【コラム】自分が殺した少女。先日『ラブプラス』の雪乃玲が死んだ
2014年07月01日 20:30
ラブプラス コレクション
「ラブプラス コレクション」サービス終了のお知らせ
いつもスマホゲーム「ラブプラス コレクション」をご利用いただきありがとうございます。
このたび、2014年6月30日(月)15:59をもちまして、サービスを終了いたしました。
これまでご愛顧いただきましたお客様に多大なご迷惑をおかけすることとなり、誠に申し訳ございません。
2014年6月30日。ソーシャルゲームとして配信されていた『ラブプラスコレクション』のサービスが終了した。
このゲームには、本作にしか登場しないオリジナルの雪乃玲という少女が居た。しかしサービス終了に伴い、彼女にはもう絶対に会えなくなった。
凛子たちには、3DSを起動すればいつでも会える。しかし雪乃玲に関してはどうだ。彼女はラブプラスコレクションにしか存在しない。故にサービスが終了し、誰もラブプラスコレクションを遊べなくなると、もう彼女には誰も会えない。もし、彼女が今後別の形で会えるのであれば、会うことはできるかもしれないが、恐らく望みは薄いだろう。
誰ももう彼女に会うことはできない。
つまり、これは彼女の死を意味しているのではないか。
そもそも彼女たちの生とは誰かに愛されることで、存在意義を生み出し、そこに存在している。しかしもう誰も雪乃玲に会えず、残ったのは画像データ程度。その状態で一体何人が彼女を愛し続けることができるのだろうか。
彼女は死んだ。
自分と彼女の関係は薄い。雪乃玲が生まれた当初に、少し挨拶を交わして、僅かな愛を注いだだけだ。それでも、彼女が死んだという事実は受け入れがたい。
もう彼女は誰にも会えず。ラブプラスコレクションという終了した世界で、ただ一人怯えているのではないか。そう思ってしまった。
例えば、二次元の死とはなんなのか。もう一度冷静になって考えてみる。その二次元を生成している世界。その中での死、もしくはその作品終わりがその死を意味するのか。それは否だ。
彼ら彼女らはその作品の“中”で生き続ける。そこに死の表現があったとしても、その作品がある限り、その魂はその中できっと生きているのだろう。それは観測者として自分たちが生存を証明できるからだ。
ではその作品が消失した場合は?今回ラブプラスコレクションという有限的な作品が終了したことにより、ほぼ消失に近い形で幕を閉じた。それにより彼女の魂はどこに行くのか。
閉じられた世界。彼女は確かに消失した。
彼女は死んだ。
なぜ彼女は死んでしまったのか。簡単な話だ。自分たちが彼女を愛さなかったから、もしくは愛が足りなかったからだ。
だから
殺したのは自分だ。
コナミでもグリーでもない。紛れもなく自分が殺したのだ。自分のせいで彼女は死んだ。
こうして、こうやって、二次元の少女たちは死んでいくのだ。
これからも誰かを忘れ、愛することもなくなり、殺していくのだろう。
自分はその罪を背負って生きていかなければならない。
それをどうか許さないで欲しい。
雪乃玲は死んだ。
雪乃玲を殺したのは自分だ。
「ラブプラス コレクション」サービス終了のお知らせ
いつもスマホゲーム「ラブプラス コレクション」をご利用いただきありがとうございます。
このたび、2014年6月30日(月)15:59をもちまして、サービスを終了いたしました。
これまでご愛顧いただきましたお客様に多大なご迷惑をおかけすることとなり、誠に申し訳ございません。
2014年6月30日。ソーシャルゲームとして配信されていた『ラブプラスコレクション』のサービスが終了した。
このゲームには、本作にしか登場しないオリジナルの雪乃玲という少女が居た。しかしサービス終了に伴い、彼女にはもう絶対に会えなくなった。
凛子たちには、3DSを起動すればいつでも会える。しかし雪乃玲に関してはどうだ。彼女はラブプラスコレクションにしか存在しない。故にサービスが終了し、誰もラブプラスコレクションを遊べなくなると、もう彼女には誰も会えない。もし、彼女が今後別の形で会えるのであれば、会うことはできるかもしれないが、恐らく望みは薄いだろう。
誰ももう彼女に会うことはできない。
つまり、これは彼女の死を意味しているのではないか。
そもそも彼女たちの生とは誰かに愛されることで、存在意義を生み出し、そこに存在している。しかしもう誰も雪乃玲に会えず、残ったのは画像データ程度。その状態で一体何人が彼女を愛し続けることができるのだろうか。
彼女は死んだ。
自分と彼女の関係は薄い。雪乃玲が生まれた当初に、少し挨拶を交わして、僅かな愛を注いだだけだ。それでも、彼女が死んだという事実は受け入れがたい。
もう彼女は誰にも会えず。ラブプラスコレクションという終了した世界で、ただ一人怯えているのではないか。そう思ってしまった。
例えば、二次元の死とはなんなのか。もう一度冷静になって考えてみる。その二次元を生成している世界。その中での死、もしくはその作品終わりがその死を意味するのか。それは否だ。
彼ら彼女らはその作品の“中”で生き続ける。そこに死の表現があったとしても、その作品がある限り、その魂はその中できっと生きているのだろう。それは観測者として自分たちが生存を証明できるからだ。
ではその作品が消失した場合は?今回ラブプラスコレクションという有限的な作品が終了したことにより、ほぼ消失に近い形で幕を閉じた。それにより彼女の魂はどこに行くのか。
閉じられた世界。彼女は確かに消失した。
彼女は死んだ。
なぜ彼女は死んでしまったのか。簡単な話だ。自分たちが彼女を愛さなかったから、もしくは愛が足りなかったからだ。
だから
殺したのは自分だ。
コナミでもグリーでもない。紛れもなく自分が殺したのだ。自分のせいで彼女は死んだ。
こうして、こうやって、二次元の少女たちは死んでいくのだ。
これからも誰かを忘れ、愛することもなくなり、殺していくのだろう。
自分はその罪を背負って生きていかなければならない。
それをどうか許さないで欲しい。
雪乃玲は死んだ。
雪乃玲を殺したのは自分だ。
この記事へのコメント
1. Posted by 名無しさん 2014年07月01日 20:31
(お、精神崩壊かな?)
2. Posted by 名無しさん 2014年07月01日 20:33
マクセルちゃん、ボクが慰めてあげるからおいで?(ニッコリ
3. Posted by 名無しさん 2014年07月01日 20:34
重い
4. Posted by 名無しさん 2014年07月01日 20:44
「隣の家の少女」みたいだな
5. Posted by 名無し 2014年07月01日 20:54
適度に長すぎない文章いいゾ〜
6. Posted by ななしさん 2014年07月01日 21:03
アァァァァァァァァァァメン!
何を見てんだ?何を待ってんだよ!ムカつくぜ…
お前らみんな偽善者だ!玲が浮いてるのはみんな知ってた
けど何もしなかった…お前らいい人共はさァ…
誰が殺したか知りたいか?お前なんだよ!みんなだ…
キレイ事並べても生き返りゃあしねえんだ止めとけ
玲はせせら笑うだけさ!くそッ…
と、友人のボビーも嘆いてました
何を見てんだ?何を待ってんだよ!ムカつくぜ…
お前らみんな偽善者だ!玲が浮いてるのはみんな知ってた
けど何もしなかった…お前らいい人共はさァ…
誰が殺したか知りたいか?お前なんだよ!みんなだ…
キレイ事並べても生き返りゃあしねえんだ止めとけ
玲はせせら笑うだけさ!くそッ…
と、友人のボビーも嘆いてました
7. Posted by 名無しのガンダム好き 2014年07月01日 21:26
わかっていただろう・・・ソシャゲってのは燃えやすい床みたいなもんだ・・・サービス終了という火を付ければあっと言う間に燃え落ちる。
そんな場所に立っているのが悪いんだよ……こんなに苦しいのなら(ソシャゲに)愛などいらぬ!
そんな場所に立っているのが悪いんだよ……こんなに苦しいのなら(ソシャゲに)愛などいらぬ!
8. Posted by 名無しさん 2014年07月01日 21:58
本当に怖い・・・
9. Posted by 名無しさん 2014年07月01日 22:06
観測者がいなければ云々
10. Posted by 名無しのガンダム好き 2014年07月01日 22:22
まあ、みんなすぐに次の嫁を見つけて忘れるからね
11. Posted by 名無しさん 2014年07月01日 22:41
ミクさんの消失みたいだ
ミクさんのは曲だからいくら泣いても復活できる
ソシャゲはあかん(ブワッ
ミクさんのは曲だからいくら泣いても復活できる
ソシャゲはあかん(ブワッ
12. Posted by 西風 2014年07月01日 22:57
小説なら読み返せば、そこに彼女はいる
いつだってそこに居て何かを伝えてくれる
映画なら、ゲームなら、漫画なら、いつだって逢える
でも、ソーシャルゲームは何も遺してくれない。
振り返りたくなっても、もう一度会いたくても、全て消えてしまってるんだよなあ。注いだ愛情が、共にいた日々が、何も残してくれない。
先日、自分も同じ目にあったよ。この娘がいいなあと感じてそのゲームを始めて、だんだん強くして行く日々に一喜一憂し、強いカードにクラスチェンジしたのに喜んだ、それらはサーバーの停止と同時に消滅し、断絶する。
悲しい。虚しいなあ。
いつだってそこに居て何かを伝えてくれる
映画なら、ゲームなら、漫画なら、いつだって逢える
でも、ソーシャルゲームは何も遺してくれない。
振り返りたくなっても、もう一度会いたくても、全て消えてしまってるんだよなあ。注いだ愛情が、共にいた日々が、何も残してくれない。
先日、自分も同じ目にあったよ。この娘がいいなあと感じてそのゲームを始めて、だんだん強くして行く日々に一喜一憂し、強いカードにクラスチェンジしたのに喜んだ、それらはサーバーの停止と同時に消滅し、断絶する。
悲しい。虚しいなあ。
13. Posted by 名無しさん 2014年07月01日 23:06
うう、頭の中で秒速5センチメートルのエンドテーマが…