男「幼馴染との距離」
- 1 :◆DHeiXpS8e. 2014/06/17(火)20:47:36 ID:1cMHcyVub
- TV<6/24、朝のニュースです。先日の豪雨で亡くなった少年の……
男「」ポケー
男母「男ー、早く行かないと遅刻するわよー」
男「……もうそんな時間か、行ってきます!」ガチャ
男「おっ、ラッキー! ちょうどエレベーターが降りてきてんじゃん」ポチッ
ウィーン、ガラッ
幼馴染「……おはよう」
男「……おはよ」 - 4 :◆DHeiXpS8e. 2014/06/17(火)20:50:34 ID:1cMHcyVub
-
幼「……」
男「……」
男(同じマンションに住んでる俺と幼は、いわゆる幼馴染だ)テクテク
男(高校も同じだが、フィクションみたいに毎朝一緒に登下校したりするなんてことはな
い)テクテク
男(普通の友達程度の関係だ。むしろお互いの距離が近すぎてちょっとギクシャクしてる
くらい)テクテク
男(まあ、たまにこうして偶然一緒に登校することくらいはあるが)テクテク
友「おーっす、男、幼さん!」 - 5 :◆DHeiXpS8e. 2014/06/17(火)20:50:53 ID:1cMHcyVub
-
幼「おはよう友君」
男「おっす、今日は遅刻しないみたいだな」
友「いつも遅刻してるみたいに言うなよー!」
男「違うのか?」
友「4日に……、いや3……、2日? あぁ、わかった。1週間に4回程度だろ」
男「世間ではそういうのを常習犯と言うらしいぞ?」
友「なん……だと……?」 - 7 :◆DHeiXpS8e. 2014/06/17(火)20:51:40 ID:1cMHcyVub
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@2-Bの教室
友「男ー、そういや今朝は珍しく幼さんと一緒に来てたけどさ、ひょっとして……」
男「違ぇよ。いつも言ってるだろ? 俺と幼はそんな関k」キーンコーンカーンコーン
男「……とにかく、この話は終わりだ」
友「……」
担任「おら席着けー! HR始めんぞー」ガララ
担任「おぉうっ!? 友どうした? 昨日は学校に止まったのか?」ガタンッ
友「もうヤダこの扱いっ!」ブワッ - 9 :◆DHeiXpS8e. 2014/06/17(火)20:52:01 ID:1cMHcyVub
-
担任「そんなに嫌ならちゃんと学校に来い!」
友「え?」
担任「え?」
クラスメイツ『え?』
友「え?」 - 12 :◆DHeiXpS8e. 2014/06/17(火)20:53:32 ID:1cMHcyVub
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@体育、水泳の授業
友「あー、俺泳ぐのって苦手なんだよなぁ」
男「さいですか」
友「いいよな男は。泳ぐのすげーうまいもんな」
男「誰だってスイミングスクールに通ってたことがありゃこんなもんだろ」ピョン、ザバーン
バシャバシャバシャッ! - 13 :◆DHeiXpS8e. 2014/06/17(火)20:53:51 ID:1cMHcyVub
-
モブ「帰宅部のわりに男は速ぇな」
モブ「水泳部もうちのクラスが一番多いし、水泳大会はもらったな!」ワイワイ
友「ったく、小学校のころに通ってただけでそのレベルは普通じゃないぞ」
水泳部員A「なぁあいつ……」
水泳B「あぁ、俺たちよりちょっと遅いくらいか?」
水泳C「だよなー、さすがに俺らより速いことはないよな!」
友(お前らの十分の一も練習してないけどな)
友「…………。このままでくすぶってていいのか? 男……」 - 14 :◆DHeiXpS8e. 2014/06/17(火)20:54:20 ID:1cMHcyVub
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@放課後、昇降口
男「友ー、早く帰ろうぜ」
友「へいへい、ちょっと待ちな」
男「……お前朝も遅けりゃ放課後も遅いのな」
友「エ、ナニ? そのネタまだ引っ張るの!? 泣くよ!? 俺マジ泣きするよ!?」
男「」テクテク
友「無視!? うわーん、待ってよ男ーぅ!」ダダダ - 15 :◆DHeiXpS8e. 2014/06/17(火)20:54:47 ID:1cMHcyVub
-
男「やっと来たか」
友「まさかの確信犯キタ!」
男「友、お前ちょっとうるさいぞ?」
友「ごめん、友黙る……(´・ω・`) 」ショボーン
男「……」テクテク
友「……」テクテク
男「……」テクテク - 16 :◆DHeiXpS8e. 2014/06/17(火)20:55:28 ID:1cMHcyVub
-
友「………………あれ? なぁなぁ」
男「誰が口を開いていいと言った?」
友「俺と男ってそういう力関係だったの!? しゃべるくらい許してよ!」
男「仕方ないな、許可してやろう」
友「ほんとに? やったぁ!」ワーイ
男「早くしろ」
友「友早くしゃべる……。なぁ、あれって幼さんだよな?」m9
幼 テクテク - 17 :◆DHeiXpS8e. 2014/06/17(火)20:55:58 ID:1cMHcyVub
-
男「……よく見えたな」
友「視力2.4ですからっ!!」エッヘン
男「その視力であれが幼じゃなくてブス子に見えるというなら驚きだな」
友「男の辞書には褒めるという言葉はないの!?」
男「あるよ。友に使う褒め言葉はないけど」
友「oh...」orz
男「で? それがどうしたんだ?」
友「別に仲が悪いって訳じゃないし、マンション一緒なんだから幼さんとも一緒に帰れば
? 的な?」オレッテトモダチオモイ - 18 :◆DHeiXpS8e. 2014/06/17(火)20:56:20 ID:1cMHcyVub
-
男「別に仲が良いって訳じゃないし、必要ないだろ」イラッ
友「俺は、お前と幼さんがいつまでもそんな調子なのが見てられないんだよ!」
男「その話は終わりだって今朝言っただろ!? それに俺と幼はそんな関係に……」
友「『そんな関係"には"なれない』だろ? わかってるよ」
男「わかってるなら何度も言わせるな」
友「……お前ら、まだ親友のこと引きずってるのか?」
男「っ!?」ピクッ - 19 :◆DHeiXpS8e. 2014/06/17(火)20:56:43 ID:1cMHcyVub
-
男「そうだよ! 悪いか!?」
友「それじゃ親友も浮かばれないだろうが」
男「……っ! お前に、何がわかるんだよ!」ダッ!
友「ちょ、男!」
友「……」 - 22 :◆DHeiXpS8e. 2014/06/17(火)20:58:24 ID:1cMHcyVub
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俺と幼は海沿市のとあるマンションで生まれた幼馴染だ
そして、俺たちにはもう一人幼馴染がいた
……幼から見たら俺が"もう一人"の方だったのだろうが
そいつの名前は親友
親友はすぐ近所の一軒家に住んでいた
物心ついたころには俺たちは常に一緒だった
同じスイミングスクールに通い、一緒にキャンプに行ってBBQをして……
家族ぐるみで付き合いがあったため、まさしく"常に"だ - 23 :◆DHeiXpS8e. 2014/06/17(火)20:59:29 ID:1cMHcyVub
-
例えるなら俺たちは正三角形だった
他の2人との距離はみんな等しい、……そんな感じ
でもあるときから、正三角形のある一辺の距離がぐっと縮まった
俺が気付こうとしなかっただけで本当はそのずっと前から少しずつ縮まっていたのかもし
れないが
中学に入った頃から幼と親友が付き合い始めた
徐々に2人の距離は縮まって、俺はあいつらの間に入るのが気まずくなり、あいつらから
離れていった
そんな風にして、正三角形は壊れていった
そして、あの日が来ることになった... - 24 :◆DHeiXpS8e. 2014/06/17(火)20:59:59 ID:1cMHcyVub
- ~~~~~~回想~~~~~~
@中2の夏休み
男「ちっ、このくそ暑いのに友の野郎、どこに行こうってんだよ」
男「マンションのエントランスを出ただけでこの暑さ、文化系部活所属の俺には厳しいな
。……あれは幼と親友?」
幼「ごめんねー! 待った?」タッタッタッ
親友「ちょうど今来たとこ」テヲフリフリ
男「……あいつら海にでも泳ぎに行くのかな、夏だし」
親友「ん? おーい、男ー」ニカッ
男(ちっ、気付かれたか。気まずいな) - 25 :◆DHeiXpS8e. 2014/06/17(火)21:00:50 ID:1cMHcyVub
-
男「暑いのによく出かけるな。インドア派の俺と違って水泳部のエース様は流石だな」
親友「男だってその気になりゃ……」
男「その気にならないから今こんな生活なんだろ。それにその気になったって親友には勝
てやしねぇよ」
親友「そんなこと……」
幼「そんなことあるわよ、親友。男は親友と違って根性がないのよ、根性が」
男「余計な御世話だっての。……友を待たせてるんだ、俺は行くよ。せいぜい楽しんでこ
いよ、じゃあな」 - 26 :◆DHeiXpS8e. 2014/06/17(火)21:01:32 ID:1cMHcyVub
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@その日の夕暮時
男「ただいまー」ガチャ
男母「男! 今までどこにいたの!?」
男「なんだよ、まだそんな時間じゃないだろ? それにそう思うなら携帯買ってくれよ」 - 27 :◆DHeiXpS8e. 2014/06/17(火)21:01:50 ID:1cMHcyVub
- 男母「冗談言ってる場合じゃないわよ!! 親友君がっ、親友君がっ!!」
男「親友なら幼と一緒に海に……」
男母「だからっ、その海でっ!!!」
男「?」
男母「溺れて……、亡くなった、って…………っ」ポロポロッ
男「はぁっ!? 冗談はよせよ!! 親友は自由形の県内記録保持者なんだぞっ!!? 溺
れるわけ……っ!」
男母「沖に流された子供を助けようとして……。とにかく、病院に行くわよ!」
男「嘘、だよな……? 親友……」 - 28 :◆DHeiXpS8e. 2014/06/17(火)21:02:29 ID:1cMHcyVub
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@病院、霊安室
親友母「男君、来てくれたのね……。ありがとう。……親友に会ってあげて」グスッグスッ
男「親友……」ガチャ
幼「うっ、うぅっ……」ポロポロ
男「親友……」
親友「」
幼「沖に流された男の子はね……っ、ひっく、助かったって……」ポロポロ
幼「助けてくれてありがとう、って言ってたって、レスキュー隊の人が……」ヒック - 29 :◆DHeiXpS8e. 2014/06/17(火)21:03:00 ID:1cMHcyVub
-
男「なんで助けにいったんだよ……。見ず知らずのガキなんかをなんで……っ!」ポロポロッ
幼「やめてよ……。本当なら死んじゃってた男の子が助かったんだよ……? 親友を責め
ないであげて?」ポロポロ
男「くそ! くそっ!」ポロポロ - 30 :◆DHeiXpS8e. 2014/06/17(火)21:03:47 ID:1cMHcyVub
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俺には親友は眩しすぎた
「一生親友には敵わない」
そんな思いだけが渦巻いて、
親友の偉業に向き合えたオトナな幼と、
親友の死を認められなかったガキな俺と、
越えられない壁があるような気がして、
俺は幼との距離をさらに開いてしまった
――あの日以来、正三角形は、長い長い一本の線分になった
~~~~~回想・終~~~~~ - 31 :◆DHeiXpS8e. 2014/06/17(火)21:04:13 ID:1cMHcyVub
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@夜の町
男(俺はいったい、どうしたいんだ……)トボトボ
男(関係ない友に八つ当たりして……、あの時から何も変わってない)
DQN女「イケメン君、ホンット無敵だねー」
イケメン「当然だろ? 200m自由形で俺が負けるわけないだろ?」
DQN女「キャーッ! カッコイー!」
男(ちっ、うるせえな)イラッ - 32 :◆DHeiXpS8e. 2014/06/17(火)21:04:48 ID:1cMHcyVub
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取り巻きの男「そういやお前中学の時に負けてなかったっけー? 確か親友とかいう……」
イケメン「……あ? 俺が負けただと?」
DQN女「イケメン君?」<コメント一覧
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- 2014年06月17日 22:50
- 臭すぎて最初の語りで投げたわ
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- 2014年06月17日 23:07
- 登場人物がくどいしキモいだけ。ありきたりなのに展開が雑で何を書きたかったか分からない。なんか自分に酔っているような文章が鼻につく。その他はいいと思う。
-
- 2014年06月17日 23:12
- いろんな幼馴染スレ見てきたけどここまで内容が薄いの結構レアだぞ
-
- 2014年06月17日 23:14
- 最近図書館でタ○チ読んだせいか重なるところをついつい探してしまったw
まあ読んでて悪くはなかった
-
- 2014年06月17日 23:16
- 海は水泳経験者でも溺れるからな
-
- 2014年06月17日 23:23
- 熱い話でよかったけど。急展開すぎる。もう少し地の文が欲しい
-
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