凛「凛のかよちんに触らないで!」 真姫「はぁ!? イミワカンナイ!」
- 1: ◆S54RkZf7aI:2014/06/15(日) 09:12:29.77 ID:VniD0t6I0
ラブライブSS
どろっと
※ちょいどろ注意- 2: ◆S54RkZf7aI:2014/06/15(日) 09:18:25.50 ID:VniD0t6I0
花陽「真姫ちゃんが好きなの」
凛「……頑張ってかよちん!」
凛はかよちんが好き。でもかよちんは真姫ちゃんが好き。
なら、応援するのが友達で……
親友で……
……うん。頑張って。かよちん。
凛「凛になんでも言ってね! 手助けはなんでもするから!」
花陽「ありがとう、凛ちゃん!」
笑顔がとっても眩しいにゃ。
- 4: ◆S54RkZf7aI:2014/06/15(日) 09:25:46.69 ID:VniD0t6I0
花陽「ま、真姫ちゃん好きです! 付き合って下さい」
真姫「は、花陽……私も花陽のことが好き……」
よかった……。成功してくれて嬉しいにゃ。
ガラッ
凛「やったにゃー! かよちん! 真姫ちゃん! おめでとう!」
花陽「凛ちゃんっ!」
真姫「凛!」
三人で抱き合ってぴょんぴょん跳ねて……
花陽「凛ちゃんのおかげだよ! ありがとう!」
その笑顔が大好きで。
真姫「なんだかよくわからないけど、ありがと凛」
その声がとっても綺麗で。
凛「二人とも……っ……おめでとう……っ」
凛は泣いてたんだ。
- 6: ◆S54RkZf7aI:2014/06/15(日) 09:28:07.35 ID:VniD0t6I0
――――本当に?
――――本当に心から?
嘘にゃ……。
ううん。本当。
だってかよちんのこと……大好きだもん。
- 7: ◆S54RkZf7aI:2014/06/15(日) 09:34:12.37 ID:VniD0t6I0
花陽「凛ちゃんには今までどおりでいてほしいな……」
真姫「そうね、急に気を使われてもなんか変だし」
凛「大丈夫? 凛に真姫ちゃん嫉妬しちゃうにゃー」
真姫「ば、バカにしないでよ!」
花陽「じゃあ帰ろう? 真姫ちゃん、凛ちゃん!」
真姫「う、うん……」
顔を赤らめて可愛いにゃ。
凛「いっくよー!」タタッ
花陽「待ってよぉ!」
真姫「追うわよ花陽!」
……その手が繋がれてるのは見ないふり。
だから走ったよ。大好きなかよちん。
- 8: ◆S54RkZf7aI:2014/06/15(日) 09:40:19.70 ID:VniD0t6I0
三人で居てほしいって言われても。
花陽「真姫ちゃん」
真姫「花陽」
……二人の世界に凛はいらないにゃ。
ちょっと、ほんのちょっとずつ。離れていこうって。
「り……ん」
絵里「ちょっと! 凛!」
凛「え……?」
絵里「何やってるの! 動きが散慢よ!」
凛「あ、ご、ごめん!」
今は集中しないと……
- 9: ◆S54RkZf7aI:2014/06/15(日) 09:45:37.37 ID:VniD0t6I0
希「絵里ち厳しいでー」
にこ「あんまりきつく言わないほうがいいんじゃない?」
絵里「……そうね。ごめんなさい凛」
少し強めに撫でられた。
真姫「凛、どうしちゃったの?」
花陽「凛ちゃん大丈夫?」
あ……今はだめ……
凛「ごめんっ!」
走った。顔が見られたくなくて。逃げちゃった。
あぁ……やっちゃったにゃ……
- 10: ◆S54RkZf7aI:2014/06/15(日) 09:51:05.91 ID:VniD0t6I0
凛「どうして……こんなに胸が痛いのかな」
凛「かよちん……」
どこで間違ったんだろ。凛。
こんなに弱かったんだね。
ガラッ
絵里「凛、大丈夫?」
凛「うん……ごめんね絵里ちゃん」
絵里「泣いてるのね、凛」
凛「明日から頑張るから……」
絵里「凛! ……辛かったら言いなさい」
また撫でられた。今度はさっきより優しく。
絵里ちゃんに話そうかな。全部……
- 11: ◆S54RkZf7aI:2014/06/15(日) 09:56:58.16 ID:VniD0t6I0
絵里「なるほどね……」
凛「凛はどうすればいいかな……」
絵里「ここで腐らないで」
肩を強く掴まれた。
絵里「貴女がもっと輝けばいい」
絵里「取り戻したいなら……振り向いて欲しいなら」
絵里「……今より強くなりなさい」
凛「わかった……」
今日から、凛は、変わるんだ。
でも……でも……
凛「絵里ちゃん。お願い一つだけ……」
一つだけしちゃいけないお願いをしたんだ。
- 12: ◆S54RkZf7aI:2014/06/15(日) 10:04:42.67 ID:VniD0t6I0
――――――――――――
絵里「……はは、輝けですって」
絵里「自分も縋っているというのに情けないわ」
絵里「シュシュなんてつけてもらって……」
「もうやめにしましょう。絵里」
絵里「後一回……後一回だけよ……」
「……」
――――――――――――
- 13: ◆S54RkZf7aI:2014/06/15(日) 10:10:29.00 ID:VniD0t6I0
凛「絵里ちゃんも言ってた」
凛「そうだ、全部凛が悪かったんだ」
凛「もっともっと頑張っていれば」
凛「真姫ちゃんみたいに……」
それじゃあだめ。
凛「真姫ちゃんになるんだ」
それでもダメ。
凛「真姫を超えるんだ……!」
凛は頑張るよかよちん。
ピッ
『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』
『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』
『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』
『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』
凛「えへへ、頑張るよ。かよーちんっ♪」
- 16: ◆S54RkZf7aI:2014/06/15(日) 12:51:37.15 ID:VniD0t6I0
――打倒西木野真姫。考えるのはそれだけだった。
凛「でもどうすればいいかな……」
真姫ちゃんの長所を見つめなおす。
凛「お金持ち、顔が可愛い、性格は不器用、ピアノが弾ける」
凛「作曲も作詞もできる、勉強ができる、頭がいい」
凛「身体はスリム、運動もそこそこにゃ……」
勝ってるポイントは間違いなく運動系。
でもそれだけじゃダメだった。
お金や容姿はどうにもならない。
凛も女の子っぽく……無理無理無理無理。
その立場なら勝てるわけがない。
凛「頭良くなるしかないかなぁ……」ピッ
『凛ちゃん、大好き』
頑張るにゃ!
- 18: ◆S54RkZf7aI:2014/06/15(日) 12:57:06.42 ID:VniD0t6I0
口調も変えてみよう。新しい一歩!
かよちんだ、幸先が良いかも。
凛「あ、かよ……」
真姫「おはよ、花陽」
花陽「うん、おはよ真姫ちゃん♪」
最悪だった。一人で学校に行こう。凛なら遅刻ギリギリでも間に合うもん。
怪しまれないし、大丈夫大丈夫。
ピッ
『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』
家に戻ろっと……
- 20: ◆S54RkZf7aI:2014/06/15(日) 13:30:16.11 ID:VniD0t6I0
凛「ハァハァ……よし、セーフ!」
真姫「遅いわよ凛」
花陽「凛ちゃん何かあったの?」
凛「あはは、寝坊しちゃったにゃ」ポリポリ
口調は無理かも。ごまかせてるかな。
真姫「そ、ならいいけど」
花陽「授業始まるから後でね!」
凛「うん」
授業ってこんなに難しいの?
凛、英語全然わかんない……
勉強しなきゃ。取り戻すんだ。
- 21: ◆S54RkZf7aI:2014/06/15(日) 13:34:50.89 ID:VniD0t6I0
昼休み。実はあんまり教室に居たくない。
かよちんと真姫ちゃんの仲いいところ、見えちゃうから。
凛は祝福できない自分が嫌。
あぁ、かよちんの隣は真姫ちゃんになっちゃった。
花陽「凛ちゃんお弁当一緒に――」
凛「凛お寝坊したから買ってくる! 先に食べてていいよ!」
花陽「凛ちゃん……」
真姫「今日はしょうがないわよ、少し待って戻らなかったら食べましょ」
凛「……どこで食べようかな。屋上でいいかな」
屋上には先客が居た。
- 22: ◆S54RkZf7aI:2014/06/15(日) 13:39:44.57 ID:VniD0t6I0
凛「絵里ちゃんと…………希ちゃん……?」
よかった。絵里ちゃんは希ちゃんのこと好きだったのがわかってたし……
結ばれてよかったね。絵里ちゃん。
凛「邪魔するほど野暮じゃないにゃ」
階段を降りて、どこか違う場所でと思ったら――
希「お、凛ちゃんやん?」
にこ「なによー? 凛、どうしたの? 三年の廊下よここ」
凛「あ、あれ? おかしいにゃ?」
希「ん、どうしたん?」
凛「……凛が寝ぼけてたかも」
にこ「まだお弁当食べてないなら一緒に食べる?」
凛「食べるにゃ!」
寂しくなりそうな昼休みが楽しくなったよ。
でも、あれって……そういうことなのかな。
凛もしちゃいけないお願いしたし、うん気にしないであげよう。
- 24: ◆S54RkZf7aI:2014/06/15(日) 14:42:44.39 ID:VniD0t6I0
放課後になったよ。
授業はちゃんと聞いたけどやっぱり凛の頭じゃきついかも。
今日は練習休みだけど……
花陽「凛ちゃん今日は――」
凛「ごめんね、今日は用事があるの!」
真姫「それならいいけど、あんた気を使ってない?」
ずけずけと言ってくる真姫ちゃん。
もう少しオブラートに包めないのかな。
凛「勉強しなきゃいけないから。じゃーねー」
真姫「凛が……」
花陽「勉強……?」
- 25: ◆S54RkZf7aI:2014/06/15(日) 14:47:58.75 ID:VniD0t6I0
勢いで部室に入ったら、絵里ちゃんと海未ちゃんがいたにゃ。
海未「どうしましたか、凛」
絵里「今日は練習休みよ?」
二人ともどうしてここにいるのかな。
凛「勉強……教えて欲しいなって……思ったにゃ」
海未「!」
海未「凛、貴女は偉いです。それで教科は!?」
眼の色が変わってるにゃ。
凛「え、英語だけど……」
海未「苦手な教科を克服しようとする努力! 素晴らしいです!」
絵里「私も教えてあげれるわよ」
凛「絵里ちゃん、海未ちゃん……」
凛「よーっし! 凛頑張るよ!」
これで、放課後は勉強できる。……会わなくて済むよ。
- 26: ◆S54RkZf7aI:2014/06/15(日) 15:11:48.25 ID:VniD0t6I0
勉強、勉強、勉強。
今の凛にはこれくらいしかない。
何度目かの放課後。
真姫「今日くらい一緒に帰って欲しいんだけど」
花陽「花陽も久しぶりに凛ちゃんと帰りたいなっ」
同情なのかな。いらないよ、そんなの。
凛「凛は勉強の約束があるから」
花陽「なんでそんな急に勉強を?」
真姫「そうよ、凛は英語以外なら平均くらいじゃない」
凛「凛は次の定期で真姫ちゃんに勝つから」
凛「真姫ちゃんの得意な英語でいいよ」
真姫「いいわよ、わかったわ」
花陽「喧嘩はだめだよぉ……!」
凛「喧嘩じゃないよ、かよちん」
真姫「そうよ、花陽」
凛「凛は待たせてる人がいるから、勉強してくる」
待っててねかよちん。絶対取り戻すから。
花陽「……」
真姫「挑戦されるなら受けて立つわ」
- 27:
コメント一覧
-
- 2014年06月17日 23:57
- 終わり方が気に入らない。もっとドロドロにしろよ。つーかマキが偉そうに説教とかおかしいわ。
-
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