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パキスタン南部の都市カラチにある動物園には、かつてインド亜大陸を支配し、19世紀後半まで存続したトルコ系イスラーム王朝、「ムガル帝国」の砦と酷似した小さなお寺のような建物がある。
この建物の中にいるのはなんと、キツネの体を持つ半人半獣、「ムムターズ・ベグム」である。地元では大変人気が高いそうで、連日来場者がひっきりなしにムムターズを見にやってくるという。
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Fox-human creature entertains thousands at Karachi zoo in Pakistan
まあ普通に映像を見るまでもなくわかってしまったと思うが、このキメラの正体は、キツネの死体を身につけた、女装をした男性である。明らかにトリックであるとわかっているにもかかわらず、あらゆる世代の人々がこのショーを楽しむ。
ムムターズは不老不死で人間の言葉が話せる設定になっている。小さな特別な展示館に入ると、「私、アフリカのサバンナから来たの」、「ケーキとジュースと果実が主食」と話したりする。訪れる人にウイットに富んだジョークを飛ばしたり、占いをしたりと、多種多彩なパフォーマンスを繰り広げる。
また来場者の未来を予知することもできるという。試験の結果について尋ねる学生や、年頃の娘の婚期について質問する親たちに、ジョークを交えながら、予言をする。
このムムターズを演じているのはムハマド・アリさん(33歳)だ。彼は2代目で初代は父親が演じていたそうだ。親子で45年に渡りこの動物園でキメラ稼業を続けているという。彼は朝6時に起き、9時までに準備を整え檻に入る。
この動物園を訪れた17歳のザリッシュは「子供の頃にこれを見て、本当に怖かった。これがショーだとわかっていても、やはり楽しいと感じると同時に怖さも感じる」と話した。
中にはこのパフォーマンスを快く思わない人もいて、くだらないと一瞥し、彼を馬鹿にしたり、モノを投げつける人もいるが、それでも彼はこの稼業を人々に夢を与える仕事として誇りをもってやっているという。via:odditycentral・tribune・原文翻訳:Aki
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