小鳥「プロデューサーさんの右手は幻想殺しですね!」
- 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/27(金) 19:25:46.10 ID:LSnjTcwL0
小鳥「間違いありません!」バンッ!
P「……」
小鳥「……」
小鳥「……なんですか? その、『また始まったよ』みたいな目は」
P「みたいなというか、まさにそう思っていたんですが」
- 3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/27(金) 19:27:14.77 ID:LSnjTcwL0
小鳥「もしかして、信じてませんね? プロデューサーさん」
P「いや、もしかしてもなにも……」
小鳥「プロデューサーさんはその右手で、異能の力を打ち消すことができるんですよっ!」
P「……」
小鳥「……」
P「……あー……はは……そうですねー。うんうん。俺もはやく三期が来ないかなって、楽しみにしてるんですよ」
小鳥「なんで話を流そうとしてるんですかっ! そういうことじゃなくてですね?」
P「そういうことじゃない? あ、そうですね。レールガンの二期がありましたもんね。まだ気が早いか。ははは、失礼しました」
小鳥「真面目に聞いてくださいよ! 私はアニメ談議がしたいんじゃなくて」
P「格闘ゲームにも参戦したんですよね。あのゲーム、結構好きなんですよ。ははは」
- 4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/27(金) 19:28:17.93 ID:LSnjTcwL0
小鳥「……」
P「……」
小鳥「……わかりました」
P(おさまったか)
小鳥「なら、一から説明しなければなりませんね」
P(だめだったか)
P「はあ……わかりました、聞きますよ。で? なんで俺は幻想殺しなんですか? なにか理由が無ければ、そう思いませんよね?」
小鳥「ええ、そうです。私がその考えに至った理由……それは……」
P「それは?」
- 5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/27(金) 19:29:17.32 ID:LSnjTcwL0
小鳥「第一に……あずささんです」
P「……あずささんが、理由? すみません、意味がわからないんですけど」
小鳥「わからなくても無理はありませんよ。……プロデューサーさん。落ち着いて聞いてくださいね?」
P(なんで俺のほうが落ち着けって言われてるんだろう)
小鳥「実はですね……」
P「……」
小鳥「……あずささんも……能力者だったんですよっ!!」バンッ!
P「……」
- 6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/27(金) 19:30:12.28 ID:LSnjTcwL0
小鳥「……やっぱり信じてませんね?」
P「……いや……だから信じるもなにも……いえ、もういいです。こういうやりとりも面倒なので、小鳥さんの言う通り、あずささんが能力者だったとして話をすすめましょう」
小鳥「ありがとうございます」
P「それなら、あずささんはいったいどんな能力を持っているんですか? 発火能力? 風力使い?」
小鳥「いえ、ちがいます。多分プロデューサーさんも予想がつくと思いますよ」
P「予想がつく? ……って……まさか……」
P「……いつも迷子になってしまうのは、能力のせい……って、ことですか?」
小鳥「はい! その通りです!」
P「」
小鳥「……沈黙。ということは……納得したということで、話をすすめますね!」
P(!?)
- 7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/27(金) 19:32:56.18 ID:LSnjTcwL0
小鳥「能力名は……そうですね。仮に、『次元転移(ジャンピングフラッシュ)』とでもしましょうか」
P(どうしよう、名前までつけ始めた)
小鳥「プロデューサーさん、よく迷子になってしまったあずささんを探しに行きますよね?」
P「え? はい。そりゃあ、プロデューサーですし……」
小鳥「では今、あずささんを探しに行ったとしましょう。道の向こうにあずささんを見つけました。……どうします?」
P「どうって……んー……声をかけますね」
小鳥「呼びかけても、あずささんは気がつきません。どうします?」
P「ええ? じゃあ……近づいて……肩でも叩きますかね」
小鳥「それです」
P「は?」
小鳥「その瞬間! 右手であずささんの肩を触ったとき! まさに幻想殺しが発動しているんですよっ!!」
P「しているんですよっ!! って、何言ってんですか!?」
- 8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/27(金) 19:33:54.68 ID:LSnjTcwL0
小鳥「……これでも信じてくれませんか」
P「当り前ですよっ!! どこからそんな自信がっ―――」
Prrr
P「ん?」
小鳥「電話ですね」
P「携帯に……誰だろう……」ゴソゴソ
P「……これは、あずささん……なんてタイミングに」ピッ
P「もしもし? あずささん? どうかしましたか?」
『あ、プロデューサーさんですか? おつかれさまです~。実は、その~……お仕事が終わったので、事務所に帰ろうと思ったんですが……』
P「……迷ってしまったと」
『はい~。すみません……』
- 9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/27(金) 19:34:41.99 ID:LSnjTcwL0
P「いえ、気にしないでください。今どの辺りです? ……はい……あ、そこだったら事務所の近くですよ。今迎えに行くんで、待っててください。五分もかからないと思います」
『いつもすみません……よろしくお願いしますね?』
ピッ
P「……よし。じゃあちょっと行ってきま―――」
小鳥「プロデューサーさんっ!!」ガタッ!
P「うわぁっ!? な、なんですかっ!?」
小鳥「チャンスですよ! 私の言ったことが本当かどうか、確かめてきてください!」
P「まだ言ってるんですか……。あとにしてくださいよ、あずささんが待ってるんで……」
小鳥「お願いしますっ! 難しいことは何もないですから!」
P「んー……まあ……いいか。肩に触ってくる……んでしたよね? わかりました。やってきますよ」
小鳥「いえ、それだけでは足りないですね」
P「え?」
- 10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/27(金) 19:35:49.05 ID:LSnjTcwL0
小鳥「肩に触っただけだと、その瞬間のみ能力が無効化されるだけですから。一緒に歩いている間に、また能力が発動するかもしれません」
P「? また迷子になってしまうかもってことですか? じゃあ、どうすれば……」
小鳥「決まっています。ずっと幻想殺しを使っていればいいんです。つまり、あずささんと事務所まで手をつないだまま帰ってきてください」
P「……手を、つないで? そうすればあずささんは絶対迷子にならないと?」
小鳥「はい! 突然ふらっと姿を消してしまうこともありません! プロデューサーの右手が本物だっていう証拠にもなりますし!」
P「……わかりました、それで納得するならやってきますよ。いってきます……やれやれ」
小鳥「お願いしますねー♪」
バタン
- 11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/27(金) 19:36:26.49 ID:LSnjTcwL0
小鳥「……さて」
小鳥「……さすがに信じてくれないですかねー」
小鳥「……いや。でもプロデューサーさんなら……きっと」
小鳥「さあ、今のうちに隠しカメラの準備を……」ゴソゴソ
- 12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/27(金) 19:37:46.56 ID:LSnjTcwL0
――――
ガチャ
小鳥「あ、おかえりなさい。二人とも」
P「戻りました」
あずさ「た、ただいま戻りました~……///」
小鳥「お疲れ様です。大丈夫でしたか、あずささん?」
あずさ「あ、だ、大丈夫です。お騒がせしてすみません……」
小鳥「いえいえ。プロデューサーさんがちゃんと見つけてくれたわけですし。何事もなかったならいいんですよ」
あずさ「え、ええ……そうですね、何事も、なかったというか……むしろあったというか……普段よりも大胆だったというか……///」
- 13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/27(金) 19:38:29.03 ID:LSnjTcwL0
小鳥「? どういうことです……あら? あずささん、顔が赤いですよ?」
あずさ「えっ!? あっ、えっと、これは……/// ちょっと外が、暑かったのかもしれません……///」
小鳥「そんなに暑かったですか? まあ、確かにだいぶ暖かくなってきましたが」
あずさ「じゃ、じゃあ、風邪でも引いちゃったのかも……」
P「風邪? もしかしてあずささん、熱が……ちょっとおでこを」スッ
あずさ「っ!? い、いえっ、平気です! それ以上触られたら、もっと熱く……///」
P「?」
あずさ「あ。……あ、あらあら、私ったらなにを言って///」
P「……本当に大丈夫ですか?」
- 14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/27(金) 19:39:04.03 ID:LSnjTcwL0
あずさ「大丈夫ですっ。……じゃ、じゃあレッスン場に向かいますね。レッスンの時間になってしまうので」
P「もうですか? ちょっと早いような……まあいいか。じゃあまた一緒に……」
あずさ「だっ、大丈夫ですからっ! 律子さんと合流する約束なのでっ!!」
P「そ、そうなんですか。なら大丈夫か……」
あずさ「はい。じゃ、じゃあまたいってきますね……///」
バタンッ
P「……」
小鳥「……」
P「……小鳥さん」
小鳥「……なんですか?」
P「小鳥さんに言われた通り、事務所までずっと手をつないできました」
小鳥「そうですか……それで、結果は?」
- 15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/27(金) 19:39:39.38 ID:LSnjTcwL0
P「……確かに……迷いませんでした。いきなりどこかに消えてしまうこともなかったです」
小鳥「やっぱり。私のにらんだ通りでしたね」
P「はい……それに、事務所に戻ってからも様子が変でした。あれは……」
小鳥「おそらく、何が起こったかわからなかったんでしょうね。いつも使えたテレポート能力が発動しなかったので、慌ててしまったんです」
P「そう……なんでしょうか……」
小鳥「間違いないです」
P「じゃ、じゃあ……俺の右手は、やっぱり……」
小鳥「……」
P「……」
- 16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/06/27(金) 19:40:33.89 ID:LSnjTcwL0
P「……いやっ!! そんなわけがないっ!!」
小鳥(ちっ、まだ足りないか)
小鳥「まだ信じられませんか?」
P「よく考えたら、あずささんがテレポートできるって前提からおかしいんだ! 手をつないだまま歩いてるんだから、途中ではぐれたりしないのは当たり前ですし……」
小鳥「プロデューサーさん」
P「な、なんです?」
コメント一覧
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- 2014年06月27日 21:51
- にやにやしてしもた
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- 2014年06月27日 21:57
- 不幸になれ!
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- 2014年06月27日 21:59
- 真の瞬獄殺で吹いた僕は負け組ですか…?
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- 2014年06月27日 22:00
- 見てて恥ずかしくなっちゃうな
うっ
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- 2014年06月27日 22:02
- 脳内ボイスがどんどん安部さんになっていきました
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- 2014年06月27日 22:10
- なかなか良かった
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- 2014年06月27日 22:12
- 人を騙す系はどうしても合わないな
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- 2014年06月27日 22:13
- あァン?全員分書くべきじゃねェのかァ?
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- 2014年06月27日 22:20
- でこちゃんは?
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- 2014年06月27日 22:34
- 伊織と真は耐えたけどくいどぅるるるで噴いた
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- 2014年06月27日 23:01
- 響のところで、
小鳥「匂いです」
と言われなくて本当によかった。
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- 2014年06月27日 23:18
- >小鳥「くぃどぅるるる」
鳴き声じゃないですかー
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- 2014年06月27日 23:27
- 響は肉体変化(メタモルフォーゼ)で常時においを抑えてるから
プロデューサーに右手で触られない限りはくさくない
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- 2014年06月27日 23:33
- ※11※13
軍覇に全力のすごいパーンチでぶん殴られろ
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- 2014年06月27日 23:36
- イマジンブレイカーは楽屋で鼻くそほじってる春香なの
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- 2014年06月27日 23:38
- 千早へのπタッチを期待していたが無かったか。
やっぱり現実と向き合わんとあかんな、ちーちゃん。その、バストサイズは幻想じゃなくてげんじ(ry
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- 2014年06月27日 23:56
- ※11 ※13
お前らがそんなことを言ってるなら、まずはその幻想をぶちコロす!!
すごーいパンチ
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- 2014年06月28日 00:01
- ちーちゃん大勝利!いおりんどこや!