51万人という大規模にも関わらず比較的穏やかに行われたデモ行進。
ですが警備を担当していた警官1名がデモ隊のせいで謎の負傷・・・。











デモ終了後には例年同様に学生ら1000人以上が翌朝まで座り込みなどを行いましたが、約500人が逮捕されるという異常事態に・・・。
こうした事態を受け、当局はデモの先導車が運転速度を遅らせ安全に悪影響を与えたなどとして、４日にデモを主催した民主派団体の幹部ら５人を公務執行妨害などの容疑で逮捕しましたが、これもまた過去17年の間で初めての出来事でした。

中国政府はこうした民主化運動の波が本土に波及するのを極端に警戒しており、民主派が行政長官に当選する可能性のある選挙制度は決して受け入れられないという事情があります。
そのため、表向きは香港に対して従来通りの自由を約束しつつ、実際には民主化運動の締め付けを強め、今回のように難癖をつけては活動家を拘束しているほか、メディアを通じて「香港の民主化運動は反中国を掲げる米国の陰謀」とする世論操作を行っています。
しかし舞台は真の民主主義を知る香港です。中国本土とは異なり香港人たちはこうした中国政府の思惑を見透かし愚かな統治者に呆れている状況で、今後さらに民主化の声が高まることは必至となっています。
そんな中、中国政府内では「香港で混乱が生じた場合、中国は戒厳令を敷くことも辞さない」という、まるで香港で「天安門事件」の悪夢を再現してやると言っているような強硬論まで飛び出しているそうです。