4Kタイムラプスは僕らでもカンタンに作れる、楽しめる(動画あり)
精緻さがもたらす圧倒的な美しさに惚れ惚れします。
この6月から衛星放送を使った4Kの試験放送がスタート。4Kチューナーも出回りはじめ、4K対応テレビでピュアな4K動画を楽しめる環境が整いつつあります。でも、せっかくならそれを待つだけでなく、積極的にピュアな4K動画を楽しみたい。とはいえ自分で4K映像の制作なんて…と思ったり。
でも実は、お手軽に4K動画が作れるって知っていましたか?
デジカメで4Kタイムラプス動画を作る!
ハンディカムのFDR-AX100やスマートフォンのXperia Z2/ZL2、ウェアラブルカメラのGoPro HERO3 Black Editionなど、4K動画が撮影できるカメラやスマートフォンも増えてきました。
もちろんこれらの機材を使うのもいいけども、4K、すなわち3840×2160ピクセルを超える解像度の写真撮影ができるデジカメやスマートフォンでも、4K動画の素材を撮ることができるんです。
撮影した写真素材はタイムラプス動画という表現方法を用いることで4K動画に昇華させます。タイムラプス動画というのは、等間隔で撮影した写真を並べて時間をぎゅっと凝縮した、パラパラ漫画と同じ仕組みの動画のこと。インターヴァル撮影機能がついたデジカメなら、タイムラプス動画の素材がカンタンに撮影できますよ。別途インターヴァル撮影をサポートするリモートシャッターを併用するのもアリです。
また、カメラのサイズに合わせた三脚が必要になりますが、イマってほんとうにイイ時代。軽くてもしっかりとしたカーボン三脚が1万円台前半で購入できるのですから。
4K動画を編集できるソフトも、すでにそろっています。Windowsなら「Movie Studio Platinum」や「PowerDirector 12 Ultra」、「TMPGEnc Video Mastering Works 5」があるし、OS Xなら「Final Cut Pro X」でOK。両方のOSに対応している「Adobe Premiere」もありますね。
これらのソフトなら、デジカメ画像を素材としたタイムラプス動画もお手軽に作れます。画像の上下を切り落として、16:9のアスペクト比にするのもカンタン~。
というわけで、実際にEOS 5D Mark lllとタイマーリモートコントローラーTC-80N3、三脚を担いで東京の夜景をインターヴァル撮影してきました。というかEOS 5D Mark lllって単体でのインターヴァル撮影できなかったんだ…。
夜景が目的だったので今回はフルサイズ一眼を用いてみましたが、明るい場所で撮影するならコンデジやスマートフォンでもOKですよ。
撮影後はデジカメ画像から4Kのタイムラプス動画が作れるMacのアプリ「Sequence」と、アイキャッチや音楽を重ねるために「Final Cut Pro」を使って編集してみました。使用したマシンはメモリを16GBまで増設した27インチのiMac(Late 2009)。Mac ProまでハイパワーなマシンがなくてもチャレンジOKです。
そして完成したのがコチラですジャン。
緻密で綺麗だしおもしろい! 空の色の変化、とめどなく移り変わっていく雲の形、キラキラとした光の洪水がぎゅっと濃厚につまっています。
気になるところといえば、羽田空港の旅客機旅立ちのシーン。ノイズ多いね…。これはJPEG撮って出しの画像を用いたから。1画像1画像、RAWで撮影してうまくノイズリダクションかけながらていねいに現像したらもっとキレイになるでしょう。
もしくは超々高感度撮影ができるα7Sを使うとか。次期主力デジカメとして編集部が導入してくれないかな。ないかな。
完成した4Kタイムラプスを見るのにばっちりな4K対応ブラビア
完成した4Kタイムラプス動画を、4K対応ブラビアの最新モデル「KD-55X9200B」で視聴しました。
せっかく作った4K動画を見るなら大きな画面でダイナミックに映し出したほうが満足度もより高まります。高解像動画だからこそ、画面サイズを大きくしたときの没入感が思わず席を立ってしまうほどスっゴい。
さらに映像の魅力を引き出してくれる音もGOODです。画面両サイドに搭載さえたスピーカからは、精細感のある映像にピッタリな、張りのあるサウンドが飛び出してきました。これなら別のスピーカ&アンプはいらないなー。
音のコシもある。有料オプションでワイヤレスサブウーファーも用意されていますが、本体だけでもテレビの音とは思えない密度のある低音を奏でてくれますよ。
コイツだと見るのもカンタン。別途プレーヤーや4K出力に対応したパソコンは不要で、4Kクオリティの動画ファイルをUSBメモリにいれ、「KD-55X9200B」に挿せば視聴準備完了なのですから。
なお現行の4K対応ブラビアはスタンダードなX8500Bシリーズ、音質にこだわったX9200Bシリーズ、部分駆動する直下型LEDバックライトを搭載したハイエンドX9500Bシリーズの3ラインナップ8モデル。画面サイズは49インチから85インチまであるので、より大きな画面で4Kしたいという方の願いも叶えてくれますよ。
さてさて動画の再生に戻ります。メニュー画面の「メディアプレーヤー」から「Storage Media - St.」を参照し、USBメモリ内のファイルをレッツプレイ!
さすが4K対応ブラビア、鮮明だし色も深い。東京の夜に溢れる光の再現力が、素材の立体感を引き出してくれます。黒の表現力もまたすばらしい。純黒、薄墨、黒紫に黒橡などなど、黒色ですら豊かに映し出してくれます。
しかし…インターヴァル撮影中は気にならなかった空模様がスゴいな。雲ってこんなにも表情が豊かなんだ。あとレンズ&クルマのフロントウィンドウに付着した雨粒の動きが幻想的でイイカンジ。高精細になるだけで、こんなにいろんな発見があるとは思いませんでした。
先ほどのノイズ話にも関係しますが、城南島海浜公園からの羽田空港はあらためて撮影したいところです。離陸直前のエンジン音には本気でビビりますけどね!
自作の4Kタイムラプスを大画面4Kで見る楽しさ
「timelapse 4K」というキーワードでGoogle動画検索をすると、YouTube、Vimeoなどに登録されているコンテンツが2,770万件もヒットするほど、この4Kタイムラプスのジャンルは人気があります。
見るのと作るのはまた別の楽しみ。見たあとは作って、それをオンラインで公開してみましょう。最初は難しそうだなー、と思うかもしれませんが、ほんとカンタンなんだってば。少し慣れてくるとより凝った作品が作りたくなってきますよ。
1枚1枚、じっくりピント合わせて息を止めて撮影するのも楽しいもの。ですが、時間の動きもインポートできるタイムラプス動画もまた楽しいもの。そして、自分たちが作った4K動画をリッチな大画面4K対応ブラビアで見るのもすごく楽しい。今回はこれを体感できたことが大きな収穫でした。
疾走感のある熱を持った4Kタイムプラスのムーヴメント、これを4K映像のクオリティと4K対応ブラビアの大画面が持つ迫力で味わってみませんか。
source: 4K対応ブラビア
(武者良太)
あーほし。
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