戻る

このページは以下URLのキャッシュです
http://elephant.2chblog.jp/archives/52088132.html


モバP「アイドルに感謝する!」|エレファント速報:SSまとめブログ

TOP

モバP「アイドルに感謝する!」

1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/20(金) 17:49:17.52 ID:6E/x4fOAo

・Pがアイドル達に日頃の感謝を伝えます。
・恋愛関係には発展しません。
・ちひろさんはいい人。


・前スレ

モバP「アイドルを喜ばせる!」



2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/20(金) 17:50:21.78 ID:6E/x4fOAo

P「相変わらず忙しいですねー」タタタタタタタタ

ちひろ「嬉しい悲鳴というには、ちょっと量が多すぎますよね」カタカタ

P「いい加減、人増やしましょうよ」タタッ タタタタタタタタ

ちひろ「増えてますよ? 広報に販促に衣装部、写真室も」

P「総務! 事務方! おかしいでしょう、この広い広い部屋にちひろさんと俺だけって!」タタタタタタ

ちひろ「んー。採用は随時募集を掛けてますし、面接は何度もしてるんですけどねぇ」カタカタ

P「そうなんです? でも、その割にたった1人も入ってこないってのは……」カリカリカリカリ タタタタタタタタ

ちひろ「それがですね……面接を通っても、研修の段階に進むと皆さん辞退されてしまって」

P「全員? マジですか」タタタタタタッ タタタタタタ

ちひろ「マジです。困るんですよねぇ、色々手続き済みなのに」

P「……ちなみに、研修ってどんなプログラムなんです?」タタタタタタタタ

ちひろ「Pさん1時間あたりの仕事量の、約4分の1を同じ時間で」



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/20(金) 17:51:31.06 ID:6E/x4fOAo

ダラララララララララララッ

P「何やらせてんだアンタ!」

ちひろ「おお。キー叩く音がガトリングみたいになりましたね」

P「やかましい!」

P「はぁ……あのですね、普通の人ができる訳ないでしょう、こんな馬鹿みたいな量」タタタタタタタ

ちひろ「あ、普通の人類じゃないって自覚はあったんですね」

P「そうじゃなくて! こっちはプロなんですから、4分の1とはいえ初心者がこなせる仕事じゃないでしょうって事です!」タタタタタタタタ

ちひろ「いやあ。Pさんの仕事量は、事務のプロでも難しいと思いますよ」

P「そう思うんなら研修の参考にしないで下さいよ、まったく……」カリカリカリ

ちひろ(だって事務だけなら、ぶっちゃけPさん一人で回りますし)

P「なんか不穏なこと考えてませんか」タタタタタタタ

ちひろ(……二人だけでお仕事できますし)

P「さっきから手、止まってますよー」タタタタタタタタ

ちひろ「っ!? は、はーい」カタカタ…


*  *  *



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/20(金) 17:52:40.69 ID:6E/x4fOAo

ちひろ「仕事増えた割に、終業時刻は少しずつ縮まってる気がするんですが」

P「為せば成る」

ちひろ「……。社長がですね」

P「?」

ちひろ「最近、社内メールにも「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」って」

P「やめて」

ちひろ「気心の知れた取引先での口癖が、「うちのPに任せろー」って」

P「やめて!」

P「……まあ、冗談はともかく」

ちひろ(冗談じゃないんですよねぇ……)

P「今日ある程度片をつけたんで、明日は久々に休めそうですよ」

ちひろ「ええ、是非休んで下さい。働きすぎですよ」



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/20(金) 17:54:21.97 ID:6E/x4fOAo

ちひろ「本当は1日と言わず、1週間くらいお休みして欲しいんですけれどね」

P「まさか。ちひろさんにそんな迷惑掛けられませんよ」

ちひろ「お気遣いはすごく嬉しいですけど、有休も少しは消化してもらわないと……」

P「そう思ってもらえるなら、無茶な研修なんかしないでちゃんと事務要員を増やして下さい」

ちひろ「……ぜ、善処します」

P「よろしい」

ちひろ「むう……ところで、明日は何かご予定が? Pさんが自分から休暇申請なんて、珍しいですよね」

P「ああ、予定というか……最近、また忙しくて皆とロクに話せてないんで」

ちひろ「……まさか」

P「休みを1日使ってコミュニケーションの時間を作ろうと」

ちひろ「はぁ……何というか。休みの日までプロデュース一筋、ですか」

P「俺の生き甲斐ですから」ニコッ

ちひろ「……///」

P「? どうしたんですか?」



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/20(金) 17:55:51.79 ID:6E/x4fOAo

ちひろ「い、いや……そこは“キリッ”とか“ドヤァ”とか付けて下さいよ……」

ちひろ「こっちが恥ずかしくなるくらいのいい笑顔で言うんですもん、生き甲斐とか」

P「何をわけの分からない事を……。生き甲斐は生き甲斐ですよ」

ちひろ「わ、分かりましたから! ……コホン。それで、今回はどの子を?」

P「最初はありすに会おうと思ってます。なので、朝は事務所に寄らせてもらいますよ」

ちひろ「休みの日に嬉々として職場に来る社員って」

P「アイドルの為なら何処へでも」

ちひろ「はいはい。……それにしてもありすちゃんですか。どんな泣かせ方をするやら」

P「泣かす前提で話さないで下さいよ……涙はもう勘弁願いたいです」

ちひろ「ふふっ、どうでしょうねぇ? Pさんには私も泣かされちゃいましたし」

P「……あの時は大変でしたからねえ。しばらく落ち着いてくれなくて」

ちひろ「Pさんが感動させるからいけないんですもーん」

P「普通に気持ちを伝えただけなんですけどね」

ちひろ「……サラッとああいう台詞を言っちゃうところが……です、ね」

P「いやまあ、確かに改まった感じではありましたが……あれ、ちひろさん?」

ちひろ「……っ、ごめんなさい、ちょっと……思い出し、泣き……」ポロポロ

P「どんだけですか貴女」


*  *  *



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/20(金) 17:56:55.85 ID:6E/x4fOAo

*  *  *


ガチャ

P「あ。おはようございますちひろさん。早いですねー」

ちひろ「…………。おはよう、ございます」

P「? なんか元気なさそうですけど、大丈夫ですか?」

ちひろ「休み取ってる人間が自分より早く出社してたら、そりゃこうなりますよ……」

P「出社じゃないですって。朝、寄らせてもらうって言ったじゃないですか」

ちひろ「こんなに早いとは思わないですよ、普通」

P「ははは。ちょっと仕込みというか、準備がありましてね」

P「大方終わったので、コーヒーでも飲もうかと。ちひろさんは?」

ちひろ「あ、いただきます。……それにしても、何をするつもりやら」

P「秘密、秘密。はい、どうぞ」

ちひろ「むう……どうも」



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/20(金) 17:59:22.97 ID:6E/x4fOAo

P「……さて、それじゃありすが来るまで仕事でも」

ちひろ「言うと思った。……ダメです。休暇中の人にデスクワークなんてさせられますか」

P「いや、ただ居るってのも落ち着かないですし、ちょっと手伝うくらいで」

ちひろ「だーめーでーすっ! カフェか仮眠室へでも行ってて下さい!」グイグイ

P「おぉ……」


*  *  *


ありす「おはようございます」

ちひろ「おはよう、ありすちゃん。あ、ちょっと待っててね。今……」

P「――お? よかった、ちょうど来たとこでしたか」

ありす「あれ……? Pさ、…プロデューサー?」

P「ん。おはよう、ありす」

ありす「あ、はい。おはようございます。……プロデューサー、どうしたんですか? きょうはお休みなんじゃ……」

P「ああ、ちょっとありすに用事があってさ。仕事前に悪いけど、少し食堂の方へ来れるか?」

ありす「食堂へ……? まあ、少しなら……あ、いえ。割と余裕がありますから、大丈夫です」

P「そうか? 忙しいようなら、また後にするけれども」

ありす「っ! だ、だから割と大丈夫ですってば。……この時間がもったいないですから、早く行きましょう」ギュッ

P「っとと。おい、引っ張るなよ」


ちひろ「んー……6分、かなあ。泣くまで」



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/20(金) 18:01:27.53 ID:6E/x4fOAo

*  *  *


ありす「それでPさん、私に用事って……?」

P「うん。……その前にさ。前にも言ったけど、別に事務所でも名前呼びで構わないんだぞ?」

ありす「嫌です。前にも答えましたけど、公私の区別くらい付けさせてください」

P「それを言ったら、今も別にプライベートではないんだけどな」

ありす「今は……Pさんと私の、2人きりですから」

P「ふーん。そんなもんか」

ありす「……Pさんはプロデューサーなのに、相変わらず乙女心が分からないんですね」プイッ

P「む。それは、まあ。否定はできないが」

P「ありすの事は、ちゃんと一人の女性として扱ってるつもりだよ」ナデナデ

ありす「……また、そうやって頭を撫でて。子ども扱いじゃないですか」

P「んな事ないって。撫でられるのは嫌か?」

ありす「嫌とは言ってないです。続けて構いません」

P「ご随意に」ナデナデ

ありす(……えへへ)



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/20(金) 18:03:23.87 ID:6E/x4fOAo

ありす「えっと。話を戻しますけど、こんな所でいったい何の用事なんですか?」

P「んー……確かに、なあ。社員食堂なんかで申し訳ないんだが」

ありす「いえ、そういう意味じゃなくて……食堂で何のお話なんだろう、って」

P「あ、そっちか。いや、話自体は応接室とかカフェの方が良かったんだけどさ」

P「ちょっと、ここじゃないと出来ない事があったんだよ」

ありす「食堂じゃないと駄目な事、ですか……?」

P「うん。カフェは厨房のスペースが狭いからダメって言われてなー」

ありす「……?」

P「ま、今から見せるから。待ってて」


ありす(プロデューサーさんが厨房の方へ……入っていったけど、いいのかな)

ありす(冷蔵庫から何か出してる……? ここからじゃ、よく見えないや)

ありす(何してるんだろ……あ、戻ってきた)

ありす(蓋のついた銀のトレーを持って、ニコニコしてる)

ありす(……すごく、嬉しそう)



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/20(金) 18:05:27.71 ID:6E/x4fOAo

P「――お待たせしました、お嬢様」コトッ

ありす「似合わないですね」

P「おい、傷つくぞ」

ありす「ふふっ……それで、開けていいんですか、この蓋?」

P「ん。開ける前に、少しだけ話させてもらえるかな」スッ

ありす(あ……隣……)

ありす(ち、近い……顔、赤くなってないかな)

P「ありす?」

ありす「っ! ……ど、どうぞ」

P「どうも。さて……」


P「最近、あまり構ってやれなくて悪かったな」

ありす「構ってって……そんな子供みたいに」

P「はは、言い方が悪かったな。コミュニケーション不足って言うべきだった」
このエントリーをはてなブックマークに追加
Clip to Evernote
    • 月間ランキング
    • はてぶ新着
    • アクセスランキング

    SSをツイートする

    SSをはてブする

    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月20日 23:04
      • 周子次のSRいつかなぁ…(ガクブル

        あやかし無理して走っておけばよかったなー
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月20日 23:05
      • 一日197回
        感謝の腹パン
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月20日 23:07
      • ぐはぁっ
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月20日 23:11
      • Pは化け物(褒め言葉)
      • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月20日 23:40
      • やはりしゅーこちゃんは天使すなぁ、次のSRが待ち遠しいわ
      • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月20日 23:43
      • 全員嫁か娘にしよう(提案)
      • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月20日 23:43
      • なぜ超人Pたちは恋心にだけは鈍感なのか、コレガワカラナイ
      • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年06月20日 23:49
      • 一日一万回感謝のガチャ

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

    カテゴリ別アーカイブ
    月別アーカイブ
    記事検索
    スポンサードリンク
    最新記事
    新着コメント
    QRコード
    QRコード
    解析タグ
    ブログパーツ
    ツヴァイ料金
    スポンサードリンク

    • ライブドアブログ

    ページトップへ

    © 2011 エレファント速報:SSまとめブログ. Customize by yoshihira Powered by ライブドアブログ