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http://japanese.engadget.com/2014/06/19/win-mac-os-appmethod-c/


ネイティブアプリを単一コードで開発、Win/OS Xに展開できる「Appmethod」C++対応無料版リリース - Engadget Japanese


ソフトウェアの統合開発環境を提供しているエンバカデロ・テクノロジーズは、Android・iOS・Windows・OS Xの4プラットフォーム向けネイティブアプリを単一のコードベースから効率的に開発できる「Appmethod(アップメソッド)」のC++対応無料版を本日6月19日よりリリースします。

なお、無料対応版はAndroidアプリ開発(C++)機能のみ期間無制限で使用可能。iOS・Windows・OS Xアプリ開発機能は、使用開始後30日を経過すると利用できなくなります。有償版の「個人プラン」または「ビジネスプラン」へアップグレードが必要です。

リリースに合わせて発表会とカメラアプリ作成体験会を実施しました。こちらでは発表会の様子と質疑内容をお伝えします。語られたのは製品詳細の他、無料版リリースによるフリーミアム戦略や従来製品との違いなど。

AppmethodC++無料版記者発表

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Appmethodの機能概要とC++対応無料版について




冒頭で日本法人代表藤井氏がAppmethod無料版の詳細とその背景について語りました。




スマートフォン向けアプリケーションの開発は複雑で、iOS向けにはObjective-C、AndroidにはJava、と異なるツール・異なる言語を使う必要があり、主要なデバイスに対応するために手間・工数が2倍かかってしまう状況でした。



それを解決するのがAppmethod。iOS/Android双方のネイティブアプリを単一コードで開発し、WindowsやOS Xにも開発対象を広げられます。また、ビジュアル操作による迅速な開発を実現。100以上のコンポーネント(プログラム部品)を搭載し、アプリの用途に合わせてクリックやドラック&ドロップ、少ないコーディング手順でアプリを構築できます。



新バージョンと無料版の提供開始に伴い、価格モデルを無料プラン・個人プラン・ビジネスプランへ変更。各モデルの詳細は以下のとおり。
  • 無料プラン:全プラットフォーム対応アプリは30日間限定で開発可能。Androidフォン向け(C++のみ)は無制限。個人または組織で利用でき、パブリックアップストアでのアプリ配布はAppmethodで開発されたことをアプリに記載した上で可能。
  • 個人プラン:5ライセンスまでを同時に使用可。年額3万4000円で全ての機能を契約期間中無制限で利用できる。パブリックアップストアでのアプリ配布可能。
  • ビジネスプラン:ライセンス同時使用は無制限で可能。年額11万円で全ての機能を契約期間中無世間で利用できる。パブリックアップストアならびに企業へのアプリ配布可能。
なお、無料版はAppmethod日本版のサイトよりダウンロードできます。利用開始30日間経過した後フル機能を利用するには個人プランまたはビジネスプランへの切り替えが必要です。



なお、企業向けアプリ開発にはエンタープライズデータアクセス・カスタムホスティング・データストレージ・オンプレミス/プライベートクラウドの4機能を提供。使った場合にのみ課金し、開発費用を軽減できます。

Appmethodのビジュアル開発機能




続いてシニア・セールスコンサルタント 伊賀氏よりAppmethodの機能詳細について説明が行われました。

Appmethod最大の特徴は直感的に操作できるUIと豊富なツール環境。ネイティブアプリに必要なコンポーネント(プログラム部品)をあらかじめ100種以上用意し、各ツールはマウス操作で設計画面に配置するドラック&ドロップに対応。



UI構築部品のほか、GPSなどのセンサー機能・アプリ内課金・アプリ内広告もコンポーネント化されています。マルチデバイス開発の切り替えも同一ウィンドウ内で可能です。




エンバカデロ・テクノロジーズは、マルチデバイスネイティブアプリ開発ソリューション「Delphi XE6」と、C++を使用したクロス開発環境「C++Builder XE6」を既に販売しています。

藤井氏によると、Appmethodは上記2製品とソースコードレベルは共通。異なるのは「モバイルファースト」の製品であること。モバイルファーストとは、Webサイトやソフトウェアの開発・運営方針の1つ。スマートフォンなどのモバイル端末向けのソフトウェアやサービスなどの機能や表示などを設計する際に、モバイル端末での使いやすさを優先すること。近年急速に普及してきたモバイル端末のリリースを優先することもあります。Appmethodは、Windows・Mac OS向けアプリの開発からモバイル向けアプリ開発への需要とトレンドの変化に合わせてリリースした製品とのこと。

また、Delphi XE6とC++Builder XE6は購入後すぐに全ての機能を使用できる製品ですが、Appmethodは必要なときに使いたい機能を選択し、その時に課金する形式を採用。開発コストの削減と開発の時間短縮・効率化が期待できる製品であるとその特徴を語りました。