モバP「アイドルに感謝する!」
- 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/20(金) 17:49:17.52 ID:6E/x4fOAo
・Pがアイドル達に日頃の感謝を伝えます。
・恋愛関係には発展しません。
・ちひろさんはいい人。
・前スレ
モバP「アイドルを喜ばせる!」
- 2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/20(金) 17:50:21.78 ID:6E/x4fOAo
P「相変わらず忙しいですねー」タタタタタタタタ
ちひろ「嬉しい悲鳴というには、ちょっと量が多すぎますよね」カタカタ
P「いい加減、人増やしましょうよ」タタッ タタタタタタタタ
ちひろ「増えてますよ? 広報に販促に衣装部、写真室も」
P「総務! 事務方! おかしいでしょう、この広い広い部屋にちひろさんと俺だけって!」タタタタタタ
ちひろ「んー。採用は随時募集を掛けてますし、面接は何度もしてるんですけどねぇ」カタカタ
P「そうなんです? でも、その割にたった1人も入ってこないってのは……」カリカリカリカリ タタタタタタタタ
ちひろ「それがですね……面接を通っても、研修の段階に進むと皆さん辞退されてしまって」
P「全員? マジですか」タタタタタタッ タタタタタタ
ちひろ「マジです。困るんですよねぇ、色々手続き済みなのに」
P「……ちなみに、研修ってどんなプログラムなんです?」タタタタタタタタ
ちひろ「Pさん1時間あたりの仕事量の、約4分の1を同じ時間で」
- 3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/20(金) 17:51:31.06 ID:6E/x4fOAo
ダラララララララララララッ
P「何やらせてんだアンタ!」
ちひろ「おお。キー叩く音がガトリングみたいになりましたね」
P「やかましい!」
P「はぁ……あのですね、普通の人ができる訳ないでしょう、こんな馬鹿みたいな量」タタタタタタタ
ちひろ「あ、普通の人類じゃないって自覚はあったんですね」
P「そうじゃなくて! こっちはプロなんですから、4分の1とはいえ初心者がこなせる仕事じゃないでしょうって事です!」タタタタタタタタ
ちひろ「いやあ。Pさんの仕事量は、事務のプロでも難しいと思いますよ」
P「そう思うんなら研修の参考にしないで下さいよ、まったく……」カリカリカリ
ちひろ(だって事務だけなら、ぶっちゃけPさん一人で回りますし)
P「なんか不穏なこと考えてませんか」タタタタタタタ
ちひろ(……二人だけでお仕事できますし)
P「さっきから手、止まってますよー」タタタタタタタタ
ちひろ「っ!? は、はーい」カタカタ…
* * *
- 4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/20(金) 17:52:40.69 ID:6E/x4fOAo
ちひろ「仕事増えた割に、終業時刻は少しずつ縮まってる気がするんですが」
P「為せば成る」
ちひろ「……。社長がですね」
P「?」
ちひろ「最近、社内メールにも「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」って」
P「やめて」
ちひろ「気心の知れた取引先での口癖が、「うちのPに任せろー」って」
P「やめて!」
P「……まあ、冗談はともかく」
ちひろ(冗談じゃないんですよねぇ……)
P「今日ある程度片をつけたんで、明日は久々に休めそうですよ」
ちひろ「ええ、是非休んで下さい。働きすぎですよ」
- 5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/20(金) 17:54:21.97 ID:6E/x4fOAo
ちひろ「本当は1日と言わず、1週間くらいお休みして欲しいんですけれどね」
P「まさか。ちひろさんにそんな迷惑掛けられませんよ」
ちひろ「お気遣いはすごく嬉しいですけど、有休も少しは消化してもらわないと……」
P「そう思ってもらえるなら、無茶な研修なんかしないでちゃんと事務要員を増やして下さい」
ちひろ「……ぜ、善処します」
P「よろしい」
ちひろ「むう……ところで、明日は何かご予定が? Pさんが自分から休暇申請なんて、珍しいですよね」
P「ああ、予定というか……最近、また忙しくて皆とロクに話せてないんで」
ちひろ「……まさか」
P「休みを1日使ってコミュニケーションの時間を作ろうと」
ちひろ「はぁ……何というか。休みの日までプロデュース一筋、ですか」
P「俺の生き甲斐ですから」ニコッ
ちひろ「……///」
P「? どうしたんですか?」
- 7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/20(金) 17:55:51.79 ID:6E/x4fOAo
ちひろ「い、いや……そこは“キリッ”とか“ドヤァ”とか付けて下さいよ……」
ちひろ「こっちが恥ずかしくなるくらいのいい笑顔で言うんですもん、生き甲斐とか」
P「何をわけの分からない事を……。生き甲斐は生き甲斐ですよ」
ちひろ「わ、分かりましたから! ……コホン。それで、今回はどの子を?」
P「最初はありすに会おうと思ってます。なので、朝は事務所に寄らせてもらいますよ」
ちひろ「休みの日に嬉々として職場に来る社員って」
P「アイドルの為なら何処へでも」
ちひろ「はいはい。……それにしてもありすちゃんですか。どんな泣かせ方をするやら」
P「泣かす前提で話さないで下さいよ……涙はもう勘弁願いたいです」
ちひろ「ふふっ、どうでしょうねぇ? Pさんには私も泣かされちゃいましたし」
P「……あの時は大変でしたからねえ。しばらく落ち着いてくれなくて」
ちひろ「Pさんが感動させるからいけないんですもーん」
P「普通に気持ちを伝えただけなんですけどね」
ちひろ「……サラッとああいう台詞を言っちゃうところが……です、ね」
P「いやまあ、確かに改まった感じではありましたが……あれ、ちひろさん?」
ちひろ「……っ、ごめんなさい、ちょっと……思い出し、泣き……」ポロポロ
P「どんだけですか貴女」
* * *
- 8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/20(金) 17:56:55.85 ID:6E/x4fOAo
* * *
ガチャ
P「あ。おはようございますちひろさん。早いですねー」
ちひろ「…………。おはよう、ございます」
P「? なんか元気なさそうですけど、大丈夫ですか?」
ちひろ「休み取ってる人間が自分より早く出社してたら、そりゃこうなりますよ……」
P「出社じゃないですって。朝、寄らせてもらうって言ったじゃないですか」
ちひろ「こんなに早いとは思わないですよ、普通」
P「ははは。ちょっと仕込みというか、準備がありましてね」
P「大方終わったので、コーヒーでも飲もうかと。ちひろさんは?」
ちひろ「あ、いただきます。……それにしても、何をするつもりやら」
P「秘密、秘密。はい、どうぞ」
ちひろ「むう……どうも」
- 9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/20(金) 17:59:22.97 ID:6E/x4fOAo
P「……さて、それじゃありすが来るまで仕事でも」
ちひろ「言うと思った。……ダメです。休暇中の人にデスクワークなんてさせられますか」
P「いや、ただ居るってのも落ち着かないですし、ちょっと手伝うくらいで」
ちひろ「だーめーでーすっ! カフェか仮眠室へでも行ってて下さい!」グイグイ
P「おぉ……」
* * *
ありす「おはようございます」
ちひろ「おはよう、ありすちゃん。あ、ちょっと待っててね。今……」
P「――お? よかった、ちょうど来たとこでしたか」
ありす「あれ……? Pさ、…プロデューサー?」
P「ん。おはよう、ありす」
ありす「あ、はい。おはようございます。……プロデューサー、どうしたんですか? きょうはお休みなんじゃ……」
P「ああ、ちょっとありすに用事があってさ。仕事前に悪いけど、少し食堂の方へ来れるか?」
ありす「食堂へ……? まあ、少しなら……あ、いえ。割と余裕がありますから、大丈夫です」
P「そうか? 忙しいようなら、また後にするけれども」
ありす「っ! だ、だから割と大丈夫ですってば。……この時間がもったいないですから、早く行きましょう」ギュッ
P「っとと。おい、引っ張るなよ」
ちひろ「んー……6分、かなあ。泣くまで」
- 10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/20(金) 18:01:27.53 ID:6E/x4fOAo
* * *
ありす「それでPさん、私に用事って……?」
P「うん。……その前にさ。前にも言ったけど、別に事務所でも名前呼びで構わないんだぞ?」
ありす「嫌です。前にも答えましたけど、公私の区別くらい付けさせてください」
P「それを言ったら、今も別にプライベートではないんだけどな」
ありす「今は……Pさんと私の、2人きりですから」
P「ふーん。そんなもんか」
ありす「……Pさんはプロデューサーなのに、相変わらず乙女心が分からないんですね」プイッ
P「む。それは、まあ。否定はできないが」
P「ありすの事は、ちゃんと一人の女性として扱ってるつもりだよ」ナデナデ
ありす「……また、そうやって頭を撫でて。子ども扱いじゃないですか」
P「んな事ないって。撫でられるのは嫌か?」
ありす「嫌とは言ってないです。続けて構いません」
P「ご随意に」ナデナデ
ありす(……えへへ)
- 11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/20(金) 18:03:23.87 ID:6E/x4fOAo
ありす「えっと。話を戻しますけど、こんな所でいったい何の用事なんですか?」
P「んー……確かに、なあ。社員食堂なんかで申し訳ないんだが」
ありす「いえ、そういう意味じゃなくて……食堂で何のお話なんだろう、って」
P「あ、そっちか。いや、話自体は応接室とかカフェの方が良かったんだけどさ」
P「ちょっと、ここじゃないと出来ない事があったんだよ」
ありす「食堂じゃないと駄目な事、ですか……?」
P「うん。カフェは厨房のスペースが狭いからダメって言われてなー」
ありす「……?」
P「ま、今から見せるから。待ってて」
ありす(プロデューサーさんが厨房の方へ……入っていったけど、いいのかな)
ありす(冷蔵庫から何か出してる……? ここからじゃ、よく見えないや)
ありす(何してるんだろ……あ、戻ってきた)
ありす(蓋のついた銀のトレーを持って、ニコニコしてる)
ありす(……すごく、嬉しそう)
- 12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/20(金) 18:05:27.71 ID:6E/x4fOAo
P「――お待たせしました、お嬢様」コトッ
ありす「似合わないですね」
P「おい、傷つくぞ」
ありす「ふふっ……それで、開けていいんですか、この蓋?」
P「ん。開ける前に、少しだけ話させてもらえるかな」スッ
ありす(あ……隣……)
ありす(ち、近い……顔、赤くなってないかな)
P「ありす?」
ありす「っ! ……ど、どうぞ」
P「どうも。さて……」
P「最近、あまり構ってやれなくて悪かったな」
ありす「構ってって……そんな子供みたいに」
P「はは、言い方が悪かったな。コミュニケーション不足って言うべきだった」
コメント一覧
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- 2014年06月20日 23:05
- 一日197回
感謝の腹パン
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- 2014年06月20日 23:07
- ぐはぁっ
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- 2014年06月20日 23:11
- Pは化け物(褒め言葉)
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- 2014年06月20日 23:40
- やはりしゅーこちゃんは天使すなぁ、次のSRが待ち遠しいわ
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- 2014年06月20日 23:43
- 全員嫁か娘にしよう(提案)
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- 2014年06月20日 23:43
- なぜ超人Pたちは恋心にだけは鈍感なのか、コレガワカラナイ
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- 2014年06月20日 23:49
- 一日一万回感謝のガチャ
あやかし無理して走っておけばよかったなー