ジョジョリオン #033 『五代目』 感想
覚悟がある!
いきなり何を言いだすのかと思われるかも入れませんが、上記はノリノリのウルジャンCMでのブチャラティの締めの一言です。
今月のウルジャンについてきた神風動画のCM製作についての小冊子は、裏話満載で非常に面白いです。
一緒の付録のジョジョフィギュアカタログも豪華ですが、それが霞むぐらいの充実ぶり。
神風動画のCMはスピーディーで目が離せないので、この小冊子に動画の止め絵が豊富なのも嬉しいです。
その止め絵で見ると印象もまた変わります。ジッパー開くブチャラテイなんて、どこかのお嬢さんみたいな印象。
あと、おそらくミスタは今後もずっとオチ担当にされそうな気がします。
定助の状況。
最初の2~3Pで定助がこれまでの状況を振り返って、解説しています。
とは言えアニメの影響か、個人的にはこういうナレーションみたいな状況だとどうしても
あのナレーターの声で読み上げられているような感じがします。これが脳内再生というやつでしょうか。
この振り返りも構成が小粋で、四代目と六代目と言う単語を使っているせいで嫌がおうにも
五代目の事が刷り込み的に思い出されてしまいます。よく見ればタイトルからして五代目ですが。
罠はシンプルが最強なんだよ
,,,....
く.××` ヽ
||\×× ヽ
|| \××i
|| \ソ
確かに、シンプルイズベストですが、これって基本的に鳥用ですよね。犬に効果あるのでしょうか。
と言いますか、おじいちゃんスタンドを使って。匂いが分からなくても庭のどこかにいる犬ぐらい探せるはず…
とも思いましたが、一度記憶した匂い以外に対してキングナッシングができることはナッシングのようです。
定助の妄想
いきなり絵柄が薄くなるもんだから、印刷ミスかと思ったら定助の妄想でした。
マジでビックりしたんで、いい加減にしてください。
八木山夜露は奪った戸籍の名前
社会的な名声を欲しがっていた夜露ですが、その名前や戸籍ですら他者から奪っていたことが判明。
先月号で憲助が訝しんでいた件も合わさって、夜露の個人情報よりも
『岩人間』という、何らかの新種の生物みたいな存在の情報から集めないといけない感じです。
ヒトデで博士号取れた承太郎さんだったら、岩人間なんてサンプル与えた日にゃあノーベル賞でも取れそうです。
岩助
定助という名前も元々、康穂ちゃんの飼っていた犬の名前でした。
それをあざとく意識したつるぎのネーミングに微妙なリアクションの定助と憲助。
それよりもまず、この岩助が不細工すぎてビックリ。特に正面から見たら犬じゃなくて
何と言うか…サイレントヒルに出てきても違和感ない不気味な面構えをしています。
本当に犬ですか?これ、壁の目で何かと混ぜられちゃってるなじゃないのって感じです。
と言いますか、この犬が壁をすり抜けるように室内に出現してきていた件は、スルーなのでしょうか。
今、調べるのは犬よりも果実が優先なのは分かりますが、この犬も怪しさ満点です。
そもそも、どうして『岩の病気』に罹っていた(罹らされていた)のかも重要なところです。
病気を治すためには、病気になるメカニズムを知るのが大切なのは言わずもがな。
今後、また岩助の解析なんかも夜露の解析とともに進められていくのかもしれません。
ひとまず、夜露が目と口からサランラップを出せた事についてだけでも解き明かしてもらいたいと切に願います。
キングナッシングでの形の予測
未知のものでも匂いから大体の形を予測できるという、結構便利な能力。地味に凄い。
キングナッシングがジグソーパズル状だったのも伊達ではなかったようです。
そして今月号のUJ応募はがきプレゼントはまんまジグソーパズル。熊に注意Tシャツの時と言い、妙に手が早いです。
憲助のドヤ顔3連発
フルーツパーラーに対する定助の『カワイイ』発言を店舗規模が小さいと受け取ったのかどうかは知りませんが
結構ねちっこく自分の商才を自慢する憲助パパ。しかし、それもフルーツへの拘りと情熱があってこそでしょう。
また、ただの自慢だけでなく『人の流れ』『経済の流れ』『パフェの層の流れ』を具体的な例として上げつつ
定助に対して『運命の流れ』に逆らわない大切さ、人生哲学を説きます。商売も上手けりゃ、説得も上手なパパ最高。
大概、こういう時は運命の激流に飲まれるなとか、立ち向かう者こそがスタンドだとかいう内容を
年長者は若者にしそうなものですが、憲助パパはやはり一味違います。
ところで、この発想を仮に東方家代々に伝わる考え方ととらえるのであれば
SBRで2着だった初代乗助が、1着ポコロコの生き様を感じ取って影響を受けた…と妄想してみても楽しいのではないでしょうか。
乗助がポコロコのラッキーマンぶりをどこまで実感として理解していたのかは不明ですが
ポコロコほど流れに身を任せて大成功した人間はいないでしょう、多分。
ちなみに康穂ちゃんのペイズリーパークは言うなればこの『流れ』を無意識にとは言え
わりと強引に引き寄せるスタンドなので、憲助哲学としては、あまり好ましくないスタンド能力かもしれません。
人間だもの
引用している名言は相田みつをなのに荒木節マックスな東方家長男の常敏が登場。
定助に対して、いきなりさっきまで父親に自慢しまくっていたパラワンオオヒラタクワガタを上げるとか言いだします。
どこか頭のネジが一本か二本、ナット・キング・コールに抜かれているような兄ちゃんです。
流石の定助も硬直し、憲助パパの方へ目線をやりますが、憲助は素知らぬ素振りです。
直後に常敏に対してプレゼント攻撃はやめろよ~と言って、冗談めかして場の空気を納めます。
常敏の性格がまだ掴めないので何とも言えませんが、クワガタに戸惑う定助に対して
常敏の雰囲気がちょっと怪しくなりつつあったので、いきなり何らかの癇癪が爆発していた可能性もあります。
そもそも憲助の子であり、つるぎの父親である常敏がまともであるわけないですね。
常敏のハンカチに反応したキングナッシング
憲助はこの事に気づいているのかいないのかは今月号の時点では不明です。
本体の知らない内に追跡が始まってしまうってのはスタンド能力としてどうなのよ、とも思えるので
憲助パパは背を向けて陽気に息子の常敏と笑っていますが、ハンカチについては勘づいているかもしれません。
しかし、夜露の持っていた謎の実が常敏と繋がっているかもしれないという展開にはドッキリです。
謎が少し東方家から離れたところへ向かうかと思いきや、すぐにまた東方家の謎に関係してくるストーリー。
最近のジョジョリオンはもう一話たりとも気を抜いて読んでいられません。
以上、今月号の感想です。ありがとうございました。