紫外線ライトを使って空中に思い通りの絵を描ける3Dペン
意外なところにブレイクスルーがありました…。
3Dペンを使ったことのある方ならわかると思うんですけど、プラスチックを熱で溶かして固まるまで待って…って、結構コツがいるし慣れないうちは失敗しやすいんですよね。「CreoPop」と呼ばれるこちらの3Dペンは、熱の代わりに紫外線ライトを使うことでちょっと快適な3Dペン・エクスペリエンスを実現させたみたいです!
現在いくつかの種類がマーケットに出ている3Dペンですが、基本的には熱で溶かしたプラスチックをぷにゅっと押し出し、空気に触れて温度が下がるにつれ凝固するという仕組みとなっています。このやり方はヤケドのリスクがありますし、ちゃんとしたカタチになるものを作れるようになるまでには忍耐力と技術力、そして練習にはそれなりの歳月が必要なことが問題とされていました。
そこで熱の代わりに、ノズルを取り囲む3つの紫外線ライトと、光に反応して瞬時に固まる特殊素材を使うことでヤケドを負う危険性も軽減した上、操作性も向上したのが今回の「CreoPop」というわけです。これなら子供でも安心して使えますね!
ただし、一般的な3Dプリンタ用の補給が使えるという点では従来の3Dペンの方に軍杯が上がりそうです。「CreoPop」は特殊な樹脂を使っているので、補給は専用のものを買わなければいけません。近年3Dプリンタの普及にともない、補給がますます安く手に入れやすくなっていることを考慮するとこれはちょっと痛いですね。
そんな「CreoPop」ですが、現在はクラウドファンディングで出資者を募集中。商品化すれば89ドルで販売予定とのことです。
Andrew Liszewski - Gizmodo US [原文]
(daiya)
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