穂乃果「汚れた世界」
- 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/25(水) 17:23:28.97 ID:/udR7VU8O
欝要素有り
ほのうみです
- 4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/25(水) 17:36:32.63 ID:/udR7VU8O
プロローグ
海未「・・・あ・・・あ・・・」
この世界は汚れている。
現在進行中で急速に汚れて行く。
クローゼットの隙間から見える私の透明だった世界は茶色や黒の絵の具で容赦なく汚されて行く。
ついさっきまで、私達は真姫の別荘で楽しくお喋りをしていたのに。
この男達が私達の世界を悪意を持って容赦無く壊した。
みんなは裸にひん剥かれて、虚ろな目で空虚を見ている。
そこに何かある訳では無い。
ただ、この悪夢が早く去ってくれるように感情を殺して時が経つのを待っているんだ。
この男達はそんな事お構い無しにみんなの体を観察し触れて舐めて強姦する。
- 9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/25(水) 17:48:00.81 ID:/udR7VU8O
私は運が悪かった。
みんなとこの苦しみを共有出来たらよかった。
穂乃果がたまたまクローゼットの近くにいた私を閉じ込めさえしなければ、私はこんな酷い世界を見ずに済んだ。
助けたい。
みんなを助けたい。
非力な私にどうか力を下さい。
神様、お願いします。
時間を巻き戻したい。この男達を念じるだけで殺せる力が欲しい。
「なんでさっきからクローゼットの方ばっか見てんの?」
穂乃果を強姦してた男が不意に言った。
穂乃果はただ首だけを横に振った。
ニヤリと笑う男。
私は目を閉じて、祈る。
神様。この人達を殺してと・・・。
甲高い叫び声が体に浸透した。
何か、聞きなれない音が聞こえた。
その次に何かが倒れる音。
恐る恐る目を開けると、穂乃果がナイフを持って立ち尽くしていた。
- 14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/25(水) 17:58:52.74 ID:/udR7VU8O
段々と私の心が壊れて行ってるのが分かった。
痛みは無く、感情はどこかに飛んだ。
思えば私の祈りが通じたのかも知れない。
感情さえ無くなってしまえば、私は見ても何も感じず聞いても何も感じない。
男達が穂乃果を突き飛ばす。
ただ、ヒステリックな声を出すことり。
嘔吐する花陽。
そして、穂乃果は自分が刺した男のように腹部を刺される。
海未「穂乃果・・・穂乃果・・・」
私は今息をしているのだろうか。
心臓は動いているのだろうか。
わからない。
熱い血液が私の体を駆け回る。
神様が叶えてくれた願いは不完全だったみたいだ。
怒りの感情だけを残して神様は私の世界ひ散らかしニヤリと笑って玄関の戸を閉めた。
- 21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/25(水) 18:10:33.46 ID:/udR7VU8O
Chapter1
ことり『汚れた世界』
ことり「穂乃果ちゃん。私、もう27歳になっちゃった」
穂乃果ちゃんのお墓に花を供え。
毎日やってきたように、お墓を優しく撫でる。
ことり「あと三年経てば30だよ。時間って20歳過ぎたら凄く早いんだね。毎年、そう思うよ。でも、あの頃も早かったよね。スクールアイドルもっかいやりたいなぁ・・・またみんなで」
あの日、私達が強姦された事をふと思い出した。
ことり「あはは・・・毎日同んなじ事言ってるね。でも、本当に時間は女の子の敵だよね!」
ふと、自分の事を女の子と呼んでいる事に気付いて恥ずかしくなる。
もう、そんな年じゃないのになぁ・・・。
あの日、私達が強姦された事をふと思い出した。
ことり「穂乃果ちゃん。毎日ケーキじゃ飽きたでしょ?だから今日はお酒!持って来たよ!」
あの日、私達が強姦された事をふと思い出した。
- 28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/25(水) 18:24:09.12 ID:/udR7VU8O
ことり「私、穂乃果ちゃんとお酒飲むの夢だったんだよ?何でもいいから、ドラマの話とかでも映画の話とかでもいい。楽しくお喋りして、軟骨の唐翌揚げ食べながらお酒飲むの夢なんだよ」
あの日、私達が強姦された事をふと思い出した。
ことり「だから、自分への誕生日プレゼントとして今日はちょっと飲ませて?」
あの日、私達が強姦された事をふと思い出した。
震える手でコンビニの袋からワンカップを取り出して一気に飲み干す。
ことり「っぷはぁー!あはは・・・何か恥ずかしいなぁ。よくおっさんみたいだって言われる」
ことり「ねぇ?一ヶ月前ぐらいに釈放されたんだって、私達を強姦したあの人達。少年法さえ無かったら・・・ね?」
正直、私はあの男達を殺してやりたい。
あの人達のせいで、私もミューズのみんなもめちゃくちゃだ。
あんな酷い事をしたのに。
数年間、檻の中で規則正しい生活をしてれば自由なんてそんなの許せない。
- 32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/25(水) 18:36:09.19 ID:/udR7VU8O
私達は本当なら感動的な卒業式を迎えて、大学へと行き。
みんなと、学校は違えど交流は続いて行って、誰かが結婚したら結婚式へ行ってブーケトスに全力を尽くし。
美味しいスイーツ屋を見付けたら、みんなに教えて休日に食べに行きそこで愚痴とか恋愛相談なんかを日が暮れるまでしていたはずなのに・・・。
ことり「穂乃果ちゃん・・・」
私は目を閉じて、深く息を吸う。
毎日、穂乃果ちゃんのお墓の前でやっている儀式なような物だ。
息を止める。
鳥が鳴いて風が墓と墓の間を抜け私の身を包む。
ことりちゃん!
穂乃果ちゃんが私を呼ぶ声がした。
勿論、幻聴だと分かっている。
でも、もしかしたら目を開けると穂乃花ちゃんがお墓から復活してるかもしれない。
墓石の後ろから顔だけ出して、久しぶり!なんて事があるかも知れない。
目を開ける。
光景は穂乃果ちゃんの墓石とそしてにこちゃんの姿だった。
- 36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/25(水) 18:44:01.46 ID:/udR7VU8O
にこ「ことり・・・何してんの?」
ことり「ううん。目を開けたら穂乃果ちゃんが復活してるかもと思って」
にこ「・・・それ有り得ないけど。いいわね」
ことり「うん、有り得ないけどね」
にこ「仕事は?順調?」
ことり「うん。順調だよ。順調。にこちゃんは?コンビニ楽しい?」
にこ「楽しくないわよ。毎日低い時給でコキ使わされて、お客様からありがとうを貰う仕事?はぁぁ!?って感じよ。ほら、どいて穂乃果に花をお供えするから」
ことり「あ、うん。ごめんね」
にこ「謝りたいのはこっちのほうよ・・・本音を言えば私はみんなと会いたくないのに・・・」
ことり「・・・ううん。にこちゃんのせいじゃないよ」
- 39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/25(水) 18:54:49.22 ID:/udR7VU8O
にこ「私がブログに真姫ちゃんの別荘で合宿するだなんて投稿しなければ、奴らは場所を特定なんかできなかった・・・」
ことり「ううん。そんな事ないよ。そんな事ない・・・」
にこ「・・・だからあんた達とは会いたくないのよ!」
ことり「にこちゃんは悪くないよ」
にこ「なんでことりはそんなに優しいの?なんでみんなはそんなに優しいの?怒ってよ!殴ってよ!」
ことり「大丈夫。大丈夫だよ」
にこ「うぅ・・・ぐすっ。あんた達が優しいから私はずっと逃げてしまいたくなるのよ・・・罪悪感で死にたくなるのよ・・・」
ことり「死ぬのはダメだよ。1日に2回もお墓参り大変だよ。・・・こうやって何かと理由付けてにこちゃんを死なせないから死なないでねにこちゃん」
にこ「当たり・・・前よ!当たり前よ・・・」
- 40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/25(水) 19:29:01.00 ID:/udR7VU8O
ことり「じゃあ・・・またね」
にこちゃんから早く逃げたい。
私だって、みんなとはもう会いたくない。
何かされたわけじゃ無い。
こんな私を見て欲しくないからだ。
日々、酒を煽り。
あの日の事を忘れ、いつの間にか重度のアルコール中毒者となった私を見て欲しいわけがない。
ほら、また。
あの日の事を思い出す。
太陽が沈み始め、街に悲壮感を漂わせる。
あぁ、私の世界はあの日から汚れてしまったまんまだよ。
穂乃果ちゃんどうか私を助けて。
- 41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/25(水) 19:45:23.68 ID:/udR7VU8O
Chapter2
絵里『汚れた世界』
誰もいない協会で私は佇む。
大きなステンドグラスの下には、私を見据え両手を大きく広げたマリア像。
優しさに満ち溢れて見える。
私達が今やる事さえも許してくれそうな気がした。
絵里「生きている者は死ぬべき事を知っている。
しかし死者は何事をも知らない。
また,もはや報いを受けることもない。
その記憶に残ることがらさえも、ついに忘れられる。
その愛も憎しみもねたみもすでに消えうせて、彼らはもはや日の下に行われるすべての事に永久にかかわることがない。
すべてあなたの手のなしうる事は、力をつくしてなせ。
あなたの行く陰府には、わざも、計略も、知識も,知恵もないからである」
そう、穂乃果は私達の事をもう忘れてしまっている。
私達の思い出も愛も全部忘れてしまって、生きている私達にはもうかかわる事がない。
それは、私達も同じだ。
- 42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/25(水) 19:56:19.39 ID:/udR7VU8O
それはとっても悲しい事で私達はこの悲しみを忘れてはならない。
陰府・・・つまり死者が行く所に行けばこの悲しみは忘れてしまう。
だから死ぬ前に私は・・・私達は復讐をするんだ。
だって死んでしまえばこの怒りも穂乃果の事も忘れてしまうって事でしょう?
それだけじゃない。
私達が過ごした。
スクールアイドルとしての思い出も希と出会ったあの日の事も全て忘れてしまうって事でしょう?
全て忘れたら救われる確かに・・・。
死ねば確かに救われるけど穂乃果が救われてるなんて私は微塵も思っちゃいない。
- 43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/06/25(水) 20:07:43.36 ID:/udR7VU8O
馬鹿馬鹿しいとさえ思う。
強姦され殺されていった穂乃果は都合よく全てを忘れ土の中でぐっすり眠ってるだなんて有り得ない。
きっと、私達と同じように壊れて砕けて散って。
その中から生まれた黒い怪物に寄生されている。
肉体があるから、怪物は自由に私達を動かせるだけ。
ただそれだけの違いだ。
絵里「・・・これから私達がやる事を神様は許してくれますか?」
マリア像は何も答えない。
知ってて言った。
神様はいつだってそうだ。
そうやって、沈黙を決め込み。
私達の行く末を両手を広げてバカにしながら見てる。
だって、そうじゃない。
仏もマリアも笑って見てる。
この汚れた世界をスラッシャー映画を見てるみたいにヘラコメント一覧
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- 2014年06月28日 23:39
- もうやめて!俺のライフはゼロよ!
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- 2014年06月28日 23:44
- この世界は残酷だ
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- 2014年06月28日 23:50
- ビッチへのレ○プは無罪だが
処女へのレ○プは世界中の拷問を試した後死刑が妥当だよな
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- 2014年06月28日 23:56
- 誰にも言えず隠していてってのなら判るが
生みたくなかったが蹴られてどうって下りは非現実的だな
殺人事件に迄なっているのなら間違い無く警察沙汰になっている訳で
となると警察でアフターピル処方手配してくれるし
少なくとも胎児が大きくなる前に間違い無く決断の時は来るよ
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