P「春香、そういえば昨日のオフはどこに遊びに行ってたんだ?」春香「え?」
- 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/15(日) 20:27:27.13 ID:rpM8P/sJ0
P「昨日、ちょっと仕事関係で春香の家の方まで行ったんだけど」
P「そしたら少し遠くの塀越しに春香の頭が見えてな」
P「なんか楽しそうに揺れてたから、どこに遊びに行くのかと思ってたんだけど」
春香「それって、何時ぐらいの話ですか?」
P「ん?えーと、昼飯食った後だし2時ぐらいだったかな」
春香「だったらそれ、私じゃないですね」
P「あれ?そうなのか?」
春香「はい、昨日は午前中に少し買い物に出掛けましたけど」
春香「午後は、お菓子作ったりしてずっと家にいましたから」
P「あれーそっかぁ……あのリボン頭は、絶対に春香だと思ったんだけどなー」
春香「む……なんですか、そのリボン=私みたいな言い方」
P「悪い悪い、そんな拗ねるなよ」
春香「ふーんだ、知りません!」
- 5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/15(日) 20:40:56.23 ID:rpM8P/sJ0
―翌日―
響「春香ー、昨日は自分の家の方まで来てなにやってたんだ?」
春香「え?私、響ちゃんの家の方なんて行ってないよ?」
響「あれ?そうなのか?」
春香「うん、昨日はお仕事の後は直帰だったし」
春香「現場も響ちゃんの家とは方角も違うしね」
響「そうかー、あのリボン頭は春香だと思ったんだけどなー」
春香「もー、響ちゃんまでそんなこと言うの?」
響「ん?」
春香「昨日もプロデューサーさんが、リボン着けた人を私と勘違いしたみたいなんだよね」
響「まあ、春香といったらリボンだからな!」
春香「ちょっと、響ちゃん!」
響「あははは!」
- 6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/15(日) 21:02:03.48 ID:rpM8P/sJ0
亜美「はるる→ん」
真美「昨日、病院にいたけどどしたの→?」
春香「ええ!?私、病院なんて行ってないよ?」
亜美「あり?」
春香「……ねえ、それ本当に私だったの?」
真美「え?うん、あのリボン頭は、はるるんだと思ったんだけど……」
春香「服装とかは?顔は見えなかったの?」
亜美「えっと……亜美たちがいた隣の病棟の窓越しだったから、頭しか見えなくて」
真美「顔は見えなかったけど、髪型ははるるんそっくりだったよ」
春香「うーん……そっかぁ」
- 7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/15(日) 21:13:23.15 ID:rpM8P/sJ0
真美「どったの?」
春香「んー、なんかね、私のソックリさんがいるみたいで」
春香「おとといはプロデューサーさん、昨日は響ちゃん、今日は亜美たちで」
春香「もう3日連続で勘違いされてるんだよね」
亜美「ほほ→ぅ?」
真美「なにやら事件のニオイがしますな→?」
亜美「これは調べる必要がありそうですな→?」
亜美真美「んっふっふ→」
春香「そんなんじゃないよ!たまたまだよ、たまたま!」
春香(とは言っても、もう3日連続だし)
春香(こんな事ってあるのかな……)
- 9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/15(日) 21:52:37.63 ID:rpM8P/sJ0
―翌日―
貴音「春香、少々聞きたい事が」
春香「……なんですか?」
貴音「昨日はどちらの方におりましたか?」
春香「昨日はラジオの収録で○×スタジオの方にいって」
春香「収録が終わったら、直帰しました」
貴族「……左様ですか」
春香「どうしたんですか?」
貴音「いえ……」
春香「私をみかけたんですよね?」
貴音「かと思ったのですが、わたくしの勘違いだったようです」
春香「見たのは頭だけですか?」
春香「横顔とかだけでも見えませんでしたか?」
貴音「申し訳ありませんが、遠目でしたので頭だけしか……」
春香「……そうですか」
貴音「どうやら、今回だけでは無い楊ですね」
春香「……これで4日連続です」
貴音「ふむ……左様ですか」
- 13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/15(日) 22:10:15.17 ID:rpM8P/sJ0
春香「貴音さんこそ、どうしたんですか?」
貴音「……どうした、とは?」
春香「なんだか、最初からとても聞き難そうでした」
貴音「はて?」
春香「ごまかさなくて良いです」
貴音「……実は、見掛けた時は春香かと思っていたのですが」
貴音「何やら面妖な気を放っておりまして……」
春香「…………」
貴音「わたくしとしては、寧ろ春香であって欲しかったのですが……」
春香「……そう、ですか」
貴音「春香、このような話をしておいてから言うのもなんですが」
貴音「あまり、思い詰めない方がよいですよ」
春香「……はい、ありがとうございます」
- 14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/15(日) 22:27:56.41 ID:rpM8P/sJ0
春香「……ちなみに、どの辺りでみかけたんですか?」
貴音「……らぁめん二十郎の付近ですね」
春香「そうですか、ありがとうございます」
貴音「いえ、わたくしは何も……」
貴音「それでは春香、わたくしは失礼致します」
貴音「先程も言いましたが、くれぐれも思い詰めないように」
春香「はい、大丈夫です、ありがとうございます」
春香「……………」
春香「あれ?もしかして……」
- 15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/15(日) 22:51:09.24 ID:rpM8P/sJ0
Prrrrrr…… ピッ
亜美『もしもし、はるる→ん?』
春香「ねぇ、亜美たちが私をみかけたのって、双海総合病院でいいの?」
亜美『え?うん、そ→だよ』
春香「分かった、ありがとう!ゴメンそれだけ!」
亜美『え、ちょっ待っ――』プツッ
Prrrrr…… ピッ
真『もしもし?』
春香「真って、今日は確かオフだったよね?」
真『そうだけど、それがどうかしたの?』
春香「ちょっと変なこと聞くけど、今日、真の家の近くで私を見かけなかった?」
真『え?春香?どうかしたの?』
春香「ゴメン!どうなの?」
真『え……う、うん……確かに今日、ランニング中に春香を見かけたけど……』
春香「……!」
真『春香?どうしたの、大丈夫!?』
春香「ありがとう!また後でちゃんと話すね!ゴメン!」
真『え、待ってはる――』プツッ
春香「…………」
春香(やっぱり、そうだ)
春香(少しづつ……)
春香(少しづつ、事務所に近付いて来てる……!)
- 23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/16(月) 20:13:22.11 ID:ERAJhPRc0
春香(……どうしよう)
春香(どうしたら良いんだろう……)
PLLLLLL!
春香「わっ!?うわ!誰!?……亜美?」ピッ
春香「もしもし亜美?」
亜美『もしもしはるる→ん!』
亜美『さっき亜美たちがはるるんを見た場所を聞いてきたけど、なんかわかったの?』
春香「うん……多分だけど、私の家の近くから」
春香「段々、事務所に向かって行ってるみたい」
亜美『ありゃ?じゃ→違うのかな?』
春香「ん?どうかしたの?」
亜美『えっとね、はるるんの話を聞いてから真美と二人で調べてみたんだけど』
亜美『「ドッペルゲンガー」って知ってる?』
- 25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/16(月) 20:34:31.81 ID:ERAJhPRc0
春香「『ドッペルゲンガー』?」
春香「……うーん、聞いたことはあるけど」
春香「どういうのかは知らない、かな」
亜美『えっとね、はるるんみたいに自分のソックリさんがいて』
亜美『それが段々、自分に会うためにちょっとづつ近付いてくるんだって』
春香「あれ?確かに、今の私のとは少し違うね」
亜美「そ→なんだよね……うーん」
春香「……ねぇ亜美」
亜美『ん?どしたの?』
春香「そのドッペルゲンガーは、自分に会うために近付いてくるって言ったけど」
春香「もし自分が、そのドッペルゲンガーと会ったらどうなるの?」
亜美『え?……あっ、えと……』
春香「……亜美?」
亜美『……あのね、はるるん……驚かないでね?』
春香「……うん」
亜美『その、ドッペルゲンガーに会っちゃったたら、その人は……』
春香「…………」
亜美『……死んじゃうんだって』
- 27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/16(月) 21:03:41.30 ID:ERAJhPRc0
―翌日・ダンスレッスンスタジオ―
春香「……はぁっはぁっ……わっ!?」ドテッ
千早「っ!春香!?」
真「大丈夫!?」
春香「っつ…!ゴ、ゴメンね!また転んじゃった……えへへ」
春香「もう一回やりなおそ?」
千早「……ねぇ春香、今日はもう止めにしない?」
春香「えっ…ダ、ダメだよ!」
真「でも、なんだか上の空みたいだし……」
真「やっぱり、その……気になってるんだよね」
春香「……っ!だ、大丈夫だよ、大丈夫!」
真「でも……!」
春香「……あっ、私ちょっと飲み物買って来るね?」タタッ
千早「ちょ、春香っ!」
ガチャッ バタン
- 28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/16(月) 21:23:52.45 ID:ERAJhPRc0
春香「はぁ……だめだなぁ、私」トコトコ
春香「迷惑ばっかりかけて……」
春香「…………」
春香「だ、ダメダメ!あんなの気にしちゃ!」
春香「大体、ソックリさんに会っただけで死んじゃうなんて、あるわけないよ」
春香「……よし!早く飲み物買って戻ろう!」スタスタ
春香「うぅ……ここ、早く電気なおらないかなぁ」
春香「薄暗くて、ちょっと怖いんだよね……」
春香「……あれ?」
春香「あそこ……影?」
春香「誰かいるのかな?」
春香「え……あの大きさ……ちっちゃい……子供?」
春香「え……なんでこんな時間に、こんな所であんな小さい子供が?」
春香「あれ、あの頭の影の形……」
春香「……………」
春香「……リボン?」
- 29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/16(月) 22:22:08.80 ID:ERAJhPRc0
春香「…あ………や………」
――――――――――
亜美『そのドッペルゲンガーに会っちゃったら、その人は……』
――――――――――
春香「………ひっ………」
――――――――――
亜美『……死んじゃうんだって』
――――――――――
春香「いやあああぁぁぁぁっっ!!!」
ドタドタドタ!!
千早「春香!?どうしたの!?」
春香「いやぁっ!!来ないでえぇぇ!!」
真「春香!大丈夫だよ、落ち着いて!?」
春香「やだぁ!やめて来ないで!」
千早「春香!大丈夫だから!大丈夫だから落ち着いて!何があったの?」
春香「あそこっ…!あそこに!私が!私があ!!」
真「どこ!?……大丈夫だよ、ここにはボク達しか居ないよ!」
春香「いや!やだっっ!!やめて!いやっ!!来ないでえぇぇぇええええ!!!」
千早「春香っ!大丈夫よ!大丈夫だから!春香……春香あぁっ!!」
- 34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/17(火) 21:39:18.04 ID:5nu2vfAi0
―双海総合病院―
ガチャッ
真「あっ!」
千早「プロデューサー!春香は!?」
P「ああ、色々検査してもらったけど身体はどこも異常なし」
P「最初はだいぶ混乱してたし、ストレスと睡眠不足でかなり疲労もあったみたいだけど」
P「今は薬のおコメント一覧
-
- 2014年06月22日 22:58
- ほら、はるるん!お清めにぼくの神木をおなめボロン
-
- 2014年06月22日 23:00
- のヮの<ナンドデモヨミガエルサ!
-
- 2014年06月22日 23:05
- 春香はメインヒロインじゃなくて単なるマスコットキャラにすぎないの
-
- 2014年06月22日 23:05
- ※1
チョキンと剪定
-
- 2014年06月22日 23:06
- 面妖な
-
- 2014年06月22日 23:06
- 芳乃って言われてもさくらしか出てこないオッサンですたい
-
- 2014年06月22日 23:07
- 〉貴音「どうやら、今回だけでは無い楊ですね」
なんぞ?
マダム楊か?
-
- 2014年06月22日 23:07
- >伊織「なんで全裸なのよ」
俺も言われたい
-
- 2014年06月22日 23:08
- 次はやよいクリーチャーだ早くしろ
-
- 2014年06月22日 23:10
- よかったよ
でもこれ、ののワさんだったから良かったものの、ホメ春香さんだったら・・・・・・
-
- 2014年06月22日 23:11
- ののわさんでしてー
-
- 2014年06月22日 23:12
- ホラーかと思ったらお前かよぉ!
Do-Daiそんな風に絡ませてくるとは思わなんだ
春香さんはかわいいな、んもう
-
- 2014年06月22日 23:16
- > ガチャッ
響「はいさーい!」
ノックくらいしろよ。馬鹿響
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- 2014年06月22日 23:19
- なんとも春香らしい生き霊だな〜あえて何も言わずに消えるのが切ないけど、いい話だった。
※6
懐かしいな…手のひらから和菓子でも出して食うか。
-
- 2014年06月22日 23:25
- ※10
(アカン)
-
- 2014年06月22日 23:26
- >>9の貴族で草が生えまくった、不意打ちの誤字なので訴訟は取り下げる
-
- 2014年06月22日 23:29
- ※1
中井貴一「これね、ミキプルーンの苗木」
-
- 2014年06月22日 23:57
- 寺生まれのKさんでも来ると思ったらまさかのデレからの出張w いや、芳乃がうってつけの役回りなんだけどさw
シリアスさんだかギャグなんだかよくわからないがいいSSだった。
-
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