「肉屋、鞄屋の人とは結婚して欲しくない」

1 名前:名無しさん:2010/09/04 ID:*** 
 
自慢の母だったんです。
父は私が幼い頃病死。そこから女手ひとつで育ててくれた。
1人でお店をはじめ成功させた。
「みんな店長の人柄に魅かれてこのお店に集まってくるのよ」
とお客さんにも褒められた。


60代後半に見えないくらい若いし、
同年代の人と比べても柔軟な頭を持ってる方だと思ってた。
だから、その分ショックが大きかった。
「肉屋と鞄屋の人とは結婚して欲しくないなあ。
そういう人たちは昔「えったもん」と言われててね。
そんな人達と結婚したらあなた自身だけでなく子供、孫までかわいそう…」
買い物帰りの車中の会話。
 
今時こんな時代錯誤な思考をする人がいるとは
しかもそれが自分の親。尊敬していた私の母。
結婚をする予定は今のところ全然ないしお肉屋さんや鞄屋さんの知り合いもいない。
なんとなく世間話ついでにポロっと喋った程度の会話。
その場では「その考えあんまり好きじゃない…」と濁らせたが、
いつかハッキリとそういう差別はして欲しくないと言おうと思っていた。

今日、このページを印刷して見せた。
結構な量があったが最後まで読んでくれた。
「ああ、こんな酷いことがあるなんて。お母さんの考えが間違っていたわ」
落ち込みながらこう言ってくれるとばかり思い込んでいた。
「ほら、こういうふうにね世間には差別があるの。苦しんでいる人がいるの。
あなたのことを大事に思うからこそ同じような辛い思いはさせたくない。
肉屋と鞄屋の人とは結婚して欲しくないという気持ちは変わらない。」
…そうきたか。
 
どうやら母自身には差別をする気持ちはないのだが
世間からの風当たりを考えてそのような人達と
結婚して欲しくない、という考えだそうだ。
いや、差別を容認する姿勢こそ"差別"だと思うんだけど…
「その考えは間違ってるよ。差別意識を持っているということは
自分に教養が無いって言っているのと同じだよ!」
「教養が無いと思われたらそれはそれで仕方がない。
人それぞれ考え方は違うんだから。」
「"考え方は人それぞれ"っていう問題じゃないよ!
差別はいけないことなんだよっ!!
なんでそんな単純な事が理解できないのっっ!!!」
いつまでたっても平行線。
母もわたしも変わらない。だんだんイライラしてきた。

ヒートアップしてきた私は机をバンバン叩きながら大声で罵倒していた。
「お母さんは今までどういう教育を受けてきたんだっ!!
こんな親に育てられたのかと思うと恥ずかしいっ!!!」
「わたしとあなたは別個の人間。他人の思考を変えようなんて傲慢!」
「だからその思考は間違ってるんだっっっ!!!!!!」
絶叫しながら母にお茶をぶっかけたのが6時間ぐらい前のこと。
…反省しています。
 
非実在青少年規制反対派のごく一部の人とか攻撃的で怖い所があって、
いやもっと冷静になれよ・・・って傍から見て思ってたけど
思考が合わない人間に対して冷静さを失い
(物理的にも)攻撃的になるという人間に今回自分自身がなってしまいました…。
でも今わかりました
20代になってやっとわかりました。



2 名前:名無しさん:2010/09/04 ID:*** 
 
母と私は別個の人間である。
そんなことはとっくの昔に理解していたと思ってたんだ。
でも心のどこかで細かい所は違えど信念とか
心の芯の部分とかは同じだと思ってたんだ。
でも違った。
 
結局母は、年の割に物分かりがいい特別な人間ではなく、
年相応に頑固で融通の利かない古い思想をもった"ごく普通"の人間だったんだ。
わたしは諦めた。
親に対して諦めるってこういう気持ちなんだ。
違う。
母の気持ちもわかる。
自分の娘を守りたいがために行う差別。
 
いやだからって考え古すぎないか
とりあえずどうやって仲直りしようか考えてます
仲直りできるのかな…
罵倒したりお茶投げたりしてごめんなさい。
あなたの考えには同意できないけど、考え方は違うけど、
けど一緒に生活し続けたいんだ。




3 名前:名無しさん:2010/09/04 ID:***

まあ他人の心なんてわからんけどね。
母親は差別がしたいのではなく、
火中の栗を拾うように自ら苦労するようなことは
して欲しくないだけかもしれん。
(それがより悪質かもしれんけどね)
 
でもって結局あなたも同じくらい頑固だろって思ったり。
その人がその思想で何十年と暮らしてきたなら、
それを改めるには何十年かかってもおかしくはないと思う。
 
差別は悪いことだからって、
娘に諭されたぐらいで改心なんてできるわけないよ。
とりあえずは謝るしかないね。言い分ではなく行動に対して。



4 名前:名無しさん:2010/09/04 ID:***

母親相手にやりたくないかも知れないけど、
面従腹背という選択肢はあるよね。
「そうだねお母さんは私を心配してくれてるんだねごめんね」
と表向き母親の思想を認めることと、あなたが「差別はいけない」と
思っている思想を捨てないことは両立しうると思うのだが。
 
お母さんはあなたのそのようなまっすぐさを
ある意味心配しているのかも知れないなあ、と思ったり。



5 名前:名無しさん:2010/09/04 ID:***

あなたの言葉は軽いな。
実体験に基づいた価値観は人の言葉だけじゃ簡単には揺るがない。
 
これから自身でいろんなことを体験して
差別意識のことも、母親との付き合い方のことも
自分の生き方としてじっくり考えるといいよ。
 
素敵なお母さんをいつまでも大切にね。



6 名前:名無しさん:2010/09/04 ID:***

なんとなくだが、創価の母親をもった自分には共感もてた。
赤の他人ならどうでもいいんだけど、他ならぬ自分の親だと
感情も大きくなりやすいかもね。



7 名前:名無しさん:2010/09/04 ID:***

最後の2行をそのまま言えばいいじゃない。
 
>罵倒したりお茶投げたりしてごめんなさい。
>あなたの考えには同意できないけど、
>考え方は違うけど、けど一緒に生活し続けたいんだ。

親離れ、子離れするすごくいい機会になったと思うよー。



8 名前:名無しさん:2010/09/04 ID:***

数年前、学生だったころにバイト先で部落地域に関する差別発言があり、
相手をぶん殴りたくなりました(しなかったけど)。
母親だったら余計に怒りを覚えると思います。
あなたのお母さんが差別を行っていることはあなたにとって
恥ずかしいことかもしれないけど、あなたには何の責任もないです。

差別のメカニズム
あなたのお母さんのような
「差別されている人に関わると差別されるのだからそういう人々に近づくな」
という人が差別を作っています。
 
自分は関係ないかのように振る舞いつつ、その実、
彼らを誰よりも差別しているのはそういう人々です。
一昔前まで(今もかも知れないけど)、お見合いで親は興信所を使って
相手が部落出身ではないかを調べ、
就職では企業が部落地域を
まとめた本を用いて部落出身ではないかを調べていました。
 
差別が理不尽なものと知っていながら、
彼らはあなたのお母さんのように差別を繰り替えしていました。
あなたのお母さんは無関係な人ではなく、純然たる典型的な加害者です。

それは本当に“あなたのため”か。
それからあなたのお母さんはあなたのことを確かに心配しているけれど、
それは本当にあなたのためでしょうか。
私はあなたのためになっているとは思いません。

あなたのため、という言葉はいろいろなところで聞かれます。
それはときにただのフリで自分のための場合もあれば、
心配から出たことばもあります。
善意から出たことばですから、
“あなたのため”と言われると反論がしにくいのは事実です。
 
しかしそれが本当に“あなたのため”になるかは“あなた”が決めることです。
あなたは大人です。
あなたがどうするかはあなたが決めることであり、
そのことで不利益を被るのもあ


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