iPhoneが人工の膵臓になる? 糖尿病治療の未来
これからの時代は治療もiPhoneで。
1型糖尿病の患者さんの血糖値を正確にコントロールできる実験的なデヴァイスの開発プロジェクトが、医学雑誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンで発表されました。このデヴァイス、実はiPhoneをベースにしたもので、いわば人工の膵臓のようにホルモンを調節することができるそうなのです。今回、このデヴァイスは安全性と効率性を示した論文として発表されました。
実験的デヴァイスは
● iPhone
● 血糖値センサ
● ホルモンを出す小型ポンプ2個
の3つから作られていて、体に埋め込んだセンサが血糖値の変化を感知し、iPhoneが計算、そしてポンプからインスリンとグルカゴンを出して調節するという仕組みになっているそうです。
このシステムの開発者は、糖尿病をよりコントロールしやすくし、1日で注射するインスリンを計算する負担を軽減することを目指していると、ボストン大学バイオエンジニアリング学科の准教授で論文の共著者エドワード・ダミアノ氏は語ります。注射するをまさにどこでもiPhone大のデヴァイスが携帯できれば自動で血糖値をコントロールしてくれるのはすごいシステムになるかもしれません。
将来は自分のiPhoneに小さいハードウェアを装着していろんな病気の治療なんてなるかもしれませんね。実用化はまだでこれからも研究を続けていくそうですが、ぜひ期待したいです。
Image credit: Boston University Department of Biomedical Engineering
source: USA Today
(ケンタロー)