
真白「え? 私にですか?」
紅緒「珍しいわね……はっ! まさか真白たんの可愛さにあてられた変質者!!」
真白「なに馬鹿な事を言っているんですか。玄関まで聞こえますよ」
小紅「ギンコ、って言う人だぞ」
白夜「え……」
真白「はああああ!? ギンコですってえぇぇ?!」 - 6 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/15(火) 21:45:18 ID:JZDjhxuw
- 真白「なんでいるんですかぁ!! ギンコぉ!!」
ギンコ「よう、久しぶりだな」
真白「来る前に連絡して下さいって書いたじゃないですかぁ!」
ギンコ「文は送ったんだがな。俺のが先に着ちまったか」
真白「おまけにもう一ヶ月も経っているじゃないですかぁ!」
ギンコ「なんだ? 急ぎの用じゃないって書いたのはお前だろ」
白夜「ご無沙汰してます」
ギンコ「よう、白夜も元気そうだな」 - 7 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/15(火) 21:50:48 ID:JZDjhxuw
- 紅緒「どういう知り合いなのかしら?」
真白「蟲を生業にしている人です。私自身もお世話になった事がありますよ」
白夜「村もお世話になっている」
小紅「虫、え? なんだって?」
紅緒「昆虫に関する学者とかじゃないのかしら?」
ギンコ「俺達の範疇の蟲ってのは昆虫じゃあない。そして、俺達とは異なる命の在り方をしているものだ」
ギンコ「見える者と見えない者がいるからな。お前さん達には見えていないのだろうな」 - 8 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/15(火) 21:56:23 ID:JZDjhxuw
- ギンコ「で、どんな蟲患いだ?」
真白「紅緒がいますが……まあこれで解決するしいいですか」
紅緒「なになに? 真白たんがあたしの心配をしてくれるの?」
白夜「小紅の腕を見て下さい」
小紅「え? 私?!」
真白「この間の腕の事、蟲が原因ですよ。まあ私もそれが膝になった事がありますし」
ギンコ「腕にか。少し見せてもらってもいいか?」 - 9 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/15(火) 22:00:18 ID:JZDjhxuw
- 小紅「あの、どうでしょうか?」
ギンコ「確かに蟲が原因だな。とは言え大したもんじゃないしすぐ治る」
ギンコ「薬を用意するから待っていてくれ」ガサゴソ
真白「ほら、大丈夫でしょう?」
小紅「いやまだ治った訳じゃないし」
紅緒「小紅、腕の調子が悪かったの?」
小紅「あ、はい。でも全然大した事無いですよ?」
紅緒「小紅~そんな大事な事を黙っていたの~?」モモモ
小紅「ギ、ギンコさん! その虫の話って聞かせてくれませんか?!」 - 10 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/15(火) 22:03:46 ID:JZDjhxuw
- ギンコ「蟲の話っつてもなあ」ゴリゴリ
真白「そもそも小紅達は蟲について知らないですからね」
真白「その辺りの説明でもいいんじゃないですか?」
小紅「見えない人もいるって言ってましたけど、幽霊みたいなものなんですか?」
ギンコ「俺達のように存在しているとも、幻とも言えない」ゴリ
ギンコ「だが影響を及ぼしてくる。今の小紅のようにな」カササ
ギンコ「まあなんだ、世を構成しているものの一部だ。それ以上でもそれ以下でもない」サラサラ - 11 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/15(火) 22:07:53 ID:JZDjhxuw
- ギンコ「そら、できたぞ」
小紅「粉薬ですか?」
ギンコ「いや、灸のようなものだ。そのままの体勢でいてくれ」
小紅「お、お灸ですか……」
紅緒「お灸?! 火傷したりしないのよね!?」クワッ
真白「私もやりましたけど、そんなに熱くないですよ?」
小紅「そういえば真白も昔これになったんだっけ?」
ギンコ「ああ、1,2年くらい前かね」
ギンコ「それ以前の蟲患いで訪れて以来、白夜達の村には時折寄らせてもらっている」
ギンコ「あそこの山は光脈筋で、質の良い薬草が採れるから分けてもらっているんだ」 - 12 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/15(火) 22:11:26 ID:JZDjhxuw
- 小紅「こうみゃく、すじ?」
紅緒「なんだか次から次へと色んな話が出てくるわねぇ……」
ギンコ「まあお前さん達の与り知らない世界だ。気にする事も無い」
ギンコ「ところで真白も白夜もなんでこんな所で暮らしているんだ?」
真白「小紅と白夜は許婚同士なんですよー」
紅緒「」ギリッ
ギンコ「ほーそりゃ目出度いな」
小紅「そんなあっさり?!」 - 13 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/15(火) 22:15:38 ID:JZDjhxuw
- ギンコ「? なんか問題でもあったのか?」
小紅「あ、いえ、その許婚って珍しいのに普通そうだったので」
真白「私達の住む所だと珍しくないんですけどねー」
ギンコ「まあ俺もそうした僻地に行く事のが多いからな」
紅緒「その虫っていうのは山の方が多いの?」
ギンコ「一概には言えんが大方はそうなるな」
小紅「ヘー……じゃあ白夜達のところは凄いんだな」
真白「それに光脈筋という事もありますからね」
小紅「?? そういうものなのか?」
真白「ええ。光脈筋というのは命の素が集まっている場所、みたいなものだと思って下さい」 - 14 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/15(火) 22:18:31 ID:JZDjhxuw
- 小紅「あ、あれ……?」
紅緒「? 今何か小紅の肘から出てきたような」
白夜「小紅、腕は動くか?」
小紅「あ、本当だ。問題なく動く」
ギンコ「これで大丈夫だな」ガタゴソ
真白「あれ? もう行くんですか?」
小紅「え? あ! 今、お茶を用意しますね!」ワタワタ
ギンコ「お構いなく。用があってな、少々急がにゃならん」 - 15 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/15(火) 22:22:45 ID:JZDjhxuw
- 真白「珍しいですね。ギンコが急がないといけないだなんて」
ギンコ「近々と言ってだいぶ待たせちまっているからな」
真白「ギンコは人を待たせる才能がありますからね。相手もあまり当てにしてないんじゃないんですか?」
ギンコ「かもしれんなぁ」ガシャ
小紅「あのお代の方は……」
ギンコ「なに、白夜達の村で薬草を分けてもらうさ」
ギンコ「それじゃあ達者でな」 - 16 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/15(火) 22:26:20 ID:JZDjhxuw
- 小紅「……」ポカーン
真白「どうしました?」
小紅「いや……何ていうか色々と凄い事を体験したはずなのに、風のように過ぎ去って行ったなぁと思って」
紅緒「ギンコっていう人、いつもああなの?」
真白「そうですねー……まあ、マイペースではありますね」
白夜「のんびりしている時もある」
真白「山でゆっくり薬草集めていたりしてましたね」 - 17 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/15(火) 22:29:03 ID:JZDjhxuw
- 真白「あ、そうだ。お母さんからまた山菜を取りに来ないかと言われているんです」
真白「来週の土曜日に帰ろうかと思うのですが小紅はどうしますか?」
小紅「行ってもいいのか?」
真白「ええ、お母さんも喜ぶと思いますし」
紅緒「!」キラン
紅緒「とぉぜん! あたしもついていくわよっ!」
真白「えー……紅緒は来なくていいですよ」 - 18 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/04/15(火) 22:34:36 ID:JZDjhxuw
- 真白「何か予定とか入っていないんですか!?」
紅緒「ふふ、次の休日は何も無いのよ。否! 真白たんと一緒に居る予定があるのよ!」クワッ
真白「そんな予定入ってねーですよ!」
小紅「何か必要な物とかあるだろうか?」
白夜「動きやすい服装?」
小紅「ほかに荷物とか……あ、何かお土産持って行った方がいいよな! 何がいいだろうか」
真白「お母さんの事ですから洋菓子を持っていけば喜ぶと思いますよ」
紅緒「折角なんだし小紅が何か作って持っていくのもいいんじゃないかしら?」 - 19 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/08(木) 04:01:10 ID:5zq.ypdY
- ……
真白「さあ、張り切って集めましょうか」
小紅「おー」
紅緒(張り切る幼女……良いっ!)ギラン
真白「紅緒はあっちのほ~~うで一人で集めて下さい」
紅緒「それじゃあ頑張らないとねぇ。あ、勢いあまって可愛い真白たんを採っておかずにしちゃうかもしれないわ!」
真白「何を言っているのかさっぱりわからねーです」 - 20 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/08(木) 04:04:56 ID:5zq.ypdY
- 小紅「それじゃあ私はあっちの方に行ってみるよ」
真白「見晴らしがいいから大丈夫だと思いますが、あまり遠くには行かないで下さいね」
小紅「分かった、気をつけるよ」
白夜「小紅、大丈夫か?」
小紅「こ、この間のような事がないよう気をつけるよ」
紅緒「何かあったらすぐ叫ぶのよ! 全速力で小紅を助けに行くわ!」
白夜「いや、俺が助けに行く」
紅緒「……」バヂバヂ
白夜「……」バヂバヂ
小紅「ふ、二人とも……」 - 21 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/05/08(木) 04:07:20 ID:
コメント一覧
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- 2014年06月15日 22:18
- ま さ か の ク ロ ス ! !
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- 2014年06月15日 22:20
- 俺得クロス
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- 2014年06月15日 22:28
- 未確認と蟲師とか…
俺得
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- 2014年06月15日 22:30
- 何とのクロスか分からん私に誰か教えてエロい人
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- 2014年06月15日 22:36
- ※4
分からんのに何故読んだ!?
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- 2014年06月15日 22:51
- ※4
未確認で進行形と蟲師だよ
読んでて話分かんなかったんじゃねぇか?
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- 2014年06月15日 22:57
- モヤモヤする終わり方だ。
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- 2014年06月15日 22:58
- 時代が違うが、いんだよ細けぇ事ァ。
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- 2014年06月15日 23:08
- どちらの作品も大好きな俺にはクロスしただけでも十分すぎるほどにウハウハですわ!
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