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チノ「お母さん……」ココア「えっ?」|エレファント速報:SSまとめブログ

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チノ「お母さん……」ココア「えっ?」

1: ◆aU2gxYbeBY:2014/06/28(土) 15:53:38.56 ID:6chZRzASO



チノ父「ココアくん、おはよう」

ココア「おはようございます!」

チノ父「悪いんだけど、チノを起こしてきてもらえないかな?」

ココア「チノちゃん、まだ起きてないんですか?」

チノ父「そうみたいでね。頼めるかな」

ココア「分かりました!」



2: ◆aU2gxYbeBY:2014/06/28(土) 15:55:55.35 ID:6chZRzASO

ココア(チノちゃんが寝坊なんて珍しいなぁ)

ココア(昨日は遅くまで一緒に映画見てたっけ。もしかしてそのせい?)

ココア「チノちゃーん?」コンコン

ココア「……」

ココア(……返事はなし)

ココア「入っちゃえ」ガチャッ

チノ「すぅ…………すぅ…………」

ココア「……かわいい」



3: ◆aU2gxYbeBY:2014/06/28(土) 15:58:06.23 ID:6chZRzASO

ココア(あれ?チノちゃんの寝顔を見るのって、なんか新鮮な気が……)

ココア(そういえばいつもは私が起こしてもらってるもんね)

ココア「……これからはチノちゃんより早く起きよう、うん」

ココア「っと、そんなことより。チノちゃん、朝だよ~」ユサユサ

チノ「んぅ…………」

ココア「学校遅刻しちゃうよ~」ユサユサ

チノ「ん……」ムクリ



5: ◆aU2gxYbeBY:2014/06/28(土) 15:59:46.46 ID:6chZRzASO

ココア「おはよう」ニコッ

チノ「……」ボー...

ココア「あれ?もしかしてまだ寝てる?おーい」

チノ「あ…………起こしに来てくれたんですか……」ウトウト

ココア「うん。もう大丈夫?」

チノ「はい……ありがとうございます、お母さん」ウトウト

ココア「えっ?」

チノ「早く準備しないと……」ウトウト

ココア「チノちゃん……?」



6: ◆aU2gxYbeBY:2014/06/28(土) 16:01:35.46 ID:6chZRzASO





ココア「っていうことがあったんだ」

千夜「そうなの……」

ココア「どう思う?」

千夜「寝惚けていたみたいだし、ただの言い間違いじゃないかしら。ほら、先生を『お母さん』って呼んじゃうみたいな」

ココア「私もそうだと思うんだけど……」

千夜「何か気になることがあるの?」



7: ◆aU2gxYbeBY:2014/06/28(土) 16:04:19.70 ID:6chZRzASO

ココア「気になることっていうか……やっぱり寂しいよね、チノちゃん」

千夜「それは……そうでしょうね。まだ中学生だもの」

ココア「だよね……」

ココア「……」

千夜「ココアちゃん?」

ココア「……私が何かしてあげられないかな」

千夜「ココアちゃん……」

ココア「チノちゃんの寂しさをなんとかしてあげられないかな、と思って。私に何かできることがあるんじゃないかな……」



8: ◆aU2gxYbeBY:2014/06/28(土) 16:12:03.49 ID:6chZRzASO

千夜「難しいと思うわ、プライベートなことだし……。チノちゃんだって、触れられたくないことじゃないかしら」

ココア「……そう、だよね」

千夜「ココアちゃんのその気持ちだけで、チノちゃんは充分に嬉しいわよ」

ココア「そうかな……」

千夜「ええ、そうよ。いつかチノちゃんが頼ってくれるときが来るかもしれない。そのとき、力になってあげたらいいのよ」

ココア「……うん、わかった」

千夜「ふふ……それよりココアちゃん、来週のテストのことなんだけど……」



9: ◆aU2gxYbeBY:2014/06/28(土) 16:14:40.95 ID:6chZRzASO

千夜「それじゃあ、また明日ね」

ココア「うん、じゃあね!」





ココア「……」

ココア(千夜ちゃんはああ言ってたけど……)

ココア(それでも、私にもできることがきっと……)

リゼ「あれ、ココア?」

ココア「あ、リゼちゃんにシャロちゃん」

シャロ「ココアも学校帰り?」

ココア「うん。二人も?」



10: ◆aU2gxYbeBY:2014/06/28(土) 23:05:24.34 ID:6chZRzASO

ココア「うん。二人も?」

リゼ「たまたま合流してな。ココア一人か?」

ココア「今ちょうど千夜ちゃんと別れたところで…………ねぇ、ちょっといいかな?」





リゼ「お母さんっぽいこと?」

シャロ「なんで急にそんなこと聞くのよ?」

ココア「えっ、いや、ちょっといろいろあって」

リゼ(……?)

シャロ(なんか怪しいわね……)



11: ◆aU2gxYbeBY:2014/06/28(土) 23:18:07.15 ID:6chZRzASO

シャロ「やっぱり家事とかじゃないかしら?」

ココア「もっとこう、子供とのスキンシップっていうか……」

シャロ「一緒に料理したり?」

ココア「そ、そう!そういう感じ!」

リゼ「一緒に風呂に入ったり……はちょっとキツいか」

シャロ「小中学生までならなんとか平気じゃないですか?」

ココア「なるほど……つまり、一緒に何かをすればいいんだね!」



12: ◆aU2gxYbeBY:2014/06/28(土) 23:34:00.94 ID:6chZRzASO

シャロ「まとめるとそういうことになるけど……」

リゼ「ココアがそれを知ってどうするんだ?」

ココア「ま、まあまあ!とにかくありがとう!」ダッ

リゼ「あっ……一緒に行こうと思ったのに」

シャロ「それにしてもどうしたんですかね、『お母さんっぽいこと』がどうとか……」

リゼ「さあな…………

リゼ(……いや、待てよ)

シャロ(もしかしてさっきの質問……)

リゼ「まさか、ココアのやつ…………」

シャロ「まさかココア……」



13: ◆aU2gxYbeBY:2014/06/28(土) 23:44:15.74 ID:6chZRzASO

ココア「ただいま!」

チノ「おかえりなさい。あ、ココアさん」

ココア「どうしたの?」

チノ「その、今朝はありがとうございました。起こしていただいて」

ココア「そのくらい気にしないで!もっとこう、私をお母さんだと思って頼って!」

チノ「? はあ……」

ココア「じゃあ私、着替えてくるね!」

チノ「はい」



14: ◆aU2gxYbeBY:2014/06/28(土) 23:52:21.55 ID:6chZRzASO

リゼ「チノ!」ガチャッ

チノ「リゼさん?どうしたんですか、そんなに慌てて」

リゼ「ココアはいるか?」

チノ「さっき帰ってきたところですよ。今は着替えにいってます」

リゼ「そうか……ちょうどよかった」

チノ「何かあったんですか?」

リゼ「……驚かないで聞いてくれよ?実は……」

チノ「実は?」

リゼ「ココアのやつ、妊娠してるみたいなんだ」

チノ「……………………」



24: ◆aU2gxYbeBY:2014/06/30(月) 10:10:52.78 ID:Xz3IGjwSO

チノ「ええええええええっ!?」

リゼ「おい!声が大きいぞ!」

チノ「はっ、すいません……で、でもそれ、本当なんですか!?だいたい相手は誰なんです!?」

リゼ「それがわからないんだ……」

チノ「わからないって……じゃあどうして妊娠してるなんて言ったんですか?」

リゼ「ココアがいきなり『お母さんっぽいことって何か』と尋ねてきたんだ。そんなことをいきなり聞いてくるなんて変すぎるだろ?」

チノ「そ、それだけで判断するのは早計では……」



25: ◆aU2gxYbeBY:2014/06/30(月) 10:12:01.43 ID:Xz3IGjwSO

リゼ「私もそう思ったんだが、露骨に態度が怪しくてな。どうも何か隠してる風だったんだが……」

チノ「隠し事、ですか……」

リゼ「何か気づいたことはないか?最近のココアの言動で変なこととか」

チノ「そう言われても、ココアさんは常に変ですから…………あ」

リゼ「どうした!?」

チノ「え、いや、でも……そんなはず…………」

リゼ「チノ!」

チノ「…………つい、さっき。ココアさんが帰ってきたとき…………」

チノ「……『私をお母さんだと思って頼ってほしい』、と言われました」

リゼ「ココアがチノに?いったい……………………まさか」

チノ「そ、そんな…………」

リゼ「ココアの相手は…………チノの親父さん……?」



26: ◆aU2gxYbeBY:2014/06/30(月) 10:19:08.43 ID:Xz3IGjwSO

チノ「そ、そんなはずありません!一緒に暮らしてて、そんなことになっていたら気づかないはずありませんよ!!」

チノ「そもそもココアさんはまだ高校生ですよ!?お母さんだなんて早すぎます!」

リゼ「だが、ココアはもう16歳になっているはずだ。つまり、法律上、問題はない……」

チノ「何言ってるんですかリゼさん!問題大ありです!!だいたい、お父さんがそんな若い人を選ぶとは……」

リゼ「し、しかし……!じゃあココアの質問とチノへの言葉はなんだったっていうんだ!?」

チノ「そ、それは……」

ココア「あれ?いつの間にかリゼちゃんも来てる」

チノ・リゼ「」ビクッ



27: ◆aU2gxYbeBY:2014/06/30(月) 10:21:02.34 ID:Xz3IGjwSO

ココア「? 二人とも固まってどうしたの?」

リゼ「い、いや、なんでもないんだ、なんでも……」

ココア「リゼちゃん、汗がすごいよ?」

リゼ「は、走ってきたからな!汗くらいかくさ!…………私も着替えてくる!!」ダッ

ココア「いってらっしゃーい」

チノ「…………」

チノ(まさか……本当にそんなことがあるわけ………………でも)



ココア『チノちゃんは私の妹だから!』

ココア『チ~ノちゃんっ、お姉ちゃんと遊ぼう?』



チノ(いつもしつこいくらい私に姉アピールをしてくるココアさんが、あんなことを言う理由が……私にはわからない)



29: ◆aU2gxYbeBY:2014/06/30(月) 12:28:16.40 ID:Xz3IGjwSO

ココア「チノちゃん?」

チノ「あ……」

ココア「大丈夫?顔色悪いよ?」

チノ「い、いえ……なんでもありません」

ココア「なんでもないようには見えないよ!休んでたほうがいいよ、お店は私がいるから」

チノ「だ、大丈夫ですから……」

ココア「無理しないで!もっと私を頼って」

チノ「っ……」



ココア『私をお母さんだと思って頼って!』



チノ「放っておいてください!!」

ココア「…………え」

チノ「あ……」



30: ◆aU2gxYbeBY:2014/06/30(月) 12:30:21.78 ID:Xz3IGjwSO

ココア「…………ごめん、余計なお世話だったね。あはは……」

チノ「ち、違うんです、ココアさん……」

ココア「でもチノちゃん、本当に疲れてるみたいだし休憩したほうがいいよ。お店は私一人で平気だから」

チノ「…………わかりました。後はお願いします」

ココア「うん、任せて」ニコッ

チノ「っ……!」






リゼ「着替え終わったけど……いったいどんな顔でココアと接すれば……でもいつまでもチノ一人に任せっきりにするわけにも……」

チノ「……」スタスタ

リゼ「あれ、チノ?店番は……」



31: ◆aU2gxYbeBY:2014/06/30(月) 12:31
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      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年07月01日 22:13
      • 5 現行から追ってたわ
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年07月01日 22:46
      • 5 なんにせよ…シャロちゃんが一番可愛いんじゃあ~
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年07月01日 23:22
      • あぁ~^^心がぴょんぴょんするんじゃー
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年07月01日 23:48
      • クッソ汚い米欄、恥ずかしくないの?(嘲笑)

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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