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速報:新生VAIO、関取社長が安曇野FINISHを説明。新モデルはNFCなし従来モデル - Engadget Japanese


PC事業売却したソニーですが、既報の通り、VAIOブランドはVAIO株式会社としてスタートします。この中でプレスキットとともにVAIOノート型の名刺ケースを配布。これまでのVAIOを振り返るメッセージ性の強いものとなっています。まずはそちらをご覧下さい。

設立発表会は15時から、関取高行社長らが登壇します。会場では名刺入れをみて「お金かけているなぁ」という声も。

VAIO株式会社、設立発表会

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関取社長が登壇。「ソニーがPC事業を譲渡し、VAIO株式会社の概要を説明して2カ月たちました。本日の新聞広告で、ようやくスタートラインにたてました」と話しました。「VAIOという商品をどんな哲学をもって提供するのか理解してもらいたい」

関取社長の略歴紹介。VAIO事業は2003年〜2006年まで経営企画部門に担当。2009年からはVAIOを含むコンシューマー部門の企画を努めた。

VAIOの「本質」、「本質とはものごと本来の性質や姿。まさに私たちはPCの本質に向き合うのが使命。ではなぜPCの本質を追究するのが重要か。Webやメールなどがタブレットやスマートフォンで使うことが多くなった。しかし、何かを生み出す作業はPCの領域ではないか。ここにいる人も自分の手元からPCがなくなるとは考えにくいのではないか。私はPCはなくならないんじゃないか、と思っている。PCの環境は成熟期に入ったが、PCは道具としての進化が問われていると思う。道具に何を求めるか、それは道具の本質的機能、性能だと思う」



VAIOは、PCの本質を真剣に見極めて追求していくそうです。要するに、それがユーザーへの付加価値になるという考え方です。具必要な機能を持ち、制約に縛られず、しかもVAIOのDNAを継承するということ。人の気持ちに突き刺さる一点突破の発想で、物作りを行うとしています。

組織体制は240名、選択と集中ができる小規模な組織。ソニー時代の1000人規模でないからこそ、動きやすいとしています。先日、全社員でミーティングも行いました。その中でVAIO株式会社でやらないことを決めていったそうです。

本社VAIOの里、長野県安曇野。マーケティング部門などは東京に拠点を残します。

小規模な組織となったため、商品企画の段階から全ての担当セクションが開発に携わり、ODM製品についても安曇野で最終チェックします。関取社長これを「安曇野FINISH」と紹介。



まず販売するモデルは、VAIO Pro 11/13と、VAIO Fit 15E7月1日から受注を開始。法人モデルは8月上旬先行予約開始。これらのモデルはいずれもソニー時代のものから、機能をはぶいたものです。たとえばソニー製品で積極的に搭載しているNFCについては非搭載、Clear Audio技術などアプリケーションレベルのソニーの技術についても非搭載となっています。VAIO株式会社の担当者は「ソニーでいれなければならなかったものを、そぎ落とした。これまでも法人を中心にいらない機能と言われていたものもある」と説明しています。

しかしながら、その代わり搭載したものがあるのか? と言えばそうではなく、あくまでもソニー関連の技術や機能が落ちたのみ。今後VAIOが自社でさまざまな機能やアプリを搭載するかどうかは検討中。価格について明言は避けていますが、ソニー時代と価格に大きな違いはない模様。

新製品については「今後に期待しいただきたい」。

VAIO

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販路はソニーマーケティング。ソニーストアなど直営店や直販サイト。一部の量販店についても順次展開予定。関取社長「安曇野工場を使って体制を見直し、CSやサポートについても最初から設置する」。

新コーポレートカラー発表。こちらは写真を撮るよりもWebサイトのカラーを確認していただいた方がいいでしょう。



関取社長「ソニー離れて大丈夫? という不安があると思う。だからこそ、本質+αに立ち返り、なるほどこの会社なら応援してみるかと思ってもらうため、社員一同努力して参りたい」。

インテル宗像義恵副社長が登壇。今のところ、結婚式のようなスピーチなので割愛します。顧客ニーズが大きく変化しており、柔軟な対応が必要で、これまで以上にフレキシブルな対応が必要と話しました。宗像副社長「これがVAIOだ! というプラットフォームが出てくることを楽しみにしている」。

続いて質疑応答。

Q:一般顧客向け販路はソニーストア中心。SMOJに流通を絞り込むメリットとデメリットをどう捉えているのか?
A:商品作りがキーになる。VAIOを愛してくれている人にどうやってリーチするのかを考えた結果。一極集中によって固定費を下げる狙いも。

Q:規模が小さくなる中で、黒字化の戦略を描いているのか。
A:あらゆるとことで絞りと集中をする。

Q:販路について
A:いかに効率的にやるを考えた。効率的に顧客に早く近づけるのか、その結果のソニーマーケティング。ただ、お客のタッチポイントが少なくなるので、Webなどを活用し、お客と直接コミュニケーションできるところを探して、露出を高めていく。

Q:調達力が弱くなると思うが、どうなるのか。
A:規模の経済が働くのはその通り。ただ、賛同してくれるメーカーと協力してどうやっていくか。それとODMの標準部品をきちっと使い分ける。徹底したい。パートナーとの関係は数だけではない。技術を一緒にやってくれる関係もある。パートナーの協力をうまく得ていきたい。

Q:ソニー連携のコンポーネントはどうなるのか。
A:これは一部継承できるようになっている。発売するProやFitについてはカメラやディスプレイなど継承している。

Q:SMOJとの関係は排他的なものなのか。
A:事業軌道にのせるためにまずはSMOJ。市場開拓していくことは否定はしない。

Q:MSのプラットフォームを採用したが、Windows PhoneやAndroidもある。そういったVAIO製品展開はありうるのか。
A:まずは安曇野に優秀なスタッフがいるので、それを活用したい。まずは今日説明したものを軌道にのせて、その後のチャンスを活かしたいと思う。製造現場から違うアイデアが出てきたら挑戦していきたい。

Q:新製品のヒント、何かもらえないか。
A:虎視眈々と考えているところ、こうご期待。とんでもないけどちゃんと商売になるものを。それで勘弁して欲しい。
速報:新生VAIO、関取社長が安曇野FINISHを説明。新モデルはNFCなし従来モデル

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