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佐天「100万回生きる能力かぁ……」


春香「ほ~ら、響ちゃんのグラビア巻頭特集だよ!」
漆原「ベルが遊びにやってきた」鈴乃「『面倒を見に来た』だ」
初心者で知識ゼロからでも始められるバイナリー
プロフィール写真が全裸って最高やないかい!!!!
単なるエロげーじゃないこのエロげーは史上最高の傑作!!!
はまると抜け出せなくなる神アプリが遂に登場
バイナリってほぼ勝ちゲーじゃんwwwwwww
今バイナリの普及率が半端なさすぎてワロタwwwwほとんどの人がやってんじゃん!!!



1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/19(水) 15:18:58.71 ID:QH8V9YloO


佐天「……つまりどういうことだろう?」


4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/19(水) 15:25:30.75 ID:QH8V9YloO


御坂「佐天さん、能力者に(ry」

佐天「100万回生きる能力です」

御坂「………猫?」

佐天「いいえ。猫じゃありません」

御坂「……よく分かんないわね」

佐天「あの絵本の通りだとすると100万回の人生を体験できるということでしょうか?」

御坂「なんだか楽しそうねー」

佐天「そうですねー」


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/19(水) 15:28:34.29 ID:QH8V9YloO


初めは一回をどうカウントするのか分かっていなかった

ただ一つ言えることがある
私はこの能力を楽観的に捉え過ぎていた……


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/19(水) 15:34:02.84 ID:QH8V9YloO


ある日私はトラックに牽かれた


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/19(水) 15:46:47.53 ID:QH8V9YloO


初春「うぐっ………えっぐ………」ポロポロ

御坂「……ごめん………ごめん、佐天さん」ウルウル

(あれ……?なんで泣いてんの、初春も御坂さんも?)

初春「ざでんさぁーん………!」ポロポロ

御坂「私がついていながら………っ!」ドンッ

(あぁ……もしかして私………一回死んだの?)


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/19(水) 16:01:18.35 ID:QH8V9YloO


佐天「二人とも……あてて…」

初春「さ、さてんさん……!?」

御坂「無事なのっ?!」

佐天「……あり?痛くない?」

初春「痛くないって!トラックに牽かれたんですよっ?」

佐天「うん……でも痛くない」

御坂「傷が………治ってる?」

佐天「じゃあさっきのは牽かれたときの記憶……?」

御坂「……記憶の混濁」

佐天「………もう全然痛くないです」

初春「………よかったぁ」


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/19(水) 16:07:25.93 ID:QH8V9YloO


初春「心配したんですよぉ……」ポカポカ

佐天「あはは……ごめんね、初春ー」

御坂「驚いた……ホントに傷一つ無くなってる」

佐天「どうやら復活と同時に傷もなくなるみたいですねー」

初春「バカバカー」ポカポカ

佐天「だからごめんってー」ナデナデ

御坂「とにかくお医者さん連れてくるわ」


タッタッタッ……


佐天「あぁー……なるほど、ここは病院かー」

佐天「通りで見覚えのない天井だと思った」


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/19(水) 16:18:48.84 ID:QH8V9YloO


佐天「……何の異常もない?」

ゲコ太「そうだね。病院にいるのが不思議なくらいだよ」

御坂「これが……佐天さんの能力」

初春「じゃあ佐天さんは退院ですか?」

ゲコ太「そうもいかないね。もう少し検査しないと。なんてたって一度死んでいるんだからね」

佐天「うへぇ……」

御坂「まぁまぁ。たまにはゆっくりしろってことよ!」

佐天「はぁーい」


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/19(水) 16:26:50.70 ID:QH8V9YloO


それが一回目だった
その後精密検査を受けても何も問題がなかった私はすぐに退院した


それから普通に生活している分に二回目の命を消費することはなかった


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/19(水) 16:28:47.42 ID:QH8V9YloO


そして私は寿命で死んだ


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/19(水) 16:33:08.57 ID:QH8V9YloO


佐天「…………」キョロキョロ

佐天「………あれ?」

佐天「……中学生の格好?」

佐天「…………」

佐天「……しわくちゃのお婆ちゃんだったのに?」

佐天「…………」

佐天「もしかして………三回目?」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/19(水) 16:36:11.29 ID:QH8V9YloO


佐天「………時間はお婆ちゃんの私が死んだ後」

佐天「………」

佐天「……………」

佐天「…………………え?」

佐天「ホントに……生き返ったの?」

佐天「……………」

佐天「………え?」


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/19(水) 16:39:56.52 ID:QH8V9YloO


佐天「……状況を整理しよう」

佐天「私は死んだ」

佐天「あの交通事故以来初めて」

佐天「あのときは分からなかったけど」

佐天「死んだら能力発現時の私になって生き返る」

佐天「……確か私の死因は肺炎」

佐天「………初春や御坂さん、白井さんはまだ生きてたはず」

佐天「………」

佐天「……会ってみる?」


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/19(水) 16:46:23.63 ID:QH8V9YloO


ピンポーン……


御坂「はいはい。今開けますからねー」


ガチャ……


佐天「……どーも」

御坂「……佐天………さん?」

佐天「はい。生き返っちゃいました」

御坂「…………三回目なのかい?」

佐天「……はい」

御坂「若返り……羨ましい」

佐天「…………ははは」ポリポリ

御坂「まぁ御上がりなさい」

佐天「はい」


39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/19(水) 16:52:27.97 ID:QH8V9YloO


佐天「………」

御坂「見事なもんだ」

佐天「あ、お茶淹れましょうか?」

御坂「頼んでいいかい?」

佐天「はい。何分昨日より身体は軽いので」

御坂「それにしても……すごい能力じゃ」

佐天「………」

御坂「恐ろしい能力……ってところかのー」

佐天「……………はい」

御坂「昨日死んだと思った佐天さんが」

佐天「……一日で生き返りました」

御坂「それもあの当時の姿で……」


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/19(水) 16:58:06.21 ID:QH8V9YloO


佐天「……はい。お茶淹れてきました」コトッ

御坂「ありがとぉ」

佐天「……なんか散らかってますね」キョロキョロ

御坂「そりゃあ、さっきまで葬儀に使う写真やらを探しとったからのー」

佐天「………私の?」

御坂「そうそう。佐天さんの」

佐天「……………うわー」

御坂「それにそろそろ……」


ピンポーン


御坂「噂をすれば……」

佐天「初春達……ですか?」

御坂「そうじゃよ」


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/19(水) 17:04:02.64 ID:QH8V9YloO


ガチャ


初春「………」

白井「………」

佐天「どーも」

初春「白井さん、私とうとうあの世からお迎えが来たみたいです」

白井「そうですわね。佐天さんが若返って亡者の世界に引きずり込むために……」

初春「……まさかそんなに佐天さんから恨まれていたなんて」

佐天「………違いますよ」

初春「…………」

白井「……もしかして?」

佐天「はい。これが三回目の命です」

初春「…………」


50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/19(水) 17:07:59.36 ID:QH8V9YloO


白井「にわかには信じられませんわ……」

初春「でもこうして目の前に……」

佐天「………」

白井「…………羨ましい限りですわね」

初春「私たちはよぼよぼのお婆ちゃんだというに……」

白井「佐天さんだけ中学生だなんて……」

佐天「………ごめんなさい?」

御坂「…………まぁまぁ」

初春「せっかくよさそんな遺影を持ってきたのに」

白井「ホントですわ」

佐天「うわー……自分の遺影とか見たくなーい」


58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/19(水) 17:21:15.70 ID:QH8V9YloO


初春「まぁ遺影やらは冗談ですけどねぇ」

白井「この場合……葬儀はどうなりますの?」

佐天「家族にはもう伝えてあります」

御坂「……驚かれたでしょう?」

佐天「そりゃもう……孫と同じくらいの年ですから」

初春「それもそうですね……」

白井「佐天さん、その年にしてお孫さんがいるだなんて」

佐天「…………はは」


60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/19(水) 17:28:51.34 ID:QH8V9YloO


それが三回目の命の始まり……
この特異な能力ゆえ、これから私は様々な人を看取ることになった

御坂さんを看取り
白井さんを看取り
初春を看取った



そして……


63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/19(水) 17:39:26.03 ID:QH8V9YloO


今何回目の命なのか……もう分からない
あれから何年経ったのか……
今では時間の感覚が完全に狂ってしまっている……



私はあと何回死ねるのだろう……?







64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/19(水) 17:39:50.93 ID:wIMnNoXh0





70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/19(水) 17:46:28.90 ID:55gyvyBz0


短編にしては面白かった




夜空「な、なぜ私の股間から男性器が・・・・・・」
星奈「喧嘩するほど仲が」夜空「悪いに決まっているだろう」
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