妊婦の血液から染色体の状態をチェックし、胎児のダウン症などが出産前にわかる検査で、

染色体の異常が発見された場合にほとんどの妊婦「中絶」を選択したことが

わかりました。

画像:【妊婦】
妊婦
http://fusion.net/justice/story/lawmakers-seek-limit-shackling-pregnant-immigrants-378492

27日、関沢明彦・昭和大学教授らの研究チームは、昨年4月から導入された「新型出生前診断」を受診

した7740人の妊婦中、1.8%にあたる142人に染色体異常の可能性がある「陽性」と判定され、うち

113人が羊水検査などで確定。

113人の内訳は次の通りで、

70人…「ダウン症」
34人…重い精神障害や発達の遅れがある「18トリノミー」
9人…「13トリノミー」(※18トリノミーに準じて身体障害もみられる)
それぞれ生まれてから早死にする可能性も高い

胎児の染色体異常が確定した113人の妊婦の97%にあたる110人が「人工妊娠中絶」を選んだ

と発表。

「出産」を選んだ3人のうち、2人が流産してしまい、残る1人は現在も妊娠中。

画像:【「新型出生前診断」の1年間の調査結果を発表する関沢明彦昭和大教授】
「新型出生前診断」の1年間の調査結果を発表する関沢明彦昭和大教授
http://news.nicovideo.jp/watch/np1010128

関沢教授は調査結果に

「今回の中絶率が高いのは検査を受ける人がまだ少なく、問題があれば中絶しようと考えている人が受けた結果ではないか」
「障害者を支える社会福祉制度の少なさが妊婦の出産したいという考えを妨げないよう、制度の充実も必要」
「妊婦は悩んで、やむを得ず中絶を決めている。安易に考えているのではない」

と語りました。

なお、今回診断を受けた妊婦の平均年齢は38.3才と高齢者が占めたことも中絶率が高くなった大きな原

因となっています。

今回の件に【ネットの声】は・・

  • なんともいえない
  • ジレンマはあるけどこれはしょうがない
  • 子供に先立たれる可能性も高いし、きつい
  • この検査の精度は100%正確なのか?
  • 障害者との共生社会か・・
  • 酷なことを言うけど、社会的にみれば、障害者は負担が大きい
  • 税金負担も増える
  • 産んだ母親や家族の負担もすごいからな
  • 40位で妊娠して障害児とわかったらなぁ・・
  • 正解はない

などがあるようです。

出産前に障害を持つ子供が生まれるとわかった場合、とても難しい選択ですね・・

今回チェックを受けた妊婦は、出産やその後の子育てに真面目に取り組んでいる方々と思われますし、やむ

なく中絶を選んだとしても責められるいわれはありません。

障害者の子供を育てるということは、一生その子の面倒と世話をするという大きな覚悟が必要です。