iRobot といえば、お掃除ロボットのルンバが知られています。この春には吸引力を5倍に高め、髪の毛が絡みにくい特殊素材のローラーを採用したルンバ800シリーズを日本国内で発売したばかり。しかし、ルンバといえどもできないのが拭き掃除です。
ブラーバは、いわば雑巾がけ専門のルンバ。付属のクリーニングクロスにより、水拭きと乾拭きの両方に対応し、ブラシには向かない汚れや食べこぼしも拭き取ります。
拭き掃除をさせると、ルンバと同様に各種センサーで障害物などを認識して回避します。わりとランダムに方向転換するルンバとは違い、ドライ(乾拭き)モードなら直線的に、ウエット(水拭き)モードではモップがけのように前後に動作しながら掃除をします。ラグマットなどの敷物は自動認識し回避するため、ウエットモードでも濡らしてしまう心配はありません。
ブラーバ特有の機能としては NorthStar ナビゲーションシステムがあります。付属の NorthStar キューブが天井に向かって赤外線を照射し、ブラーバはその反射を GPS のように利用して自身の位置を正確に把握し、最適な経路を選択します。
iRobot は、ドライモードなら約19畳以上、ウエットなら約8畳以上の広さでは NorthStar キューブの使用を推奨しています。なお、NorthStarナビゲーションシステムで対応可能な最大の広さはドライモードなら約56畳、ウエットモードは約20畳まで。
さらにNorthStar キューブをもう1個追加すれば、ドライモードでは約112畳もの広さまで掃除範囲を広げられます。ただし、ウエットモードの場合は水の補給量が決まっているため、掃除できる広さは変わりません。
バッテリー稼働時間はドライで約4時間。ウエットで約2時間半。充電時間は約4時間。急速充電スタンドを使えば約2時間で充電を完了します。
本体の大きさは幅244 x 奥行216 x 高さ49mm。重さは約1.8kg。本体カラーは白のみ。乾拭き用クロスは市販のお掃除シートを使うこともできます。
発売は7月4日。iRobot オンラインストアでの価格は、税抜き3万3000円。
拭き掃除ができるお掃除ロボットはブラーバが初めてというわけではありません。たとえばモニュエルジャパンは吸引も拭き掃除も1台でこなす クレモン MR6850M-H を5月に発売しています。また CCP も自走式モップといった出で立ちの拭き掃除ロボット Mofa を出しています。