錬金術師「経営難に立ち向かう事になった」女店員「その2!」|エレファント速報:SSまとめブログ
錬金術師「経営難に立ち向かう事になった」女店員「その2!」
- 1 : ◆qqtckwRIh. 2014/05/13(火) 20:25:52 ID:ow0VsRYM
- 前作:錬金術師「面倒だけど経営難に立ち向かう事になった」
の続編になります。
- 2 : ◆qqtckwRIh. 2014/05/13(火) 20:26:44 ID:ow0VsRYM
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――――【 1週間後 】
…ボー
錬金術師「…」
錬金術師「…」
錬金術師「…」
錬金術師「暇…だな」
- 3 : ◆qqtckwRIh. 2014/05/13(火) 20:27:18 ID:ow0VsRYM
- ポリポリ…モグモグ…
錬金術師「ふーむ…」
錬金術師「とりあえず店員らが帰ってくるか、客来るか…それまで暇だな」
…ポリポリ
錬金術師「この美味いバターピーナツが、今の俺のささやかな楽しみか」ポイッ
ポリッ…ゴクンッ
- 4 : ◆qqtckwRIh. 2014/05/13(火) 20:27:53 ID:ow0VsRYM
- …ガチャッ!!
錬金術師「おっ!?客ですか!?いらっしゃいませー!」ガタッ
女店員「私でした」
銃士「ただいま」
新人鉱夫「ただいまです!」
錬金術師「あっ、君らでしたか。で、どうだった?」
女店員「一週間もかかったけど、私がやってきた業務の説明は一通り終わりかな?」
錬金術師「1週間も説明がかかるくらい俺の知らない所で営業してたのに、この客足だ」プッ
女店員「バターピーナツ作るやつ、壊そうかな♪」
錬金術師「女店員さん、さすがですわ。俺の知らないところでの営業努力、賞賛ものですわぁ…」スリスリ
- 5 : ◆qqtckwRIh. 2014/05/13(火) 20:28:27 ID:ow0VsRYM
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女店員「よろしいっ」
錬金術師「…」
錬金術師「まぁいいです…。でさ、銃士と新人鉱夫…ちょっと来て」
銃士「ん?」
新人鉱夫「何でしょう?」
錬金術師「今更なんだけど、これ雇用契約書。目通しといて」ペラッ
銃士「やっとか!どれどれ…」
新人鉱夫「えーっと…」
錬金術師「ぶっちゃけ、今のうちじゃソレが最低金額。あとは歩合制にするつもり」
- 6 : ◆qqtckwRIh. 2014/05/13(火) 20:29:00 ID:ow0VsRYM
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銃士「最低15万…、充分だよ」
新人鉱夫「もっと少ないのかと!」
錬金術師「あ、よーく見て。営業厳しいとき色々変動するような契約書だから。"今のうち"ってのは、本当に今のこと」
銃士「何…」ペラッ
銃士「…」
銃士「な、なるほど。最低金額の誤差が起きるが、その誤差はゼロまであると…」ピクピク
錬金術師「まぁ逆に、伸ばす時も無限大って考えくれ」
錬金術師「適当な経営な部分もあるし、君らが働いた分、還元はするつもりだし」
- 7 : ◆qqtckwRIh. 2014/05/13(火) 20:29:34 ID:ow0VsRYM
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銃士「ふふっ、なるほど。今までの私の仕事とそう変わらないわけだ」
新人鉱夫「僕もそうですね」
錬金術師「君らにやってもらう事も今までと変わらないつもりだ」
銃士「わかった。素材収集だな?」
新人鉱夫「僕は鉱石採掘…と」
女店員「私は店長の補佐かな」
錬金術師「ま、そうだな。俺が欲しい物があるときはそれをメインで集めてもらうことになると思うが」
錬金術師「あと、えーと…そうだ。君たちに渡すものがある」ゴソゴソ
- 8 : ◆qqtckwRIh. 2014/05/13(火) 20:30:10 ID:ow0VsRYM
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銃士「渡すもの?」
女店員「変なのじゃないでしょうね」
新人鉱夫「なんでしょうかっ」
錬金術師「まずは新人鉱夫。自由採掘許可証はお前に預けとく」ポイッ
新人鉱夫「あ、はいっ!」パシッ
錬金術師「あと、このパーツを自動採掘機に繋げろ。前の時間の1,5倍、採掘の魔力が持つようになる」
…ゴトンッ!!
新人鉱夫「本当ですか!?」
錬金術師「パワーも微量にあがるし、使いやすくなると思うぜ」
新人鉱夫「わかりました!ありがとうございます!」
- 9 : ◆qqtckwRIh. 2014/05/13(火) 20:31:18 ID:ow0VsRYM
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錬金術師「んじゃ次は銃士。これ、作っといたぞ」
ゴソゴソ…、カチャカチャッ
銃士「これは?」
錬金術師「氷結弾、火炎弾、雷撃弾。それぞれ100ずつ準備したから遠慮なく受け取っちゃって」
銃士「おぉ…ありがとう!」
錬金術師「あと、足りなくなりそうなら幾らでも作るから」
女店員「無駄に準備いいんだから…」
錬金術師「無駄て」
女店員「いい意味でね♪でも、そういう所は店長の良いところだと思うよっ」
- 10 : ◆qqtckwRIh. 2014/05/13(火) 20:31:50 ID:ow0VsRYM
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錬金術師「ふっ…もっと褒めろ。敬え、わが前にひれ伏すがいい!!」
女店員「バターピーナツ生成のやつを壊…」
錬金術師「申し訳ございませんでした。あとな、お前にはこれをやるよ」ゴソゴソ
女店員「えっ、私にも何かっ?」ウキッ
錬金術師「くく…これだ!店長補佐のネームカード!」バッ
女店員「いらない」
錬金術師「…」
銃士「おぉう…一刀両断…」
新人鉱夫「…ひぃぃ!」
- 11 : ◆qqtckwRIh. 2014/05/13(火) 20:32:21 ID:ow0VsRYM
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女店員「…」ハッ
女店員「う、うそうそ!ありがとう!きちんと付けるから!」
錬金術師「まぁ…これは冗談なんだけどな」ポイッ
女店員「」
錬金術師「ははっ!さすがにこんなの使い道ねーしな!」
女店員「やっぱりバターピー…」
錬金術師「ごめんってば!!本当はこっち、これだから!」スッ
ジャラッ…キランッ!
女店員「何、これ…?ネックレス…?」
銃士「うわっ、キレイな石が付いてるな」
新人鉱夫「それは、ロッククリスタル!…ですよね?」
- 12 : ◆qqtckwRIh. 2014/05/13(火) 20:32:52 ID:ow0VsRYM
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錬金術師「新人鉱夫、正解。よっぽど高いもんじゃねーが、俺が精錬したやつだ」
錬金術師「ボーナスとまではいかんが、新しい店員も迎えて、その何だ…、初代店員記念で一番力をいれた」ハハッ
キラキラ…
銃士「凄いな…、さすがの腕前だ店長」
新人鉱夫「ロッククリスタルは透明度が高い分、割れやすくて難しいんですよ…」
女店員「これ、私がもらってもいいの…?」
錬金術師「お前の為にだっつーの。正直、使い道のあるプレゼントが思い浮かばなかったから、アクセにした」
錬金術師「普段お前はネックレスとかつけねーし、どうしたもんかと悩んだんだが…」
- 13 : ◆qqtckwRIh. 2014/05/13(火) 20:33:24 ID:ow0VsRYM
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女店員「嬉しい…ありがとう…。大事にするね…」ギュッ
錬金術師「ネームプレートはいらない?」
女店員「うん、いらない…」
錬金術師「」
銃士「…あははっ!」
新人鉱夫「はは…」
錬金術師「…無理やり付けてやる!」グイッ!!
女店員「きゃーきゃー!」
- 14 : ◆qqtckwRIh. 2014/05/13(火) 20:33:56 ID:ow0VsRYM
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錬金術師「ぐっ、この!」グイグイッ
女店員「ちょっ、どこ触ってるの!!変態!!ばかぁぁ!!」ブンブン
ギャーギャー!!
銃士「…仲のいいことでね」
新人鉱夫「…」
銃士「…」
新人鉱夫「…いいなぁ」ボソッ
銃士「…」
銃士「新人鉱夫クン、お姉さんにも同じことやってみる?」ニヤッ
新人鉱夫「え、えぇぇ!?」
- 15 : ◆qqtckwRIh. 2014/05/13(火) 20:34:38 ID:ow0VsRYM
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銃士「赤くなって、ウブだねぇ!」
錬金術師「ん?ウブ?」ピタッ
銃士「ん?」
錬金術師「銃士、お前さ…そう言ってるけどさ」
錬金術師「あの時、服を脱がさないでーとか暴れ…」
銃士「わーっ、わーっ!!今後はお姉さまキャラで通すつもりなんだから!」
錬金術師「くくく…」
女店員「もーっ!!何なんですか、このお店はぁぁ!」
錬金術師「…こんな感じが俺の店、なんじゃねーの?」ハハハ!!
女店員「…はぁ。賑やかで、少し楽しくていいとは思うんですけどね…」
錬金術師「ん~…まぁ、仕事は仕事でやるけどな。さて、一息いれたところで早速の業務でも言い渡すかねぇ」ペラッ
- 16 : ◆qqtckwRIh. 2014/05/13(火) 20:35:08 ID:ow0VsRYM
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銃士「…おっ、いよいよ仕事だね」
新人鉱夫「何でも言ってください!」
女店員「…」
錬金術師「では、仕事の内容のはっぴょ…!!」
…コンコン!!
錬金術師「…」
錬金術師「…」
…コンコン!!
- 17 : ◆qqtckwRIh. 2014/05/13(火) 20:35:59 ID:ow0VsRYM
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銃士「…お客じゃないのかな」
女店員「何てタイミングの悪さ」
新人鉱夫「こういうのを、持っているっていうんですよね!」
錬金術師「ぐ…」ブルブル
錬金術師「はい、どうぞ!開いてますよ!!」
…ガチャッ!!
???「失礼します」
- 18 : ◆qqtckwRIh. 2014/05/13(火) 20:37:23 ID:ow0VsRYM
-
???「失礼する。ここに銃士という女性がいるはずなんだが」
錬金術師「銃士?確かにいますが…銃士!」
銃士「私?どなた…って!あぁっ!!」
錬金術師「知り合いか?」
銃士「し、知り合いというか…。ギルド長というか…」
錬金術師「…ギルドマスター!?」
新人鉱夫「もしかして銃士さんが所属してた、中央国のですか?」
ギルド長「初めまして、みなさん」ペコッ
- 19 : ◆qqtckwRIh. 2014/05/13(火) 20:38:12 ID:ow0VsRYM
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女店員「お茶をどうぞ」コトッ
ギルド長「有難うございます」
銃士「ギルド長、一体どうしてここに…」
ギルド長「誰かがギルドを抜ける際は、こうして私が挨拶に伺うんですよ」グビッ
銃士「わざわざ私のために…」
ギルド長「というかギルドルールにもあったはずなんですが…。本来ならそちらから一声欲しかったです」
銃士「うっ…申し訳ありません…」
銃士「ですが、所属していたグループやギルドリーダーに話をした時に、ギルド長が不在だったもので…」
- 20 : ◆qqtckwRIh. 2014/05/13(火) 20:38:52 ID:ow0VsRYM
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ギルド長「あぁ、それなら仕方ないですね」
銃士「…」
ギルド長「聞きましたよ。鉱山での失敗で、ケジメのためにも脱退したと」
銃士「…」
ギルド長「銃士さん」
銃士「…はい」
ギルド長「戻ってきなさい。別に、貴方がうちに迷惑をかけたなんか思っていません」
銃士「!」
ギルド長「貴方は善意で事故に巻き込まれたと聞きました。それを責める事なんかしませんよ」
銃士「で、でも!」
ギルド長「そこまでうちは心は狭くありません。それに、親の道を継ぎたいと願っていたのは貴方でしょう?」
銃士「うっ…」
- 21 : ◆qqtckwRIh. 2014/05/13(火) 20:39:57 ID:ow0VsRYM
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ギルド長「この場所が悪いと言っているのではありません」
ギルド長「貴方が目指す夢に一番近いのは、冒険者ギルドだった。それを一時の感情に身を任せていいのですか?」
銃士「そ、それは…」
ギルド長「すぐに答えが出るとは思っておりません。自分で、しっかり考えて決めてください」スクッ
銃士「あ…も、もう行くんですか?」
ギルド長「要件は済んだので。あ、お茶有難うございました。美味しかったですよ」
女店員「い、いえいえ!」
ギルド長「そうだ…それとあと1つ。銃士さんの行きつけだった、東部の喫茶店わかりますよね?」
銃士「そ、それはもちろんです。最後に一杯も飲んで、もうしばらく来れないかもと伝えました」
ギルド長「あそこのマスター、店員共々"『いつ-