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ひとは「マッサージ器を股間に当てると疲労と凝りが取れるらしい」 : ホライゾーン - SSまとめサイト

ひとは「マッサージ器を股間に当てると疲労と凝りが取れるらしい」

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2014-06-17 (火) 21:01  その他二次創作SS みつどもえ   コメント:0   このエントリーをはてなブックマークに追加
1: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/11(日) 16:15:15.50 ID:6CT5bPdso


・みつどもえSSです
・ジャンル:ギャグ
・台本形式
・地の文少しあります
・エロも少しあります




 ――夜更け――

 ――丸井家・リビング――


『けどな、よく見たら○○が○○で~~』

『ひえー…ほんまかいな!?』

ひとは「…むふー…!」

 ひとはは、薄暗いリビングでひとりテレビを見ていた。
 みつばとふたばは、とっくに自室で眠っている。

ひとは(深夜のテレビって…なんか昼と雰囲気が違ってドキドキする…)

『そうそう、最近、凝りと疲れが酷くてな。ついにマッサージ器を買ってしまったんよ。ハンディタイプの』

『ほほう。どや? 効く?』

『おう! もうすごいのなんの。毎日病み付きだよ。特に、股間に当てるとすげー気持ちよくてな』

『おいwwwwww何してんねんwwwwwwww』

『そのおかげで、あんなに酷かった凝りも疲れもすっかり良くなって。ほんと、マッサージ器様々だよ』

『えぇええ!? それで凝りと疲れが取れるんかい!?』

ひとは(…股間? 股間にマッサージ器…?)

『~~~…』

 プツン…

ひとは「あれ…? 消えた?」

パパ「これ、ひとは。こんな遅くまで起きてちゃダメじゃないか。明日学校に起きれなくなっちゃうぞ?」

ひとは「……」スィー…

パパ「ちょ、おい、ひとは!?」

 パタン…

 ひとはは無言でリビングを出て行った。


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3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/11(日) 16:18:59.69 ID:1EzGUlL60

なるほど。わかった、パンツ脱いどく



2: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/11(日) 16:18:15.48 ID:6CT5bPdso


 ――翌日・教室――

矢部「……で、この公式を使って……」

ひとは(……)ボー…

宮下「……。なあ杉崎」

杉崎「なによ、授業中に話しかけないでくれる?」

宮下「いや……、なんか…三女の様子がおかしくないか?」

杉崎「そうかしら。私はいつも通りに見えるけど?」

宮下「ふさぎ込んでいるように見えるんだ。元気がないというか…。
    三女のやつ、朝から全然しゃべってないし」




4: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/11(日) 16:19:29.99 ID:6CT5bPdso


杉崎「じゃあいつも通りじゃない。
   アレが明るくおしゃべりしてたら、それこそおかしいわよ。相当」

宮下「で、でも!
    今朝『おはよう!』って挨拶したのに、
    目の前にいるあたしのことに気づかないで素通りしたんだぞ?
    何か深刻なことで思い悩んでいるのかも…!」

杉崎「それはあんたがうざったいから無視しただけなんじゃないかしら」

宮下「そ、そんなあ!?」

杉崎(というかそれもいつも通りじゃない…)

矢部「あのー…宮下さん。授業中に大声で叫ばないでね?」




5: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/11(日) 16:21:06.27 ID:6CT5bPdso


ひとは(……)ボー…

ひとは(股間にマッサージ器…?)

ひとは(なんで股間に?)

ひとは(肩や腰が凝るのはよくあるけど、股間が凝るなんて聞いたことない)

ひとは(でも…)

 ――そのおかげで、あんなに酷かった凝りも疲れもすっかり良くなって。
 ――ほんと、マッサージ器様々だよ。

ひとは(……)

 試しに股間にそっと手を伸ばし、揉んでみる。

ひとは(……)モミモミモミ

ひとは(やっぱり全然凝ってなんかいない)モミモミ

ひとは(というか、こんなところが凝るものなのだろうか)モミモミ

矢部「ひとはちゃん」




6: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/11(日) 16:22:19.99 ID:6CT5bPdso


ひとは「!」ビクッ

矢部「? ひとはちゃん、どうしたの?」

ひとは「いえ……、変なことは…な、なにも……していませ…ん……(み…みられた!?)」

矢部「そう、じゃあ28ページの6行目から読んでくれるかな?」

ひとは「あ…はい」パラパラ…

ひとは「"首を折ったあと、頸動脈をひと思いに切ってください。
     噴水のように血が噴き出します。
     暴れるので四肢を縛ったロープをしっかり押さえましょう。
     血抜きが終わるまで見届けたら、首を切り落としましょう。"」

生徒たち「――!?」

吉岡「いやあああああああああああああああああああああ!!」

矢部「ちょっと、ひとはちゃん何読んでるの!? いま算数だよ!?
    絶対それ教科書じゃないよね!?」

ひとは「あ…考え事しててうっかり違う本を読んでしまいました」

矢部「なんの本!?」

宮下(考え事…!? やっぱり何か悩みが…)

松崎「三女が授業をちゃんと聞いてないなんて珍しいわね」




7: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/11(日) 16:24:00.41 ID:6CT5bPdso


 ――放課後・教室――

 キーンコーン
 カーンコーン…

みつば「今日も一日終わり! さて、帰ろう帰ろう」

ふたば「みっちゃん! 走って帰ろう! どっちが早く着くか家まで競争っス!」

みつば「はあ!? なんで私がそんなガキくさいことしなきゃいけないのよ?
     やるわけないじゃない、そんなつまんないの」

ふたば「ええー? 面白いのに…。ねぇやろうよ?
     みっちゃん最近また太ってきたし…ダイエットになるっスよ?」

みつば「余計なお世話よ!
     あんたはひとりで自分の自己記録とでも好きなだけ競争してなさい!」

ふたば「自分との戦いスね! それもそれで面白そうっス!」ビュン…

 ふたばはものすごい勢いで教室を飛び出していった。

佐藤(ふたばと長女とでは競争にならないだろ…長女が遅すぎて)




8: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/11(日) 16:25:21.13 ID:6CT5bPdso


ひとは「……」スタスタ

ひとは「……」ガラッ

ひとは「…!」

 ひとはが教室を出ようとドアを開けると、開いたドアの先に宮下が立っていた。

宮下「よう! 三女」

 宮下は片手を上げて笑みを見せる。

宮下「悩みがあるんだろ? 相談に乗らせてくれよ」

宮下「そりゃまあ、あたしじゃあんまり気の利いたアドバイスはできないかもしれないけど…
    でも、話を聞くくらいならできるぜ?」

宮下「ため込んだものは、はき出してしまったほうが楽になるってもんだ」




9: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/11(日) 16:26:27.45 ID:6CT5bPdso


ひとは「……」ヒョイ スタスタ…

宮下「あっ、おい!?」

 ドアをふさぐ形で立っていた宮下の脇をすり抜けて、
 何事もなかったかのようにひとはは教室の外へ去っていった。

宮下「まさかあそこまであたしに気づかないほどとは…。よほど深刻な悩みなのか…!?」

杉崎(あんたがうざったくて無視しただけじゃないの…てか明らかに三女気づいていたし)



 ――廊下――

ひとは「……」スッ

矢部「あれ、ひとはちゃん?」

 職員室へ行くため廊下を歩いていた矢部は、角を曲がったところでひとはと鉢合わせた。




10: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/11(日) 16:28:37.57 ID:6CT5bPdso


ひとは「…あの、先生……。実はお聞きしたいことがあって……」

矢部「聞きたいこと? なんだい?」

ひとは「……」

矢部「…?」

ひとは「実は…少し聞きにくいことなんですが…」

矢部「うん? 何でも聞いてくれてかまわないよ」

 ひとはが話しやすいようにと、矢部は爽やかな笑みを浮かべて促した。

ひとは「……先生は…股間がカチカチに凝り固まることってありますか?」

矢部「………は?」

 矢部は爽やかな笑みのまま石化した。




12: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/11(日) 16:30:24.81 ID:6CT5bPdso


ひとは「先生?」

矢部「……」

矢部(えぇえええ!? 何いきなり卑猥なこと聞いてるの、この子は!?)

矢部「あ、あるわけ…」

矢部(いや……ここで下手なことを言ったら勃起不全ってことにされてしまう…。
    栗山先生の耳にも入ることに…)

矢部(それに教師たるもの、教え子に嘘をつくわけには…)




13: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/11(日) 16:31:17.60 ID:6CT5bPdso


矢部「そりゃあるよ! 当然!」

ひとは「え…あるんですか…?」

矢部「なんで驚いてるのさ!? そりゃ当たり前でしょ、生理現象なんだから!」

ひとは「当たり…前…」

ひとは(股間って凝るものだったんだ……)


















15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/11(日) 16:38:49.65 ID:1EzGUlL60

やべっちwwww



16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/11(日) 17:01:23.57 ID:NXF49lOLo

これはひどい(褒め言葉)



20: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/12(月) 20:00:45.53 ID:oIJ7y77fo


ひとは「そういうときには、股間をねっとりとマッサージして気持ちよくなっているんですか?」

矢部「ぶっ…!?」

矢部「ごほ、ごほ……ひ、ひとはちゃん……あまりそういうことは、言うものじゃ…」

ひとは「先生は気持ちよくならないんですか?」

矢部(くっ…このままではボクが不感症ということにされてしまう…)

矢部「ま、まあ…恥ずかしながら、そういうのをすることもあるかな…」

ひとは「本当ですか!? 是非どう気持ちよくなっているのか詳しく教えてください!」ムフー!!




21: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/12(月) 20:01:56.89 ID:oIJ7y77fo


矢部「はあ!? いやいやいや!! 言いたくないよ!! てかなんでそんな興奮してるの!?」

矢部「どうしたの、今日のひとはちゃんなんか変だよ!?」

ひとは「言いにくいなら実演でもいいですけど?」

矢部(実演…? 射精!? いまここで!?)

矢部「もっとイヤだよ!!」

矢部「あーっ! そうだ、忘れていた!」

 矢部は白々しく腕時計を確認する。

矢部「これから会議があるんだった! こうしていられない、急がないと!」タッタッタ…

ひとは「…逃げた…」




22: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/12(月) 20:03:31.50 ID:oIJ7y77fo


 ――大型ショッピングセンター ――

 ――家電フロア――

ひとは「2980円…3200円…2400円…5800円…2000円……」

ひとは「高い…」

 学校帰りのひとはは、マッサージ器売り場に立ち寄っていた。
 見ているのはハンディタイプのマッサージ器である。

ひとは(電化製品なんだから、これくらいするのは当然といえば当然だけど…
     どれもこれも、気軽に買える値段じゃないね…)

 ひとはは財布を取り出し、中身を確認してみる。
 小銭しかなかった。

ひとは「……」

ひとは(家事が忙しいせいか、最近凝りが酷いし、
     少しでも体が楽になるのならと思っていたが…
     買えないなら仕方ないか…)




23: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/12(月) 20:05:03.33 ID:oIJ7y77fo


ひとは「帰るか…」

ひとは「……」

ひとは(試すだけ試してみよう……試すだけ……)

 目の前のマッサージ器をひとつ手に取った。

ひとは(結構重い…)

 周囲に視線を走らせ、誰にも見られていないことを確認したあと、
 マッサージ器をスカートの中に入れ股間へ押し当てた。

ひとは(家電売り場のマッサージ器でマッサージを試す…。ごく普通のことだよね。
     でも、妙に恥ずかしいのはなんでだろう?)

 マッサージ器を股間に当てていることが周りに見えないよう、体の位置を調整する。
 これで陳列棚と自分の背中で死角になり、マッサージ器を当てている様子は見えないはずだ。




24: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/12(月) 20:06:53.81 ID:oIJ7y77fo


ひとは(スイッチは…これかな)カチ

 ヴィーーーーーン

ひとは「…っ!」ビクッ

 ひとはは、ものの数秒で股間からマッサージ器を離してしまった。
 股間に電撃が走ったような気がした。

ひとは(なんか…変な感じ…)

ひとは(……。もういっかい…)ヴィイイイイ

ひとは「くっ……ぅうっ……」

 腰が引け、無意識にマッサージ器から体が逃げようとしてしまう。
 ひとはは頑張ってマッサージ器を押し当て続ける。

 時間が経つにつれ、心地よさが体中にじんわりと広がっていった。

ひとは(気持ちいい…かも…)

ひとは(まさか股間がこんなに凝っていたなんて…)




25: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/12(月) 20:08:00.24 ID:oIJ7y77fo


ひとは「ふぅ……はぁ……」

 次第にひとはの呼吸が荒くなっていく。

ひとは(もっと……ほぐして……あげないと……)

 ヴィイイイイイイイィイイィイイイイイィ…

ひとは「はぁあ……はぁああ……はぁああ……!」

「お客様?」

 ふいに声を掛けられてひとはは飛び上がらんばかりに驚いた。
 おそるおそる振り向くと、知らない女性がすぐ隣でひとはに微笑みかけていた。

「マッサージ器をお探しですか?」




26: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/12(月) 20:09:21.29 ID:oIJ7y77fo


ひとは(て、店員…?)

店員「あ…ごめんなさい、いきなり声を掛けて。びっくりしたよね。
    でも、ずいぶん迷っていらしたようだから…つい…」

ひとは「……」

店員「それで、どういうのが欲しいのかしら?」

ひとは「ぃえ……ゎたしは……」ボソボソ

店員「……?」

ひとは「あ…その……」

店員「あっ、もしかしてお父さんへのプレゼントとか? だったら…」

ひとは「!」グイ

店員「ひゃ!?」

 ひとはは持っていたマッサージ器を唐突に店員へ押しつけた。
 そして彼女に無理矢理受け取らせると、うつむきながら無言で足早に去っていった。

店員「…えっ? あれっ? お客様!? どうしたんですか!?
    …わっ、何これ!? べとべとじゃないの!?」




27: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/12(月) 20:11:16.66 ID:oIJ7y77fo


 ――翌日・丸井家――

ひとは「……」ガチャン!!

 可愛らしい子豚型の貯金箱が、ひとはのハンマーによって粉々に砕かれた。
 中にはお札が2枚と小銭がいくらか。

ひとは「…よし」ムフー!!

 それらを拾い集めて、ひとはは鼻息荒くうなずいた。




















28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/12(月) 20:14:22.72 ID:+H3EWImoo

大人の階段のーぼるー
君はまだーシンデレラさー




38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/15(木) 09:03:30.70 ID:twMrwwTAo

マッサージ器って二千円そこらで買えるもんなのか…

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000WMJ8MM/




30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/12(月) 20:14:48.66 ID:rtwaF4UB0

エロ有りなだけで展開や台詞が原作を綺麗に踏襲しているからイメージしやすい



40: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/18(日) 12:40:10.57 ID:LQdmbxuho


   *   *   *

ひとは「…買って来てしまった」

 ひとはの手には、新品のマッサージ器があった。

ひとは(でも、これで日々の家事が楽になるのなら…)

 値段は2400円。昨日試したものと同型である。

ひとは「……」

 そっとリビングの床に座ると、さっそくマッサージ器のスイッチをオンにした。
 振動音を響かせるマッサージ器を、肩へ当てた。




41: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/18(日) 12:41:19.32 ID:LQdmbxuho


ひとは「あ゛あ゛~~……気持ちいい……」

 そのまま首、背中、腰をほぐしていく。

ひとは(極楽……)

 これだけでも買ったかいがあるというものだ。

ひとは(……。さて、と)

 激しく振動するマッサージ器を、ゆっくり股間へと押し付けた。

ひとは「…くぅうっ……!」

 お腹が、とつぜんの刺激に驚いたかのように何度も収縮した。

ひとは(やっぱり……ふはっ……ここが一番……気持ちいい)

 パンツの上をマッサージ器でじわじわとなぞり、股間をしっかりほぐしていく――。




42: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/18(日) 12:42:46.40 ID:LQdmbxuho


…………………………
……………………
………………
…………


ひとは「ふう……ふう……、はあ……ふ……」ヴヴヴヴヴ…

 ひとはは仰向けに"ぐたっ"と寝そべっていて、恍惚した表情で股間のマッサージを続けていた。
 気持ちよくて、体中がぞくぞくした。
 日々の疲れから解放されて体がリフレッシュされていくかのようだった。

ひとは(暑い…)

 寝転がったまま、上着とスカートを脱ぎ捨てた。
 激しい運動をしたあとのように全身がほてり汗ばんでいた。

ひとは(すごい汗…。まるでみっちゃんだよ…)

 汗でぐちょぐちょに濡れていたパンツもついでに脱ぎ捨てる。




43: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/18(日) 12:44:54.79 ID:LQdmbxuho


 下着のタンクトップ1枚のみの格好となったひとはは、
 ひと息つくと、股間のマッサージを再開した。

ひとは「――! んんっ」ビクッ

 当てたマッサージ器をすぐに股間から離してしまった。
 さっきまでよりも刺激がかなり強かった。
 パンツ越しではなく直接股間に当てたからだろう。

ひとは(でも…さっきよりいいかも…)

ひとは「く……うぅう……はぁっ……」ヴヴヴヴヴ…

 マッサージ器で股間を直にほぐしていく。
 布を通さずに当てることによって、より効果的に凝りが解消されていくような気がした。

 しかし、いささか刺激が強すぎて、連続して当て続けることができず、
 少しマッサージをしては少し休んでひと息つき、という調子で断続的にマッサージを続けた。

 続けるにつれ、快感がどんどん強くなっているように思えた。




44: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/18(日) 12:47:01.90 ID:LQdmbxuho


ひとは(気持ちよさが……蓄積しているのかな……)

 ぼんやりとしてきた頭でそんなことを思った。

ひとは(もっと……気持ちよくなりたい……)

 マッサージ器を両手で握りなおすと、いままでよりも強く股間へ押し付けた。

ひとは「ひっ…あああぁっ……!」

 強烈な快感が一気に押し寄せ、思わず悲鳴を上げてしまった。
 強く押し付けたことにより振動がダイレクトに伝わってきて、
 体の内側まで揺さぶられるかのようだった。

ひとは「――ああっ! ――ふあああ……!」

 耐えきれないほどの快感に全身を襲われ、ひとはの顔が苦悶にゆがむ。
 ひとはは無意識のうちに何度も体を小刻みにくねらせた。




45: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/18(日) 12:48:36.90 ID:LQdmbxuho


ひとは「ああっ――、だめっ――、もう……」

 気持ちよすぎて頭がおかしくなりそうだった。
 でも、体がさらに快楽を求めているかのように、手が勝手に股間を責め続けた。

 ため込まれ続ける快感は、やがて限界を超え――

ひとは「もう……だめぇっ……ああっ、ふぁあああああああ!」

 全身に快感の突風が吹き荒れた。
 ひとはの体がビクンビクンと何度も大きく痙攣する。

ひとは「ひぁあっ――んんぅ――んぐぅっ、んはぁっ」

 頭の中は快感で埋め尽くされ、何も考えることができなかった――。




46: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/18(日) 12:49:29.83 ID:LQdmbxuho


ひとは「はあ………はあ………はあ………ふう………」

 ひとははリビングの床に、四肢を伸ばして仰向けになっていた。
 乱れていた呼吸もだいぶ落ち着いてきた。

ひとは(まさか、股間のマッサージがこんなにすごいものだったなんて)

ひとは(想像より、ずっと…気持ちよかった…)

ひとは(疲れは逆にたまったような気もするけど…でも、体がとてもスッキリしたよ)

ひとは(なんか、生きる活力が沸いてくるというか)

ひとは(これからは毎日、股間をマッサージしよう…!)グッ

ひとは(……。シャワー浴びなきゃ…。それに、部屋も片付けないと…)

 のそのそと身を起こしたひとはは、床に転がっているマッサージ器を名残惜しそうに見つめる。

ひとは(もうちょっと…もうちょっとだけ…。まだちょっと、スッキリし足りない…)

 ひとははマッサージ器を手に取ると、むふぅ、と鼻息を鳴らした。




47: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/18(日) 12:50:54.06 ID:LQdmbxuho


…………………………
……………………
………………
…………

ひとは「ああああ! すごい! くる、くる…っ、ひああああああああ!!」ビクンビクン

 これで何度目かの昇天だった。
 果てるたびにそろそろ終わりにしようと思うのだが、あと少しだけ、あと少しだけ、
 という調子でずるずると続けてしまうひとはであった。

ひとは「はあ……はあ……はあ……」

ひとは(もうこんな時間…。さすがにもう、やめないとダメだよね。そろそろ夕飯作らなきゃ…)

ひとは(……。よし、あと1回で終わろう!)

 そう決意し、マッサージを再開した直後、

「ただいまー」ガチャリ

 玄関から声が聞こえた。




48: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/18(日) 12:52:20.10 ID:LQdmbxuho


ひとは(げっ、誰か帰ってきた!?)

 足音は、ひとはの居るリビングへと真っ直ぐ向かってきている。

ひとは(どうしよう、どうしよう)

 ひとはは、全裸で、汗だくで、手のマッサージ器は相変わらず振動音を響かせていた。
 唯一着ていたタンクトップも、暑くてとっくに脱ぎ捨ててしまっていたのだ。

ひとは(服を…)

 マッサージ器のスイッチを切り、部屋を見回す。
 上着、スカート、タンクトップ、パンツ……。それらは部屋中にばらばらに脱ぎ捨てられていた。

ひとは(ああ、もう…)タッタッタ

 ガラッ

「あら、ひとは? …ちょ、何あんた、どうしたの!?」




49: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/18(日) 12:54:02.44 ID:LQdmbxuho


ひとは「あ…みっちゃんおかえり」

みつば「"あ、おかえり"じゃないわよ。なんでパンツいっちょなのよ? ついにおかしくなったの?」

 パンツしかはく時間がなかったのだ。
 マッサージ器は後ろ手に背中で隠していた。

みつば「それに…すごい汗!」

ひとは「いやー、今日は暑いねぇ」

 すました顔で答えてみせる。

みつば「全然暑くないわよ! というかあんた、暑さにはめっぽう強いじゃないの!」

ひとは「あー…、えっと…そうだったっけ…?」

みつば「…どうしたの? 体まっ赤じゃないの。なに、もしかしてまた風邪引いたの?」

 みつばは腕組みをしてひとはを見下ろした。
 しかし態度とは裏腹に、ひとはを心配しているように見えた。

ひとは「そ、そんなんじゃないよ。心配いらいない。私は、その、ただ体操をしていただけなんだ」

みつば「体操?」

みつば(ひとはがここまで汗だくになるほどの体操? すごいダイエットになりそう…!)




50: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/18(日) 12:55:29.41 ID:LQdmbxuho


みつば「そ…それってどういう体操よ?」

 みつばは目をらんらんと輝かせて尋ねた。

ひとは(げっ、食いついた)

みつば「是非どういうものなのか詳しく教えてもらおうじゃないの!」





















51: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/18(日) 12:58:09.19 ID:LQdmbxuho


今日はここまでです。




52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/18(日) 20:32:37.41 ID:2p52s07Xo

乙。小学生が電マで目覚めるとか素晴らしいな…



53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/19(月) 11:01:18.67 ID:OeUbyI94o

この>>1は出来る>>1



54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/19(月) 20:49:54.47 ID:bhFGMpWx0

ひとは理想通りのハマりっぷりw

みっちゃんにも気持ちいいダイエット教えてあげてぇええぇええ!!




56: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/24(土) 17:06:57.73 ID:tapHhoVTo


みつば「是非どういうものなのか詳しく教えてもらおうじゃないの!」

ひとは「えっと……そ、それは…」

――ああああ! すごい! くる、くる…っ、ひああああああああ!! ビクンビクン

ひとは「……」カァァ

みつば「なに? 早く言いなさいよ」

ひとは「言いたくない」

みつば「はぁあ!? なんでよ!? 教えなさいよ!」

ひとは「…断固拒否する」




57: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/24(土) 17:08:04.77 ID:tapHhoVTo


みつば「なによ、教えてくれたっていいじゃない! 減るもんじゃないのに! バカ!」

ひとは「……」

 しかし何があっても言いそうにないひとはの様子に、みつばは「ふう」とため息をついた。

みつば「…分かったわよ。まあ…言いたくないなら実演でもいいわよ?」

ひとは「実演?」

ひとは(無理無理! あんな恥ずかしい姿みられるくらいなら死んだほうがマシだよ…!)

 みつばの腹をどんと押した。

みつば「きゃ!?」

 すてんと尻餅をついたみつばに目もくれず、ひとははリビングを飛び出した。

みつば「いたた…。なんなのよ、もう!」




58: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/24(土) 17:09:16.66 ID:tapHhoVTo


   *   *   *

 これからは毎日股間をマッサージしようと決めたひとはだったが、
 しかしあれ以来、一度も実施することができないでいた。

 マッサージは、家に自分ひとりのときしかできない。
 家に誰か居るときにする気には到底なれなかった。
 人にあんな姿を見られたら自殺ものだ。

 しかし、みつばかふたばかパパか、誰かしらは常に家に居て、
 ひとりになる機会はなかなか訪れなかった。


――1週間後――

――放課後・教室――

 キーンコーン
 カーンコーン…

ひとは(体が重くてモヤモヤする…。マッサージしたい…)




59: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/24(土) 17:10:40.27 ID:tapHhoVTo


ふたば「みっちゃーん。家まで競争しよー!」

みつば「しないわよ」

ひとは「……」

ひとは「ねぇ、今日はどこかに寄ったりしないの?」

みつば「? しないけど」

ひとは「…じゃあ、どこか遊びに行く予定は?」

宮下(…ん?)ピク

みつば「別に…」

ふたば「みっちゃんはこれから家まで競争する予定があるっスよ!」

みつば「だからしないっての!」

ひとは「…そうなんだ」ドンヨリ




60: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/24(土) 17:12:00.00 ID:tapHhoVTo


杉崎「みつば! ありがたく思いなさいよ!」

 3人で話していたところに、突如杉崎が割り込んできた。

みつば「……は? なんなの、いきなり」

杉崎「今日、うちに来なさいよ。どうせ暇でしょ?」

杉崎「ママが新しくオリジナルスイーツ作ったの。で、みつばに食べてほしいって」

みつば「オリジナルスイーツ!?」ジュルリ…

杉崎「私に感謝しなさいよね」フン

みつば「ええ、感謝するわ。マ、マ、にね」

杉崎「ぐぬぬ…!」




61: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/24(土) 17:13:18.27 ID:tapHhoVTo


佐藤「ふたばー。サッカーの助っ人たのまれてくれないか?
    今日、隣町のチームとの試合が南公園であるんだけどさ」

ふたば「もちオーケーっス! わーいサッカー!」トテチテ…

ひとは(…あれ? もしかして、いま家に帰ればひとりきりに…)ドキ

 ひとはは急いで荷物をまとめ始める。
 興奮した自分の顔を周囲に見せないように、うつむきながら。



宮下(まったく、みつばもふたばも…)

――ねぇ、今日はどこかに寄ったりしないの?
――じゃあ、どこか遊びに行く予定は?

宮下(さっきの三女の言葉…明らかに遊びに誘っていたよな。
    なのにふたりとも、三女の目の前でほかの奴と遊ぶ約束なんてして…。
    三女、あんなにうなだれてる)

宮下(よし、ここは…)




62: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/24(土) 17:14:40.79 ID:tapHhoVTo


宮下「三女!」

 目を伏せ黙々と帰り支度をしているひとはに声をかける。

宮下「みつばもふたばも出かけるみたいだな。家にひとりってのも暇だろ?
    それで…。よかったら、これからお前んちに遊び行っても…」

ひとは「邪魔!」ギロリ

宮下「ひい!?」

ひとは「……」スタスタ……ガラッ、バタン…

宮下「……。あたし、何か悪いこと言ったかな…?」ガックシ




63: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/24(土) 17:15:58.92 ID:tapHhoVTo


 それから真っ直ぐ家に帰ったひとはは、物置に隠していたマッサージ器を取り出して、
 リビングで久方ぶりのマッサージを思う存分味わうのであった。

ひとは「はあ……はあ……んっ……あぁ……」

 ひとはは幾度目かの絶頂を迎えようとしていた。
 既に、マッサージを開始してから1時間近く経とうとしている。

 今日はこれで最後にするつもりだ。

 1時間だけ、と最初から決めていた。
 前回のような目に合うのは、もう御免だった。




64: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/24(土) 17:17:10.60 ID:tapHhoVTo


ひとは「ああ……くる、くる………うぅううっ……!」

 ひとはは、激しい快感に耐えきれずぶるぶると身を揺らす。
 やがて、極限まで蓄積した快感があふれ出し、ふわりとした浮遊感に身を任せ、

 ふたばがいた。
 半開きのドアから上半身をのぞかせて、目をきらきらと輝かせて、ひとはを見ていた。

ひとは「――!? ふたば…!? どうして…!?」

 ひとはは動転した。
 冷たい手で心臓をわしづかみにされたような気がした。

 とっさに気を静めようとするが、あふれ出した快感の奔流は止まらず、

ひとは「だめ、みないで…! ――あぁあああああああ!」

 大きく体をえびぞらせ、がくがくと痙攣しながら絶頂した。

ふたば「おおー…!」

 ふたばは小声で歓声を上げ、ぱちぱちと拍手した。




65: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/24(土) 17:18:25.76 ID:tapHhoVTo


   *   *   *

ふたば「ひとー? ねえ?」

ひとは「……」

ふたば「さっきの、もうやらないのー?」

 ひとはは、ふたばに背を向け、両手で顔を覆い隠している。
 もうこのまま死んでしまいたかった。

ひとは「どうして……サッカーしてたんじゃなかったの……」

ふたば「公園工事してたから延期になったっス」

ひとは「そう、だったんだ…」




66: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/24(土) 17:19:41.08 ID:tapHhoVTo


 ひとははゆっくりと振り向き、ふたばを見る。
 ひとはの顔は茹でダコのように赤い。

ひとは「いつから見てた…?」

ふたば「んー、30分前くらいから」

ひとは「30分!?」

ふたば「いやー、すっかり見とれてたっス。ひとがちょー面白くて」

ひとは「おもっ…」ガーン

ふたば「ひとのマネー!」




67: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/24(土) 17:20:56.05 ID:tapHhoVTo


 ふたばは床に寝転ぶと、

ふたば「あああああああああ! みないでええええ!」

 体をえびぞらせ、全身をがくがくと振るわした。

ひとは「っ…!」

 まっ赤だったひとはの顔がさらに赤くなった。

ふたば「どうスか!? 似てるスか!?」ガバッ

ひとは「に…似てない! 少しも似てないよ!」

ふたば「そ、そんなぁ」ガガーン

ひとは「全然似てないからね!」




68: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/24(土) 17:22:06.64 ID:tapHhoVTo


ふたば「むむむぅ……。一流なりきリストとして、このまま引き下がれないっス! 」

ひとは(え…?)

 ふたばは服を全て脱ぎ、丸裸となった。ひとはと同じ格好になるためだろう。
 さらにちょんまげもほどいて髪を下ろす。

 表情が引き締まっていることもあってか、少しひとはに似て見える。

ふたば「はぁ……はぁ……んぁ……あぁ……」

 そして色っぽい声であえぎ出した。
 体を官能的によじらせながら。




69: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/24(土) 17:23:25.16 ID:tapHhoVTo


ひとは「ちょっ…!? ふたば、やめて…!」

ふたば「似てるスか?」

ひとは「……」

ふたば「……」

ふたば「ふぁあああ! くるぅ! もうだめええええええええええ!!」ビクンビクン

ひとは「似てるから! そっくりだから! だから、もうやめて…!」

 ひとはは目に涙をためて懇願した。
 実際、よく似ていた。ひとはが耐えきれないほどに。

ふたば「やたー! ひとに褒められた。えへへ」

 ふたばはむくりと起き上がり、無邪気に喜んだ。
 ふたばには悪気はないのだろう。




70: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/24(土) 17:24:49.01 ID:tapHhoVTo


ひとは(…でも、見られたのがふたばだったのは、まだ不幸中の幸いだったのかも…)

ふたば「パパにも見せて褒めてもらうっス!」

ひとは「――!? それはだめ!!」

ふたば「なんで?」

ひとは「なんでも!」ゴゴゴ

ふたば「わ、わかったスよ」

 ひとはの気迫に押され、ふたばは渋々うなづいた。




71: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/24(土) 17:26:12.79 ID:tapHhoVTo


ふたば「そうそう、ところでひと、さっきのあれは何やってたんスか? あとなんで服着てないの?」

ひとは「――! そ、それは…」

ひとは(マッサージ器のことを言ったら、絶対おもちゃにされて壊されそうだ…)

ひとは「あれは…その、た、体操をしていたんだ。それだけだよ」

ふたば「体操!? マッサージ器をおまたに当てる体操なんてあるの!?
     ははーん、そのマッサージ器はそのために買ったんスね!」

ひとは(全部バレてる!)

ふたば「小生も体操したい!」

ひとは(しかもまた食いつかれた!)




72: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/24(土) 17:27:32.90 ID:tapHhoVTo


ひとは「だめ! これはただの体操じゃなくて…ダイエット体操なの!
     だから太ってないふたばは関係ないの!」

ふたば「ひとはも全然太ってないスよ?」

ひとは「私は…毎日体操しているおかげでこの体型をキープできてるんだから…!」

ふたば「毎日やってたの!? 知らなかった…」

ひとは「……。体操してるってこと、誰にも言っちゃだめだからね…!」

ふたば「なんで?」

ひとは「なんでも!」ゴゴゴ

ふたば「い、言わないっスよ」




73: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/24(土) 17:29:18.47 ID:tapHhoVTo


 ――翌朝・教室――

ふたば「しんちゃーん! これなんだと思う?」ヒョイ

佐藤「ん? マッサージ器か?」

ふたば「正解!」

ひとは(な…!? 物置に隠したはずなのに…どうしてふたばが…!?)

ふたば「これがすごいんス!!
     服を脱いでおまたに当てると、体ががくがくと勝手に動いて、でも、すごく気持ちよくて」

千葉「なにぃ!?」ガタッ




74: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/24(土) 17:30:33.78 ID:tapHhoVTo


佐藤「はあ!? ちょ、お前いったい何やってんだよ!?」

ふたば「ダイエット体操っス!」

佐藤「どんな体操だよ!!」

千葉「ふたばの奴…ついに大人への階段を…」

ひとは「ふたばぁ…!」ワナワナ

ふたば「な、なんスか」ギク

ふたば「ひとが毎日してるってことは言ってないっスよ…?」

ひとは「言ってるよ! いま言ってる! バカ、バカ!!」

 ひとはは涙声で叫んだ。




75: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/24(土) 17:31:49.34 ID:tapHhoVTo


ふたば「は…! ついうっかり…」

 ふたばは慌てて口元を押さえる。

ふたば「ごめんっス! わ、わざとじゃないよ!?」

千葉「毎日、だと…!? さすが三女さん…次元が違うぜ…!」























76: ◆TakTak.uWuTB 2014/05/24(土) 17:34:07.91 ID:tapHhoVTo


今日はここまでです。
書くの遅くてすみません……
なるべく早く投下できるように頑張ります。




77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/24(土) 17:36:17.20 ID:RYdEVux8o

乙ー
場面を想像すると不憫で涙が




78: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/24(土) 20:14:38.79 ID:mJpO8FF3o

ある意味性に理解して大人の視点に近い千葉氏がいるのが救いだな



81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/25(日) 01:33:08.93 ID:1WOUbKPwo

宮下…強く生きろ



85: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/01(日) 03:08:08.02 ID:NPDSlBLHo


ひとは「毎日じゃないし…!」

千葉「では、やってるのは本当なんですね!?」ムハー!!

ひとは「そ、それは…その……えっと…」モジモジ

佐藤「いやいやいや! お前らいったいなんの話をしてるんだよ!?」

ふたば「そうそう! しんちゃんもやろっ! 今日はそのためにコレ持ってきたんスよ!」

佐藤「ちょ、待て! "やろっ"て何をだよ!?」

ふたば「ダイエット体操っス!」




86: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/01(日) 03:09:29.19 ID:NPDSlBLHo


ふたば「だからまず服を脱ぐっス!」

佐藤「うわっ!? や、やめろ! おかしいだろ! いろいろと!」

 ふたばは佐藤に掴みかかり、服をはぎ取ろうとする。
 しかし、佐藤が必死に抵抗するので、なかなか脱がせることができない。

ふたば「もう、嫌がることないのに…! 千葉氏、出番っスよ!」

千葉「クックック…。俺の秘技が必要とされているようだな」

千葉「男相手に使うのは本意ではないが…ふたばの頼みなら仕方ない」

佐藤「にしては、ずいぶん乗り気に見えるぞ!?」

千葉「あぁ!? んなわけねえだろ。自意識過剰な奴め」

千葉(教室で全裸になる佐藤…。変態の地位は不動となるだろう…クックッ…)




87: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/01(日) 03:10:35.79 ID:NPDSlBLHo


千葉「いくぞ! 秘技…」

佐藤「や…やめろおおおおおおおお!!」

 ガラッ

みつば「なによ? 朝っぱらから騒がしいわね」

 トイレから戻ったみつばは、教室の喧噪にげんなりした様子で頭を掻いた。

みつば「またパンツが変態してるの?」

佐藤「俺は何もしてねー!」

千葉「"パンツ"で自分のことだと分かるんだな」




88: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/01(日) 03:11:40.33 ID:NPDSlBLHo


佐藤「長女! ふたばをなんとかしてくれよ! 様子が変なんだ」

 後ろから羽交い締めにしているふたばを指して佐藤は言う。

ふたば「変じゃないっス! 小生はただ、ダイエット体操をしてあげてるだけっス!」

みつば(――ダイエット体操!?)

ふたば「とっても気持ちいいんだから…! やらないと人生損スよ!」

佐藤「余計なお世話だ!」

みつば「ちょっと! そんなパンツ男なんかどうでもいいでしょ!
     そのなんとか体操とやら…わ、私にしてみたらどうなの!」

千葉「なにぃ!?」




89: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/01(日) 03:12:30.54 ID:NPDSlBLHo


ふたば「え…いいんスか…?」

みつば「と、特別に許可してあげると言ってるのよ! ありがたく思いなさい!」

ふたば「わかったっス! 」

ひとは「だめだよ…みっちゃん落ち着いて…。ふたばも…」

 なんとか制止しようと、か細い声でひとはは言う。
 ひとはの顔からは血の気がすっかり引いていた。
 しかしひとはの声は、ふたばの発言にかき消されてしまう。

ふたば「じゃあみっちゃん! まず服を脱ぐっス!」

みつば「……は?」




90: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/01(日) 03:13:36.55 ID:NPDSlBLHo


ふたば「千葉氏!」

千葉「うおっしゃああああ!!」キュピーン

千葉「ついに来た! 俺の時代が!」

みつば「ちょっと待って! いったいなんの話…」

千葉「秘技! "高速片手パンツおろし"!!」ヒュヒュン

みつば「………へ?」




91: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/01(日) 03:14:29.85 ID:NPDSlBLHo


 鮮やかな手つきだった。
 千葉は、みつばのスカートとパンツを、刹那のうちに膝下までずり下ろしていた。

生徒たち「――!?」

 下半身丸出しのみつばを見て、クラスの男子全員と杉崎が鼻血を吹き出した。

ふたば「おおー! さすが千葉氏!」パチパチ

 みつばは一瞬何が起きたのか理解できなかったようだが、すぐに状況に気づき、

みつば「ぎゃああぁ!?」

 うずくまって下半身を隠そうとする。
 パニックになりながら、おろされたパンツとスカートをはきなおそうとするものの、
 股間と尻を隠しながらなので、なかなか上手くはけないでいた。




92: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/01(日) 03:15:58.93 ID:NPDSlBLHo


みつば「何すんの!? このクソゴリラ!! 死ね!! 今すぐ死ね!!」

 潤んだ目で千葉を睨み上げた。みつばの顔は耳までまっ赤である。

千葉(ああ…女の子の、このリアクション…この表情…。これだよ、これを求めていたんだよ)

 千葉は涙と鼻血を流しながらガッツポーズした。
 みつばの羞恥に満ちたリアクションは、まさしく千葉の理想通りだった。

千葉「だが、まだ序の口だぜ!」

 パンツとスカート相手に格闘を続けるみつばに言い放った。

千葉「秘技! "両手ムリヤリ服ぬがし"!!」

千葉「おぉおおおおおおおおおおぉ!」

 千葉は咆哮を上げると、みつばにしがみついて、両手で普通にムリヤリ服を脱がそうとする。
 なんとも地味でムリヤリな秘技だった。




93: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/01(日) 03:16:59.38 ID:NPDSlBLHo


みつば「ちょっとなんなの!? 離しなさいよ! このバカ! 変態! ド変態!!」

千葉「最高の褒め言葉だな!」ニヤリ

みつば「はぁあー!? 死ね!! 殺す!! この、この!」

 みつばは秘所を両手で隠しながら、がしがしと千葉を足蹴りして抵抗する。

千葉「くそっ、往生際の悪い奴め…! ふたばー! 手を貸してくれ!」

ふたば「よしきた! 任せるっス!」

 元気よく返事をすると、ふたばは背後からみつばを押さえつけた。




94: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/01(日) 03:18:22.21 ID:NPDSlBLHo


みつば「ちょ、ふたば!? あんたまで…」

千葉「秘技! "二人がかりで丸裸"!! うおらぁあっ!!」

佐藤(もはや秘技でもなんでもねぇ!)


















97: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/01(日) 13:02:12.30 ID:2AOOBjNHo

もう記者会見謝罪レベル



96: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/01(日) 07:33:37.03 ID:a8puuQzrO

ちょっとお兄さんに任せてくれたら
100倍気持ちのいいマッサージを教えてあげるんだけどなぁ




99: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/01(日) 19:47:46.16 ID:GdBAlTX1o

俺の核弾頭使えばあっという間に昇天さ!



102: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:14:50.65 ID:HbZOMcLZo


みつば「あんたたち! なんなのよ! なんのつもりなの!? ねぇちょっと!」

千葉「くそっ! 長女のくせにしぶといな!」

ふたば「しぶといな!」

 ぺったりと座り込んでいるみつばは、なんとか秘所を隠しながら、ふたり掛かりの猛攻に抗っている。
 みつばは必死だった。

 だが、全ての服をはぎ取られるのは時間の問題だろう。
 みつばは既に疲労困憊といった様子で、大きく息を切らし体中に汗をしたたらせている。

ひとは(もう、むちゃくちゃだよ…)




103: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:16:29.09 ID:HbZOMcLZo


ひとは「しんちゃん、お願い…ふたばたちをなんとかして…」

 ひとはは、佐藤の右手を両手で握り込んで懇請した。

佐藤「あ、ああ…。俺も…ちょうど、あいつらをとめようと思っていたところだったんだ」

 そう答えるものの、なぜか佐藤は目が泳いでいる。

佐藤「……」

 佐藤は覚悟を決めたように息を深く吸い、

佐藤「おい! そ、その辺にしとけよ。さすがにやり過ぎだ」

 いまいちその声には覇気がない。
 下手を言って再び自分をターゲットにされることを、佐藤は恐れていたのだ。




104: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:18:06.22 ID:HbZOMcLZo


みつば(さ、佐藤…?)ドキリ

 だがみつばには、唯一助け船を出してくれた佐藤がヒーローのように見えた。

千葉「なんだよ変態佐藤!? この期に及んでいい子ぶろうってのか!? 変態のくせに!」

佐藤「だから俺は変態じゃねぇ! てめぇと一緒にするな!」

田渕「へっ…鼻血垂らしながら、よく言うぜ」

 そうツッコミを入れるのは、チビ少年の田渕である。
 みつばたちの周りには、いつの間にか男子生徒たちが集まってきていた。

佐藤「え゙!?」

 自分が鼻血を出していることに、指摘されて初めて佐藤は気づいた。




105: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:19:33.35 ID:HbZOMcLZo


みつば「あんた…サイテー! この変態!」ワナワナ

佐藤「ち、違うんだ…! これはそんなんじゃなくて…」

 鼻血を拭いつつ、必死に言い訳を述べようとしたところで、

ふたば「とったどー!」

みつば「ぎゃ!?」

 ふたばが、隙だらけになっていたみつばからジャケットをはぎ取った。

佐藤「ッ…」

 そのとき、一瞬だけれどみつばの秘所がばっちりと見えて、佐藤の鼻から血がどっとあふれ出た。

 ソコは、すぐにみつばの両手で隠されるのだが、
 シャツとニーソックスと上履きだけの姿となった彼女を、佐藤は惚けたように見続けている。

 佐藤の脳裏には、今しがた間近で見た光景が張り付いていた。




106: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:21:14.55 ID:HbZOMcLZo


みつば「佐藤ォ…!」

佐藤「はっ…!」

 憎悪に満ちた目でみつばから睨み付けられていることに気づき、佐藤の全身が粟立った。

田渕「おいなんだよ佐藤、いまの顔は! 変態を顕現したような顔付きしやがって!」

千葉「うむ。いまにも長女に襲いかからんばかりだったな」

佐藤「ああ!? そんなわけ…」

 言いかけて、あふれた鼻血がぼたぼたと滴り落ちる。

田渕「……」

千葉「……」

佐藤「い、いや…その、これは…なんというか…」




107: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:22:44.31 ID:HbZOMcLZo


田渕「へっ。普段まじめぶっている奴に限って、裏じゃ何考えてるか分かったもんじゃないぜ」

 ほかの男子たちも、ああ、まったくだ、と相づちを打つ。

佐藤「違う……、俺は……俺は……」

千葉「そろそろ自分に素直になってもいいんじゃないのか? 変態佐藤」ポン

佐藤「うわああああああああああああああああ」

 佐藤は、周囲を取り巻く男子たちを押しのけて、頭を抱えながら逃げ去った。

ひとは(…役立たずな奴)




108: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:24:21.54 ID:HbZOMcLZo


みつば(あの変態パンツは…!)ギリリ

みつば(あんな奴に、ほんの少しでも期待してしまった自分が腹立たしいわ…)

千葉「さて、邪魔が消えたところで、ダイエット体操を再開するか!」

ふたば「再開するっス!」

みつば「ちょっと待ちなさいよ! その体操ってなんなの!?
     ド変態のパンツとゴリラはともかく、なんでふたばにまで襲われなきゃいけないの!?
     というかふたば! あんた私を助けなさいよ!!」




109: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:25:38.65 ID:HbZOMcLZo


千葉「それは違うな。体操をするためには服を脱ぐ必要があるんだ」

千葉「だから服を脱がせているんだよ。お前がどうしても体操したいって言うもんだから」

 千葉はまじめな顔で、もっともらしくそう答えた。

みつば「はあ!? なにそれ!?」

 そうこうしている間に、みつばの上履きとニーソックスを、ふたばが"するり"と脱ぎ取った。

みつば「やらない! やらないわよ、そんな体操!」

ふたば「だめっス! みっちゃんはダイエットしなきゃ」

ふたば「最近ちょっと太りすぎっス! これ以上太ったら、人間じゃない別の生き物になっちゃう!」

みつば「な、ならないわよ!! バカ!!」




110: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:27:01.67 ID:HbZOMcLZo


千葉「ちなみに裸になったあとは、コレをおまたに当てるんだったよな」

 机に置かれていたマッサージ器を手に取って、千葉はいやらしい笑みを浮かべた。
 スイッチを入れると、振動音が力強く響く。

 おおー! と男子たちから歓声が沸き起こった。

みつば「ちょ、ちょっと! なんなのよそれは!? いったい何をしようとしてるの!?」

 みつばの顔には、怯えの色がはっきりと出ていた。

ふたば「とっても気持ちいいんスよ!」




111: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:28:33.17 ID:HbZOMcLZo


千葉「だから、そろそろ観念するんだな! 長女!」

 言い放ち、みつばのシャツを千葉が力任せに上へ引っ張った。
 みつばは脱がされまいと両脇を固く締める。

 びりり! とシャツが裂けた。

みつば「!!」

千葉「わっ!? ――とと」

 破れたシャツがみつばの体からすっぽ抜け、千葉は後ろへつんのめった。

千葉「……ど…どうだ見たか! 秘技…えーっと、"全力シャツやぶり"!!」

 手にある裂けたシャツを掲げ、男子たちに見せつける。

田渕「すげえ! まさか破って脱がせるとは…! さすが千葉だぜ!」

千葉「全て、計画通りさ…」

 もちろん全て偶然である。




112: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:29:55.37 ID:HbZOMcLZo


みつば「~~~~~っ!」

 ついに全裸にさせられたみつば。
 さらに背後からふたばががっちり羽交い締めにしてきたせいで、両腕の自由は奪われ、
 みつばの裸体は完全にさらけ出されていた。

 みつばは男子たちのいやらしい視線を体に感じ、
 全身の血が煮えているかのような激しい羞恥を覚えていた。

みつば「離しなさいよぉ! バカふたばぁ!」

千葉「では、始めるか…! ダイエット体操を!」

 床に尻餅をつく格好で押さえつけられていたみつばの両脚の間に、
 千葉が自分の体をぐいとねじ込む。
 手に、電源の入ったマッサージ器を持ちながら。

みつば「ひっ……やめ……」




113: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:31:07.84 ID:HbZOMcLZo


みつば「だ、誰か助けなさいよ!! この変態どもをなんとかして!!」

 みつばは助けを求めて教室中に視線を走らせる。

 まず、クラスのほぼ全ての男子がみつばの周りに集まっていて、
 いいぞ! やれやれ! と、千葉たちをはやし立てている。

 そして女子たちは――




114: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:32:49.34 ID:HbZOMcLZo


吉岡「なんの騒ぎ!? まさかみっちゃんを巡る三角関係!? 肉体関係に発展!? きゃー」

 赤面した吉岡は両手で顔を覆い隠すものの、指の隙間から目をばっちりとのぞかせている。

杉崎「教室で全裸になる痴女…大スクープってレベルじゃないわ…!」

 杉崎は鼻血を垂れ流しながら一眼レフカメラのシャッターを乱写している。

松岡「みっちゃんに取り憑いた悪霊を浄霊しているのね!? 私も加勢しなきゃ!
   行深般若波羅蜜多時照見五蘊皆空度一切苦厄舎利子色不異空…」

 松岡は念仏を唱えだしていた。

宮下「もうやだ、この変態学級…」

 宮下は自分の席で頭を抱え込んでいる。




115: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:34:16.11 ID:HbZOMcLZo


 ほかの女子たちとも目が一瞬合うものの、彼女たちはすぐにみつばから視線を逸らす。
 まるで、あの変態痴女たちには関わりたくない、とでもいうように。

みつば(も~! なんでこのクラスにはロクでなしと変態しかいないの!?)

 千葉が、ぐへへ、とゲスな笑い声を出しつつ、マッサージ器をみつばの股間へ徐々に近づけていく。

みつば「やだ……やめて……」

 みつばはふたばの拘束から逃れようと悪あがきを試みるが、ふたばの怪力には全く歯が立たなかった。

 そしてマッサージ器のヘッドはみつばの股間に接触し――

みつば「――い、いやああああああああああああああああああああああ!?」




116: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:35:30.11 ID:HbZOMcLZo


   *   *   *

緒方「真由美! 詩織! 大チャンスよ!」ズイ

加藤「わ!? おがちん、すごい鼻血出てるよ!?」

緒方「あのダイエット体操とやら、我々もやるわよ! 佐藤くんのおちんちんに!!」

加藤「え…、ええーっ!?」///

伊藤「それは名案だけど……でも、マッサージ器がないよ?」

緒方「フッフッフ……。心配無用よ。マッサージ器の代わりになるものが、我々の体にはあるじゃない」




117: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:37:00.02 ID:HbZOMcLZo


加藤「マッサージ器の代わり…? それって……」

伊藤「あっ、わかった! 私の膣…」

加藤「手だね!」

緒方「そう! 手よ! マッサージといったら、やっぱり素手よ! 機械なんかじゃなく!」

加藤「きゃー! 佐藤くんのおちんちんを素手でマッサージだなんて!」///

伊藤「……。そうだね。手だよね」




118: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:38:26.70 ID:HbZOMcLZo


   *   *   *

佐藤「どうせ俺なんて………どうせ俺なんて………どうせ俺なんて………どうせ俺なんて………」ブツブツ

 自分の席で頭を抱え込んでいた佐藤は、

佐藤「ッ…!」ゾク

 背後に禍々しい気配を感じて振り返った。

緒方「さ、佐藤くん! ちょっとお話が…」

佐藤「うわっ、ストーカー集団!? またロクでもないこと企んでるな!?」ガタッ

伊藤「そんなことないもん! ただ体操するだけだもん!」

緒方「そうよ! 体操するという建前でおちんちんを揉みしだくだけよ!」

加藤「おがちん本音言っちゃだめ!」アワアワ

佐藤(こいつら~…!)




119: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:39:47.77 ID:HbZOMcLZo


 佐藤は教室の外へ逃げようと、ドアに目を向ける。
 だが伊藤の立ち位置が、ドアへの進行ルートをちょうどふさいでいた。

佐藤(くそっ…どうする…)

 逡巡する間に、右手を緒方、左手を加藤、そして正面に伊藤、と完全に佐藤は包囲された。

佐藤(しまった…!)

 3人に3方から詰め寄られ、佐藤は教室の奥へ、じりじりと後ずさっていく。

伊藤「逃げることないのよ。ただ体操するだけなんだから」

加藤「さ…佐藤くん体操好きだよね」

緒方「ええ! ちょっとおちんちんをモミモミするだけよ!」

伊藤「おがちん黙って」




120: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:41:19.59 ID:HbZOMcLZo


佐藤(こいつら…いつもと動きのキレが違う…!)

 いつしか佐藤は教室の角まで追い詰められていた。

 佐藤を取り囲む3人は、目を充血させ浅く息を切らしつつ、ゆっくりと佐藤へにじり寄る。
 まるで獲物を狙う野獣だ。

 無意識に、佐藤はさらに1歩後ずさろうとする。
 しかし背後は壁だ。佐藤の足は当然のごとく壁にぶつかり、

佐藤「う、うわっ!?」

 バランスを崩し転倒した。

佐藤「くぅ…、いてて」

 尻餅をついた佐藤は慌てて立ち上がろうとするも、右肩を伊藤に、左肩を加藤に取り押さえられた。

佐藤「ひっ…」




121: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:42:45.79 ID:HbZOMcLZo


伊藤「わーっ、佐藤くんついに捕まえた♪」

加藤「やった…ついにやったよ!」

 そして鼻血とよだれを垂らしながら緒方が言う。

緒方「大丈夫……はあ、はあ……怖くないから……」

 その顔が既に怖かった。

佐藤「は、離せ! …くそっ、誰かー! 助けてくれ! ふ、ふたばー!」

 しかし佐藤の叫びは、ほかの生徒たちの耳には届かなかった。
 教室の角隅で起きている小さな悲劇に誰も気づいていなかった。

 そうこうしている内に、緒方が佐藤のベルトをほどきだした。
 荒々しく息を吐きながら。

佐藤「や、やめろ馬鹿野郎!! ――う、うわあああああああああああああああああ!?」


…………………………
……………………
………………
…………




122: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:43:49.08 ID:HbZOMcLZo


 ――廊下――

栗山「いやああああああああああああああああ!!」タタタタ…ドン!!

矢部「わっ、いてて……栗山先生!? どうしたんですか?」

栗山「矢部センセーー!! 大変です!! 矢部先生のクラスが大変なことになっています! 大惨事ですっ!」

矢部「ええ!? だ、大惨事!?」

栗山「はい、もうとんでもないことになってるんです!」

矢部「ど…どうしたっていうんですか?」

矢部(とんでもないこと…!? 誰かが大怪我した? ふたばちゃんが教室の床をぶち抜いた?)

栗山「矢部先生のクラスの子たちが、集団乱交をしているんですっ!」




123: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:45:10.84 ID:HbZOMcLZo


矢部「……は? …ああ、なんだ……また いつものですか」ホッ

矢部(いったい何があったのかと思ったけど…また栗山先生のいつもの勘違いだったか…)

栗山「えええええ!? いつもしてたんですか!?」(乱交を)

矢部「やっと気づきました?」(勘違いに)

矢部「もー…、気づくのちょっと遅いですよ?」

栗山「……」絶句




124: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:46:27.94 ID:HbZOMcLZo


矢部(ふぅ…やっと誤解に気づいてくれたか。これでもう、変態教師って言われなくて済…)

栗山「…こ……こ……」ぷるぷる…

矢部「あ、あれ…? 栗山先生? どうなさったんですか…?」

栗山「このド変態教師ーー!!!」

矢部「えぇええええええ!!?」

栗山「いったい生徒たちに毎日なにを教えているんですか!? ばかーー!!」

栗山「ふえええええええええぇん」

 栗山は目を不等号記号にして泣きながら走り去っていった。

矢部「ど…どうして……」




125: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:47:44.85 ID:HbZOMcLZo


   *   *   *

 ――廊下――

 ――6年3組教室前――

矢部(…ん?)

「~~~~~~~~~~~~~~……!」

「~~~~~~~~~~~~~~~~……!」

矢部(なんだ? 今日はいつになく騒がしいな)

 ガララッ

矢部「ほらほら、みんな静かにー! ホームルーム始め…」

みつば「んああああああああああああ!! んぎもぢいいーー!!」ビクビク!!

矢部「!!?」




126: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:49:36.05 ID:HbZOMcLZo


千葉「またイッたか。とんだ雌豚だな!」

ふたば「すごい運動量! これは激ヤセ間違いなしっスね!」

みつば「はあ、はあ……もっと……やってぇ……」アヘアヘ

千葉「ドSキャラはどうしたんだ? すっかりドMじゃないか」

みつば「だ、だってぇ」


杉崎「クラスの女王気取りの自称サド、ドMに目覚める…! トップニュース中のトップニュースよ…!

 杉崎は鼻血とよだれを垂れ流しながら、乱れに乱れたみつばの様子をカメラに収め続けていた。
 そして一方、教室の角隅では、ひっそりと佐藤が襲われ続けていた。

佐藤「はあ……はあ……はあ……うぅ……」

加藤「きゃー! 佐藤くんの精子が! ドピュッて!」

緒方「こ…この中に3億人の佐藤くんがいるのよね!?」




127: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:50:42.83 ID:HbZOMcLZo


 佐藤の瞳は絶望に染まっていて、顔からは全ての生気が抜け落ちている。

 抵抗は、とっくにあきらめていた。
 いくら鴨小のエースストライカーとはいえ、3人掛かりで取り押さえられてしまっては、
 どうすることもできなかった。

佐藤(――ああ、俺はもう死んだんだ。さらば家族……。さらば友よ……)




128: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:52:01.26 ID:HbZOMcLZo


伊藤(佐藤くんの……精子……)

伊藤「い…いただきまーすっ!」

 勃起している陰茎に、伊藤はしゃぶりついた。

佐藤「――ッ」

緒方「ちょ、詩織!? 待ちなさい!」

 しかし緒方の制止に耳を貸さず、ペニスの先端に舌を這わせ、一心に精液を舐め取っていく。
 至福の表情を浮かべながら。

緒方「ずるい! ずるい! …わ、私だって!」

 緒方も佐藤の股へ顔を入れ込み、恥骨部分や陰嚢に付着する精液を舐めだした。

佐藤「んんんっ――!」




129: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:53:34.37 ID:HbZOMcLZo


加藤「え…あ…? ふ、ふたりとも…!」

 ふたりの大胆な行動に加藤は面食らい、伊藤と緒方を交互に見た。

加藤「…よし」

  目を白黒させていた加藤だが、やがて意を決したように両手の拳を握りしめると、

加藤「じゃあ、私は、佐藤くんの…」

 口にしゃぶりついた。

佐藤「~~~~~~~~~~っ!!」

 3人から3本の舌で責められ、こらえきれずに上げようとした悲鳴は、加藤の口へ飲み込まれる――。




130: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 12:55:28.00 ID:HbZOMcLZo


   *   *   *

 ドアに片手を掛けたまま石化している矢部の横を、ひとはがすり抜ける。

ひとは「今日、私は体調が悪かった。だから、今日は朝から家で寝込んでいた。
    だから、今日は登校できなかった。だから、教室には来ていない。
    だから、私は何も見てない、聞いてない…」

 自分に言い聞かせるようにそう呟きつつ、
 カオス空間と化した6年3組教室からそっと去っていく。

 実際、家に帰ったら本当に寝込むだろう。
 ひとははすっかり頭が痛くなっていた。












 ――おわり――






132: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 13:00:40.18 ID:HbZOMcLZo


以上です。ありがとうございました。
みつどもえSSを書くのは初めてでしたが、登場キャラが多くて書いてて楽しかったです。


・今回のみつばの様子は壁新聞にトップニュースで掲載されました
・矢部先生は懲戒解雇されそうになりました
・これ以後、みつばはたびたびドMキャラネタでいじられるようになりました




134: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/15(日) 14:14:45.09 ID:3uAI4GC4o


このレベルで懲戒解雇されずにすむのか……
ひとはが立ち直れるか気になるな




133: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/15(日) 13:56:20.97 ID:h/1C/UrBo

学校はあんなのを掲載することを許してしまったのか…なんて世界だ



135: ◆TakTak.uWuTB 2014/06/15(日) 17:44:26.28 ID:HbZOMcLZo


>>133
学校の許可を得たわけではないです。


この事件の翌日、杉崎が壁新聞を勝手にデカデカと貼り付ける。
 ↓
教室前の壁に、いかがわしい記事がいつの間にか掲載されていることに気づいた矢部が、
大慌てで剥がそうとする。
 ↓
そこをちょうど、通りかかった校長に見られる。
 ↓
「おい、なんだそれは!? 学校の壁に何を貼り付けようとしているんだ!?」と校長激怒。
 ↓
記事についての説明を求められ、今回の件が全部バレる。あわやクビに……。


という流れです。
壁新聞がなければ、今回の事件は学校にはバレなかったかもしれません。


あと、今更ですが>>6の「松崎」はオリキャラです。
ご、誤字なんかじゃないんだからねっ!




136: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/15(日) 21:23:35.28 ID:2YfJR8MKO

>>135
なるほど…矢部っち災難だな

松崎は言われるまで気づかんかったわ。唐突に出てくるからしげるかと…




131: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/15(日) 12:58:49.50 ID:C8YAHpCJo

乙。佐藤羨ましいぞオラァ!



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