214 名前:わんにゃん@名無しさん[sage] 投稿日:2014/06/07(土) 15:06:37.32 ID:c3V0QSS4.net
17年前のGW直前の夜中、ほろ酔い気分で帰宅途中、通り道の公園を横切ってた。
ごみ箱の前に小さい段ボール箱が置いてあり不法投棄かなと遠巻きに見ながら立ち去ろうとした時、「ミィ、ミィ…」かすかに聞こえた。
ん?辺りを見回し気のせいかなと歩き始めたら「ミィ、ミィ…」
段ボール箱を恐る恐る開けて見たら汚いタオルの中に子猫が3匹。
そのうちの1匹が2匹の下敷きになって必死に鳴いてた。
公衆電話からすぐに警察に連絡、15分ほどで警察官が来てくれ、取得物扱いとなったが、2匹はすでに息絶えており警察官が持ち帰り、必死に鳴き声をあげてた子猫はうちで引き取る事に。
子猫をハンカチに包み帰宅。
両親と兄はビックリしたが文句も言わず、兄はコタツとヒーターを、母はタオルと毛布を用意してくれた。
父は何も言わず車で出掛けて行きしばらくしたら帰宅、近所の24時間営業のド○キホーテに行き、餌とミルク、ケージ、小物を買って来てくれた時には嬉しくてマジで泣けた。

それから数ヵ月は母が不要なパーカー付トレーナーを手直しして、パーカーをドラえもんのポケットのように前身ごろに縫い付け、
猫の世話できるようにポケットに子猫とタオルと入れてトレーナーを着て誰かしら世話してた。
茶トラの♀だったが翌朝にはミー助と父が勝手に命名。笑
目も開ききってない子猫だったけど運良く連休があり、家族交代で世話する事が出来たが、普段寡黙な父がほぼ着きっきり。
糞尿で汚れても、スポイトでミルクをあげてもなかなかうまく飲み込めず苦労の連続だったが父は決して文句も言わず。

一ヶ月も過ぎると部屋の中を走り回るほど元気に成長し、手間もかからなくなり家族の輪の中でなんとか成長しれくれた。

一年も過ぎると可愛いギャング猫に成長しイタズラしたりかくれんぼをせがんだりカーテン登りしてレールから降りられず大騒ぎ。

不思議な事に父が在宅中はベッタリ付きまとい、片時も側から離れず、寝床はケージじゃなく父のベッド。
父が数日家を空けると毎晩玄関に座り父の帰宅を待ってたほど。
帰宅した時の付きまとい方はストーカー並み。笑

月日も流れミー助17才。
大病もなく、ギャング猫から爺様猫になり、高いところもジャンプ出来なくてお気に入りの出窓へは家具で作った段をゆっくり登り、一日中日向ぼっこしながら過ごし、父の就寝と共にベッドへ。
そして昨日、獣医から痴呆の兆候が見られるとの診断が。
あと何年一緒に居られるか判らないけど家族みんなで最後まで看取ってやるから安心して生活してね、ミー助。

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