オーガ娘「私、大きいよ?」
- 1 : ◆loxSgAubwY 2014/06/26(木) 23:13:55 ID:y7SNMCTA
- オーガ娘『ぐすっ、ひっく…』
悪ガキ1『みなしごーみなしごー!』
悪ガキ2『やーい、巨女ー!デカ女ー!』
悪ガキ3『鬼の子ー!』
オーガ娘『やめてよぅ、ぐしゅっ』
悪ガキ1『やーい!弱虫ー!』
悪ガキ2『デカイくせに泣き虫ー!』
悪ガキ3『鬼のくせにすぐ泣くー!』
オーガ娘『うぐっ、うわぁぁぁん!』 - 2 : ◆loxSgAubwY 2014/06/26(木) 23:17:10 ID:y7SNMCTA
男『オラァっ、お前らっ!!』ダダッ
オーガ娘『ううぅっ…お、男…ひっ、ちゃん、えっぐ…』
男『また性懲りもなくっ!』
悪ガキ1『来やがったな!』
悪ガキ2『デカイ奴にデカイって言って何が悪い!』
悪ガキ3『角なんか生やしやがって!だっせーの!』
男『おまえらっ…!!!』ムカムカ
悪ガキ1『やるか?』
悪ガキ2『いつもやられてばっかだから、今日はやり返してやる』
男『やれるもんなら、やってみろ!』
悪ガキ3『やっちまえー!』
男『おらぁっ!』
バキッ、ドカッ、ゲシッ…
……
…- 3 : ◆loxSgAubwY 2014/06/26(木) 23:18:55 ID:y7SNMCTA
- ……
オーガ娘『男ちゃん、ひっく、大丈夫?』
男『いつつ…、くちびる切れてる…』
オーガ娘『ごめんね、いつも私のために』
男『オーちゃんが謝る必要なんてないだろ?』
男『悪いのはアイツらだ』ムカムカ
男『でも、1対3はキツかったな…やられちゃった』
オーガ娘『卑怯だよぅ、うくっ』
オーガ娘『アイツら、えぐ、わ、私をダシにして、男ちゃんをおびき出したのよ…』
男『…わかってた』 - 4 : ◆loxSgAubwY 2014/06/26(木) 23:19:54 ID:y7SNMCTA
- オーガ娘『私のせいで、男ちゃんがケガしちゃ嫌だよ…ひっく』
男『こんなもんはほっときゃ治るからいいんだよ。それよりオーちゃんが傷つけられるのは我慢ならねぇ』
男『アイツら、オーちゃんが今までどれだけ辛かったか知らないから…!』ギリッ
オーガ娘『男…ひっく、ちゃん』
オーガ娘『ふふ、優しいね、男ちゃん』
男『オーちゃんはそうやって笑ってる方がいいよ』 - 5 : ◆loxSgAubwY 2014/06/26(木) 23:21:04 ID:y7SNMCTA
- オーガ娘『いつも、ありがとう』
?「お………ゃん…」
男『いいよ、別に』
?「男……ん」
オーガ娘『私、大人になったら…』
?「男ちゃ…」
オーガ娘『男ちゃんとけっ… ?「男ちゃんっ!」
―――
――
― - 6 : ◆loxSgAubwY 2014/06/26(木) 23:24:20 ID:y7SNMCTA
?「男ちゃんっ!」
男「んが…」
男「んあ、オーちゃん…」
オーガ娘「んあ、じゃないっ!」プン
オーガ娘「私が警護団の任務で遠方に行くから、出発までに工房に来てくれって言ったの、男ちゃんでしょう!?」プンスカ
男「ふああぁ…そだったな…」
オーガ娘「来てみたら、型紙にヨダレ垂らして寝てるし…」
男「あ、いけね、作り直しか…」ジュル
オーガ娘「あーあー、もう…」- 7 : ◆loxSgAubwY 2014/06/26(木) 23:25:09 ID:y7SNMCTA
- 男「んん、うぇぇいぃ…」グリグリコキコキ
オーガ娘「随分お疲れのようね」
男「最近、オーダーがよく入って、忙しいのなんのって…」
オーガ娘「人気仕立て職人はツラいね、ふふふ」
男「忙しいうちが華ってことさ」
男「あ、お茶淹れるわ」
オーガ娘「もう頂いてまーす」
ホカホカ
オーガ娘「勝手に用意させてもらったよ」
男「すまないな」
オーガ娘「それで用件は何?」 - 8 : ◆loxSgAubwY 2014/06/26(木) 23:28:44 ID:y7SNMCTA
- 男「ああ、採寸だ」
男「新作のドレスを作るから、念のためにな」
オーガ娘「ああ…////」
オーガ娘「やっぱりか…////」
男「落胆するわりに、素直に寄ってくれたんだな」
オーガ娘「まあ…男ちゃんが仕立て職人になったのは、私が原因だから」
オーガ娘「協力しないとね」
男「原因とかそんな言い方するなよな」
男「俺がオーちゃんの服を仕立てたのが始まりなだけだろ?」 - 9 : ◆loxSgAubwY 2014/06/26(木) 23:30:37 ID:y7SNMCTA
- オーガ娘「男ちゃんの手先の器用さにはびっくりしたよ」
オーガ娘「簡単に服を作っちゃうなんて」
男「小さい頃からもの作りは好きだったんだよ」
オーガ娘「それからどんどん巧くなって」
男「新作を作ると、オーちゃんスゲェ喜んでくれるから」
オーガ娘「今は自分の工房も持って、人気も出て」
男「よせよせ////」
オーガ娘「まあ、オーガ族の私の体型に合うような服なんて、そうそう無いから助かるっちゃ助かるんだけどね…」 - 11 : ◆loxSgAubwY 2014/06/26(木) 23:32:35 ID:y7SNMCTA
- オーガ娘「…」シュン
男「自分で言ってヘコむなよ…」
男「ま、だから俺が仕立ててんだろ?」
男「オーちゃんは出るとこ出て、引き締まって全体的にバランスの取れた良いカラダしてるから」
男「モデルにピッタリなんだよ」
オーガ娘「恥ずかし…////」
男「照れんな照れんな」
オーガ娘「そんなこと言ったって////」 - 12 : ◆loxSgAubwY 2014/06/26(木) 23:33:04 ID:y7SNMCTA
- 男「はははっ」
男「オーちゃんは気にするかもしれないけど、大きいと服の見映えもよくなるし」
男「俺も結構助かってんだぜ?」
オーガ娘「そう言われると、大きいのも悪くないね」
男「そういうこと」
男「じゃあ、採寸するか!」 - 13 : ◆loxSgAubwY 2014/06/26(木) 23:35:14 ID:y7SNMCTA
- 男「ふむふむ…」メモメモ
オーガ娘(ああ…男ちゃんの前で薄着で…)
オーガ娘(女の子の極秘情報のスリーサイズ計られてるなんて…////)
オーガ娘(いつまで経っても慣れないなぁ////)
男「オッケ!ありがとう」
オーガ娘「うん」キガエキガエ - 14 : ◆loxSgAubwY 2014/06/26(木) 23:39:18 ID:y7SNMCTA
男「オーちゃん、また胸でかくなったな」
オーガ娘「あえ!?////」
オーガ娘「や…やっぱり?////」
オーガ娘「最近、団の制服、前ボタンがキツくなったんだよね…////」
男「いつまで成長期なんだか…」
オーガ娘「し、身長は止まったもんっ////」
男「まあ、毎日の訓練で鍛えてるから、体幹がしっかりして姿勢もよくなるしな」
男「胸なんかは下地の筋肉が鍛えられたら大きくなりやすいらしいし…」
男「しかし…」ジー- 15 : ◆loxSgAubwY 2014/06/26(木) 23:40:54 ID:y7SNMCTA
- ポヨン
男「…」ニヘラ
バキッ
男「おがっ…」
オーガ娘「せっ、セクハラッ!////」
オーガ娘「目線がやらしいっ!」
男「いだいいだい」モンゼツ
オーガ娘「あ、ごめん…」
男「いたた…いや、こっちも悪かった」
男「しかし、相変わらずのパワーだな」
オーガ娘「このオーガ族天性の剛力で王立警護団にスカウトされたからね」フン
オーガ娘「コンプレックスだったのに、頼りにされると誇りに思うの…不思議ね」 - 16 : ◆loxSgAubwY 2014/06/26(木) 23:42:58 ID:y7SNMCTA
- 男「はははっ、昔はいじめられっ子のオーちゃんだったのにな」
オーガ娘「はう…////」
男「今じゃ、警護団でも一目置かれてるもんな」
オーガ娘「なんでそんな話////」
男「さっき寝てたときに、夢を見てな…」
男「小さい頃の夢だった」
男「いつも、オーガ族の事をからかわれて泣いてたのに…」
男「ホントは強かったんだよな」
男「両親を早くに亡くして、それでもへこたれず、真っ直ぐ、いい女になった」
オーガ娘「いい女…」
オーガ娘「私みたいな、デカイ女に…そう言ってくれるの男ちゃんだけだよ」 - 17 : ◆loxSgAubwY 2014/06/26(木) 23:44:09 ID:y7SNMCTA
男「そんなことないだろ」
男「それは見た目の話であって、みんな内側の良さにも気づいてるよ」
オーガ娘「そう、かな」
男「もう昔と違って、みんなに認められてるだろ?」
オーガ娘「まあ…うん」
男「自信持てよ」
オーガ娘「うん!」- 18 : ◆loxSgAubwY 2014/06/26(木) 23:45:10 ID:y7SNMCTA
男「それで?今回の任務は?」
オーガ娘「ああ、っとね。隣国からの要請で災害支援」
オーガ娘「おととい、大嵐があったでしょう?」
オーガ娘「国境を越えてすぐの場所なんだけど」
オーガ娘「先刻の大嵐で複数の種族の集落が被災し、甚大な被害が報告されており、当国だけでは対応しきれないため応援願います、だって」- 19 : ◆loxSgAubwY 2014/06/26(木) 23:46:10 ID:y7SNMCTA
男「…災害支援、か」
男「…毎度の事だけど…危険な任務の時は気をつけてくれよな」
ギュ
オーガ娘「男ちゃん…」
男「出発は?」
オーガ娘「明日夜明け前」
男「そうか」
男「帰ってきたらまたモデル、頼みたいから」
男「気をつけて、な」
オーガ娘「うん!」
オーガ娘「そろそろ行くね、明日の準備とかあるから」
オーガ娘「お茶ごちそうさま」- 20 : ◆loxSgAubwY 2014/06/26(木) 23:46:42 ID:y7SNMCTA
- 男「明日、見送り行くよ」
オーガ娘「いいよ、男ちゃんは忙しいみたいだし」
オーガ娘「それに、夜明け前だと男ちゃん、大変でしょう?」
オーガ娘「朝、弱いし」クスクス
男「う…。まあ、確かに…」
オーガ娘「男ちゃんはいい服仕立てて!ね?」
男「ああ」
オーガ娘「じゃあ、またね」 - 21 : ◆loxSgAubwY 2014/06/26(木) 23:49:01 ID:y7SNMCTA
―翌日・夜明け前―
団長「今回の任務は隣国に於ける災害支援だ」
団長「如何なる状況下でも対応できるよう、各自細心の注意を以て臨むように」
総員「「「はいっ!!」」」ビシッ!
オーガ娘(男ちゃん…行ってきます)
団長「では出発する」
ヒヒーン!
ドドッドドッドドッ…
- 22 : ◆loxSgAubwY 2014/06/26(木) 23:49:58 ID:y7SNMCTA
- ―
――
男「いらっしゃい、注文の品できあがっていますよ」
客「まあ…!ホントにいつ見ても綺麗な仕上がりね」
男「ありがとうございます」
客「これで孫に素敵なウェディングドレスをプレゼントできるわ」
客「ありがとう」
男「いえいえ。またどうぞご贔屓に!」
男「ありがとうございましたー!」
男(夕方か…少し休憩しようか) - 23 : ◆loxSgAubwY 2014/06/26(木) 23:51:55 ID:y7SNMCTA
- [只今休憩中]
[ご用の方は呼び出しベルを鳴らして下さい→]
男(お茶は…と)カチャカチャ
男(出発から約半日…)
男(そろそろ警護団も活動し始めた頃かな)
男(無事に任務をこなしていればいいけど…)
コポコポ…
ピシッ…!
男「あ!」
男(この湯飲み、気に入ってたのに)
男(しかし、ひび割れするなんて、なんか縁起悪いな…)
男(オーちゃん…) - 24 : ◆loxSgAubwY 2014/06/26(木) 23:53:52 ID:y7SNMCTA
- ―
――
オーガ娘「周辺集落コメント一覧
-
- 2014年06月27日 19:24
- にょわー☆
-
- 2014年06月27日 19:26
- オーガってどこで拾えたっけ?
-
- 2014年06月27日 19:30
- はぴ⭐はぴ⭐するぅ~⭐
-
- 2014年06月27日 19:41
- イイハナシダナー
-
- 2014年06月27日 20:07
- Σd=(´∀`*)グッジョブ
-
- 2014年06月27日 20:11
- オーク娘「私も、大きいよ?」
-
- 2014年06月27日 20:12
- どうやってS○Xしたのかkwsk
-
- 2014年06月27日 20:24
- おっすおっす☆ばっちし★
-
- 2014年06月27日 20:30
- ※7
どうやったかよりもサイズか…
-
- 2014年06月27日 20:39
- オーガ=きらりをやめろ
オーガ=乙倉悠貴だろが
-
- 2014年06月27日 20:40
- オラァ!はぴ粉撒き散らしてんじゃねえ!!
あ、SSは最高でした
-
- 2014年06月27日 21:05
- なんだマゾーガか
-
- 2014年06月27日 21:26
- 女騎士「オーガの♀か…最近は百合が流行っていると聞く…ふふふ」
-
- 2014年06月27日 21:32
- ※13
犠牲はオークだけにしとけ
-
- 2014年06月27日 21:46
- >>1
お前はそうやって、
生まれながらに不幸な女との恋愛話ばかり創作しているが、
妄想の中ですら自分が優位に立たなければ
恋愛できないのかな?
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- 2014年06月27日 21:50
- ※15
へっ伊達や酔狂でケモナーやってるわけじゃないんでねぇ
どんな女でも幸せにしてやんのが俺の義務でありモットーよ!
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- 2014年06月27日 22:24
- いや、良い話だったんだけどね…………
推定70センチ差は厳しいな
-
- 2014年06月27日 22:31
- 出した液体をローション代わりにフィストで種付け?
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- 2014年06月27日 22:34
- オネショタの倍率拡大で考えたらさほど不自然な身長差でもあるまい
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- 2014年06月27日 23:25
- ドラクエ10の世界観で見ればイケるな。
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- 2014年06月27日 23:40
- オークは口の悪いエルフ嫁と幸せになるSSがあったし…。
-
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