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インターネット上には、いくつもオカルトめいた話が出回っている。そのストーリーは徐々に形を変えながらも、拡散され、世界中に広がっていく。これら5つの都市伝説はいずれも海外で話題となっていたものだ。
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5.ボックスヒルの呪い
アイルランド、ダブリンで生まれた軍人、ピーター・ラベリエールの一風変わった埋葬で有名である。ラベリエールは自らの死を予言もしていて、子供たちに死や葬式が悲しいものだという概念を与えすぎないよう、自分の葬式の際に、棺の上で踊るよう子供たちに言いつけていた。さらに死後成仏できるよう、棺には木の葉や枝で飾り付け、十字架に貼り付け下向きに頭を埋めるようにも言いつけた。ラベリエールの棺は墓石から深さ100メートルのあたりに置かれ、うつぶせで埋葬された。
アメリカ陸軍の将軍であり、政治家であるアンソニー・ウエインは1796年に亡くなったが、1809年に掘り出され、残っていた肉片を熱湯で落とし、家族の地所に移された。伝説によると、その際に多くの骨が拾われたため、ウエインの幽霊が失われた骨を求めて道路をさまようのだという。
アンソニーとピーターにはある共通点があった。2人ともパオリの戦いに参加しており、戦争中に手柄をたてていたこと、その個性のエキセントリックさでも共通していた。一方は、地下100メートルにうつぶせで埋葬され、もう一方は遺体が掘り起こされ、2箇所に分けられて埋められている。これはまるでパオリの戦いで彼らに殺された亡霊たちが、彼らが二度と生き返れないように呪いをかけたかのようである。
4.空想上の友達
この話は、ステファン・D・ハリスによって書かれた、空想上の友達(イマジナリーフレンド)を持つ6才の子供の話である。主人公の子供は、自分で作った靴下を縫いあわせてつくった人形である。
その人形は”イクバル”と名づけられた。不恰好だが気持ちのこもった人形であった。イクバルは子供の寂しさを紛らわせた。2人は大親友であった。子供の乳歯が抜ける日までは・・・
イクバルは、子供の歯が抜けたのを見て、その歯がほしいと頼んだ。子供は、もちろんイクバルの願いを叶えてあげた。ところがイクバルは奇妙なほど歯に執着し、もっと歯が欲しいとせがみ始めたのだ。子供は人形に歯を与え続けなければならなくなった。子供の歯がすべてなくなってしまうと、イクバルは豹変し、歯をよこさないならお前を地獄に連れて行くと言い出したのだ。
イクバルの話は保護者たちには不評であった。なぜなら、”空想友”を持つ子供たちというのは、親たちが困ってしまうくらい理解できない言動や行動をするからである。
しかし保護者たちは、”空想友”を持つ子供たちがありえないような突飛な発言をしても、それを気にかけなければならない。ジャニュアリー・スクーフィールドも”空想友”を持つ子供のひとりであった。彼女は、見えない友人たちに「400・ザ・キャット」や「ウエンディーズ・ザ・ラット」などの名前をつけていた。ある日彼女はその”空想友”の言いつけを守って、ペットの犬を殺し、ビルから飛び降りたのだ。
イクバルやジャニュアリーの友達は姿は実在しないものであるが、彼らの孕んだ恐怖と危険性は多大なものである。
3.ソビエト赤軍によるカニバリズム
第二次世界大戦中、1939年から1940年の冬に起きた、ソ連フィンランド戦争の話だ。フィンランド兵がソ連軍を攻めたとき目にしたのは、放置された死体や内蔵の出た死体であった。食糧不足のせいで、ソ連軍は人間において最大のタブーを犯すことになってしまった。赤軍が、戦争中多くの虐殺やカニバリズムを行っていたことはすでに報告されている。特にナチス侵攻中のソ連軍の捕虜たちはひどい扱いを受けていて、5人中1人しか生き残れないほどの苛酷な環境化にあった。
ルドルフ・ヘス大佐は、彼が訪問した軍のキャンプ内ではカニバリズムは珍しいことではなかったと報告書の中に記している。ヘス氏はほかにも、確実に食用のために焼かれていた死体を目撃したことなども報告している。
その他にもカニバリズムの目撃報告として、900日のレニングラード包囲戦の際、飢えや病で100万人の市民が死亡する中、260人ほどの人間がカニバリズムを行った罪で逮捕されたと、機密解除文書に記されているという。
2.テッド・ザ・ケイバー(洞窟探検家テッド)
この話は2001年に広まったものである。テッドとその友達B(氏名や場所など詳細には語られていない)は、未だ誰も発見したことのない洞窟を探検することを決めた。彼らは小さく狭い穴をもがきながら堀り進んでいった。
すると目の前の壁に、象形文字のようなものが浮かび上がってきたような気がした。同時に奇妙な音が聞こえ始め、自分たちを危険に脅かす何か邪悪な存在を感じたという。彼らは恐怖におののき、金縛りにあったように身動きがとれなくなってしまったという。
なんとか洞窟から這い出ることができた、テッドはその恐怖を一枚の画像と共に(上にある画像)ネット上に記した。ところが、そんなひどい目にあったにもかかわらず、再び洞窟に戻らなければいけない気持ちにとらわれ、またその洞窟に戻っていってしまったのだ。それから彼の姿を見たものはいない。
テッドとBは何らかの超常現象に直面したというわけではなさそうだ。洞窟探検家というのは暗闇の中で長時間を過ごすうち、感覚遮断がおき、幻覚を見聞きすることがよくあるのである。上の写真を見ればわかるように、岩に囲まれ、身動きができない状態というのは確かにつらそうで、恐ろしい幻覚を見てしまいそうな環境である。
1.オートパイロット
この都市伝説は、決まりきった日課をこなす男が、ある日、携帯電話を忘れ、そのことに気を取られ集中できずにそわそわしてしまうところから始まる。うだる様な暑いある日、携帯電話を忘れてしまった男は、いつもの通り出勤途中にデイケア(児童託児施設)に娘を預けにいく。
そしていつもと同じような仕事内容をこなし、いつも通りの一日を過ごし帰路に着く。帰り道、彼は車内で何かが腐ったような匂いを感じる。携帯電話のことで気もそぞろだった一日を終え、家に帰ってから彼は娘を迎えに行くことを忘れていたことに気づき、再度車を走らせる。
デイケアについた彼に衝撃が走る。
彼はそもそも今日の朝、デイケアで娘を下ろして行かなかったのだ。携帯電話に気を取られ、彼は日課をこなしたつもりで居たのである。そして彼は車の中の異臭の原因に気づく。娘は猛暑の車内で置き去りだったのである。
このオートパイロットという話は、ホラーというよりは悲劇に近い。奇をてらった珍しい話ではなく、誰にでも起こりうる類の話をしている。実際にはもっとひどい状態で車内に子供を置きっぱなしにする親の話はニュースでいくつもある。そしてそれは怠慢な親や、遊興にふける親に限った話ではない。
病院の管理人が娘を車のバックシートに置き忘れ、娘が死亡してしまったという話もある。悪魔や幽霊などミステリアスな類のものや、精神病質の犯人が出てくるわけでもない、超常現象も何一つ出てこない。しかしこの物語の後味の悪さはダントツである。それは「忘れる」「間違うことがある」我々人間なら誰にでも起き得る話だからこその恐怖である。via:listverse・原文翻訳:Yucaly
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