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http://japanese.engadget.com/2014/06/24/dolby-atmos/


劇場向け立体音響技術 Dolby Atmos が家庭用展開を開始、まずオンキヨーが対応を発表 - Engadget Japanese
 
米ドルビーラボラトリーズが、劇場向け立体音響技術 Dolby Atmos をホームシアターへも展開すると発表しました。また、オンキヨーはすでに発売中のAVアンプ TX-NR636/NR838 に Dolby Atmos 対応の新ファームウェアを提供するほか、新製品としても Dolby Atmos 対応のAVアンプを開発中であることを明らかにしています。
 
 
 
Dolby Atmos は2012年に発表され、国内の映画館でも TOHO シネマズやイオンシネマなどで採用が進んできています。チャンネルごとに音声トラックを用意する通常の方式に、音を発するオブジェクトの位置をリアルタイムで演算して音場を作り出すしくみを加えたのが特徴で、スピーカーの数や配置に合わせ最適な音場を自動的に生成でき、定位のしっかりしたサウンドを再生可能としています

また、ユーザーの頭上にもスピーカーを配置する点は、これまでのサラウンドシステムとの大きな違い。たとえば頭上をジェット機が通過して行ったり、ゴジラが咆哮するといったシチュエーションなどもよりリアルに再現できます。

Dolby Atmos 対応製品としてはオンキヨーが先陣を切り、現在開発中の AV アンプでの対応を発表。スピーカーセットは、一般的な 5.1ch、7.1chや、9.1ch のシステムに、天井用スピーカー加えるだけで対応可能としています。天井にスピーカーを設置できない家庭向けには、イネーブルドスピーカーと称する天井の反射音を利用する代替スピーカーも用意します。
さらに、オンキヨーはすでに発売中の TX-NR636/NR838 向けに Dolby Atmos 対応ファームウェアの無償提供を発表しました。ファームウェアの提供時期は9月頃の予定です。
 
 
なお、ドルビーによれば、オンキヨー以外のパートナー企業各社からも、今後数か月以内に Dolby Atmos 対応製品が発表される見込みとのこと。

ソフト面での対応はというと、まだタイトルは発表されていませんが、Dolby Atmos に対応する映画の BD ソフトが秋ごろから発売になる模様。また動画配信サービスでも提供する計画があるようです。

ちなみに Dolby Atmos 対応の映画は「ホビット 思いがけない冒険/竜に奪われた王国」、「パシフィック・リム」、「ゼロ・グラビティ」、「アナと雪の女王」、「ノア 約束の舟」、「GODZILLA」など多数。2013年以降に公開となった話題作の多くが対応しています。「メタリカ・スルーザ・ネヴァー」のような音楽そのものを楽しむ映画もあり、映画だけでなくミュージシャンのライブビデオなどへの普及も期待したいところです。