P「最近貴音がよそよそしい…」
- 1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 22:58:14.69 ID:DTgTS5qw0
- 見知った後ろ姿。月だ、と思った。
プラベートで見かけるのは始めてである。彼女は俺の目的地でもある古書店へと入っていった。
悪戯心が沸き、表情が緩む。プロデューサーという立場からいつもアイドルには
振り回されてばかりだ。ターゲットは貴音。一体あいつはどんな反応をするだろう。 - 2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 22:58:59.82 ID:DTgTS5qw0
- リアクションを想像しながら俺は彼女に近づいていった。
本棚を吟味する彼女の肩に、ポンッと手をおく。
軽く声をあげる、びくりとすることを期待していたのだが彼女は見事にそれを裏切った。
長い髪がひらりと舞い、こちらを振り向いただけだ。 - 4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 22:59:53.02 ID:DTgTS5qw0
- 彼女にドッキリの仕事が全く来ないのも頷ける。
ちょっとは765プロのリアクション王、春香を見習え。
「よっ。偶然だな」
「あ、あああなた様?」
いや驚くのが遅かっただけか。 - 10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/09(水) 11:12:07.52 ID:Fl7+HnOB0
- 「お前もここで買い物か? 俺も結構読書好きなんだよ」
「いえ…わたくしはこういった類のものは…」
見るとアニメ調イラストの女の子が表紙を飾った本が多くある。
たしかライトノベルといったか。響から勧められて何冊か読んだことがある。
主人公がいろんな国を旅する物語で、なかなか良かった。
「では…私単独ライブに向けた、とれえにんぐがあるのでこれで…」
「あっおい貴音」
そのまま早歩きで店を出て行ってしまった。
ったくそう逃げることはないだろうに。まあ確かに貴音はこういう本は読まなさそうだ。
まてまて。ならあいつは何しに本屋に来たんだろうか。 - 11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/09(水) 11:12:53.20 ID:Fl7+HnOB0
- まあ考えても答えは出そうにない。俺は百円コーナーで本を物色し始めた。
数日後の事務所、律子は営業に出かけておりアイドルは真美と貴音しか残っていなかった。
レアな組み合わせだ。
「ねー、お姫ちんもやってみる?」
自分がやプレイすることに飽きたのか、亜美が携帯ゲーム機を貴音に差し出していた。 - 12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/09(水) 11:13:20.72 ID:Fl7+HnOB0
- 「いえ、わたくしは…」
たじろぐ貴音に俺はふと思いついて聞いてみる。
「そういえば貴音はどんな本を読むんだ?」
「えっ…本?」
きょとんとする亜美に俺は数日前のことを説明した。 - 13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/09(水) 11:14:12.15 ID:Fl7+HnOB0
- 「亜美も気になるなー、漫画? は読まなさそうだし…」
「走れめろす…羅生門といったあたりでしょうか」
確かにイメージどおりだ。日本の古典文学?そういったあたりを好む感じがする。
「ねーお姫ちん、亜美聞いたことないよう。そういう本があるの?」
「ええ。中学二年生になったらわかると思います」 - 14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/09(水) 11:15:19.23 ID:Fl7+HnOB0
- 「中二? ゼッタイ?必ず?」
「はい。絶対わかります。何がどうなろうと」
「どうしてどうして?気になるなー」
貴音はそれ以上答えず、数日後に迫っている単独ライブの資料へと目を戻した。
もったいつけてミステリーっぽくしているがなんのことはない。
走れメロスは中学二年の国語で習うのだ。亜美、お前も気付けよ。
羅生門はたしか…高校二年だったか… - 15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/09(水) 11:16:06.54 ID:Fl7+HnOB0
- 「お姫ちん、本以外なら何してるの?」
「えぇ? そうですねぇ…」
言い淀む貴音。俺もキーボードを叩く手を止め答えを待つ。
「亜美ちゃん、貴音ちゃん今忙しそうだから今度にしたほうがいいんじゃないかな?」
音無さんが言った。
「そうだったの? ごめんねお姫ちん」
「いえいえ」
そう言った貴音が、肩の荷がおりた表情をしたのは気のせいか。 - 16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/09(水) 11:17:01.87 ID:Fl7+HnOB0
- どこか様子がおかしい。本屋でのこと、事務所でのこと、
それらがあったせいか俺は気が付くと貴音を目で追っていた。
その中で気づいたことがある。
貴音はプライベートのことを話そうとしない。
その手の話題になると途端に俯きがちになるか、トップシークレットといってはぐらかす。 - 17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/09(水) 11:17:35.92 ID:Fl7+HnOB0
- 極力雑談には加わらないようにしている、ように見える。
事務所で貴音の声を聞くことは少なくなった。
それ以外の場合は必ずと言っていいほど、ライブの資料とにらみ合っていた。
あの貴音でも不安なのだろうか。
確かにこの単独ライブは事務所にとっては重要なイベントだ。 - 18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/09(水) 11:18:19.73 ID:Fl7+HnOB0
- 765プロとしての活動から一人一人が一本立ちするための一歩なのだ。
企画段階で、俺、律子、社長で誰を出すか話し合った結果
性格的にいきなりソロを任されても苦にしないであろう、貴音が選ばれたのだ。
だが俺は彼女にプレッシャーをかけすぎたかもしれない。 - 19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/09(水) 11:19:37.74 ID:Fl7+HnOB0
- 竜宮小町ができて律子に先を越されたことに焦り、アイドルを振り回していたあの時と状況が重なる。
まるで反省できていないな。今日、夕食にでも誘ってみるか。
「まあなんだ、好きなもん頼めよ」
「ごちそうになります」
二十郎は案外すいていた。夕方時はこんなもんなのか。
俺も適当に選び店員に注文を告げた。
料理が運ばれてくるまでの間、会話はなかった。 - 20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/09(水) 11:20:10.18 ID:Fl7+HnOB0
- ライブの資料を読んでいるので話しかけるに話しかけられないのだ。
落ち着かない時間を数分過ごし、二人のラーメンが運ばれてきて食べ始めたとき、話を切り出した。
「どうだ、いけそうかライブ」
「ええ、なんとか」
「不安とかあるのか? 失敗しちゃったらどうしようとか」
「ないといえばそれは嘘になるでしょう。 どんな仕事にも不安はあります。不安があるからこそうまく演じたいと思うのです」
「なるほど」 - 21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/09(水) 11:20:50.28 ID:Fl7+HnOB0
- くそ、何度もシュミレーションしたはずなのに、それとなくうまい言葉がかけられない。
がんばれよ、というのは時として無責任な言葉になりうる。
おまえならできる、も根拠のない励ましだと取られかねない。
ふと社長の言った言葉が脳内に浮かんだ。
君のかける言葉にアイドルたちの未来がかかっている。
「まあ失敗しても次があるんだ。 気楽にやればいい。できなかったからって誰も怒ったりしないさ」
不器用な俺は当たり障りのない言葉しか言えない。 - 22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/09(水) 11:21:22.03 ID:Fl7+HnOB0
- 「ありがとうございます」
ラーメンから立ち上る湯気で貴音の表情はよく見えなかった。
貴音は一足早く帰宅し、俺は店内のテレビをぼんやりと見ていた。
何やら実況が騒いでいるが野球には全く興味がないので入っていけない。
明日のスケジュールを確認するためスマホをいじっていると、青色の冊子が目に入った。 - 23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/09(水) 11:22:28.77 ID:Fl7+HnOB0
- ライブの資料じゃないか。あいつ忘れていったのか。どうする…
出て行って一時間はたっている。取りに戻ってくるのを待つか?
いや俺が届けたほうが時間的には早いだろう。会計をすませ店を出ると
スマホで貴音の家の住所を呼び出した。 - 24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/09(水) 11:23:06.50 ID:Fl7+HnOB0
- 近くまできてから本人に連絡をしていないことを思い出す。家をでていなければいいが。
『もしもし?』
「おお貴音か?」
『あなた様、私今から出かけなければ』
「忘れモンだろ? 俺が持ってるんだよ」
『そうだったんですか。では取りに行きますので店主に渡しておいてください』
「すまん、もうお前の家近くまできてるんだ。今から行っていいよな?」
そう言うとしばらく無言が続いた。最近、貴音と話すとよくこんな状態になる。 - 25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/09(水) 11:23:33.77 ID:Fl7+HnOB0
- おい、貴音?」
『申し訳ございません。明日事務所に持ってきてくれませんか?』
「いいのか? ライブ近いのに」
「はい。大したものではないので大丈夫です。近くまできているのにほんとにすみません」
「いや、いいさ別に」
大したものじゃないのにあんなに見入るのか。
そんな疑問は投げずに、わかった、とだけ言って電話を切った。
ふと、貴音の家に入ったことのあるアイドルはいるのだろうか、と思った。 - 26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/09(水) 11:24:20.00 ID:Fl7+HnOB0
- 次の日、デスクワークをこなしているとあっという間に昼飯時となり、
律子や音無さん、一部のアイドル達は昼食へと出かけて行った。
「プロデューサー」
カロリーメイトをかじっていると、響が俺の袖を引っ張ってきた。
「それだけじゃ持たないぞ。はい」
「サーターアンダギーか。ありがとな。しかしこれおやつじゃないのか?」
「うがー 栄養はカロリーメイトに負けないさー」
「そうなのか」 - 27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/09(水) 11:24:49.37 ID:Fl7+HnOB0
- ふいに響の表情が暗くなった。どうやらこれからが本題らしい。
「どうした?」
「貴音のことなんだ」そう聞いて体が反射的に身構える。
「貴音がどうかしたのか?」
響の言ったことは俺が見てきたことと大体一致していた。
雑談に加わってこないこと。話しかけても上の空。仕事以外の話しかしてこないこと。 - 28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/09(水) 11:25:26.82 ID:Fl7+HnOB0
- 自分のこと避けてるっていうかさ。 なんかしたのかな…」
俯く響に俺は慌てて声をかけた。
「まあライブが近いせいでピリピリしてるんだろ」
「でも…」
「いいから。そっとしといてやれ」
「む…そうか…わかったぞ」
ほんとにそうだといいがな…と響が去ったあとに呟いた。 <
-
- 2014年07月09日 13:14
- おしりちんのおしりにぼくの巨大チャーシュー挟み込みたい
-
- 2014年07月09日 13:31
- 響のオタク臭が貴音に伝染してしまった……
-
- 2014年07月09日 13:33
- 手塚、黒男、伊良部でワロタ
-
- 2014年07月09日 13:47
- ブラックジャック関係ないじゃんか
-
- 2014年07月09日 13:55
- ※1
そのおやつカルパスみっともないからしまえよ
-
- 2014年07月09日 13:58
- 何このつまらないモノは?
-
- 2014年07月09日 14:06
- ※1
残念、それは※2のお尻だ
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- 2014年07月09日 14:08
- 途中のBJネタは一体
-
- 2014年07月09日 14:17
- えっ!?おしりちんの自宅が判明してるうえPまで中に入れてんの?
その方がびっくりだよ
-
- 2014年07月09日 14:19
- ※6
たぶん鏡だな
-
- 2014年07月09日 14:24
- おしりちんがキャラ作りしてるってSSは他にもあるけどこれはなんかイマイチ
唐突なBJネタはどうしても必要だったのか?
-
- 2014年07月09日 14:30
- BJネタがクソすぎて台無し
-
- 2014年07月09日 14:33
- 唐突な手塚、黒男、伊良部で草
でもそれ以外は微妙かなぁ
-
- 2014年07月09日 14:39
- 中途半端な設定が割り込んだのは確かにイマイチだったけど、趣旨自体はそれなりに良かった
-
- 2014年07月09日 14:49
- 嫌いじゃないがなぜにBJ
-
- 2014年07月09日 14:50
- 伊良部が空中ブランコ、黒男はブラックジャック…
手塚はなに?
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- 2014年07月09日 14:56
- 途中から一気に酷くなった
-
- 2014年07月09日 15:09
- BJネタをいれる意味は?
-
- 2014年07月09日 15:17
- おひめちんがかわいいとおもいました。
-
- 2014年07月09日 15:20
- BJはともかく文がガタガタなのがなぁ
推敲は大切
-
- 2014年07月09日 15:34
- 唐突なBJネタはなんだよwwwww
-
- 2014年07月09日 15:40
- 手塚って誰?
-
- 2014年07月09日 15:44
- これひど
-
- 2014年07月09日 16:00
- 朝戸レイはブラックジャックのキャラ
手塚ネタはそれのことだよ
-
- 2014年07月09日 16:26
- こういう形式のssは良作か駄作の両極端だよな
作者の技量がはっきりわかる
-
- 2014年07月09日 17:01
- もったいないなぁ
-
- 2014年07月09日 17:01
- 聞いたことない名前がいくつの出てきて「?」だったけどそういう事か
別作品の、それもマイナーキャラ出すときは最後にでもいいから説明がほしいところだな
貴音がキャラ作ってるってのは前にもあったけど、家が知られているってのは初めて読んだ
多分だけど、この作者アイマスをあまり知らないんじゃないかね?
-
- 2014年07月09日 17:33
- 死ぬほど読みづらかった。
ラノベ好きなんて最初からわかってるのに、無駄に引っ張るから、シリアスなライブが意味不明で感情移入できないよ。
てか、最初と最後読むだけでいいだろコレ
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- 2014年07月09日 17:38
- この話なら別作品のキャラとくにいらないよねとは思う
あと途中枕営業か彼氏かな?と思ってしまった
-
- 2014年07月09日 17:53
- この作者はたぶん
・アイマスに詳しくない
・小説自体に明るくない
のいずれか
-
- 2014年07月09日 18:06
- 設定等は良いのに作者の技量のせいですごい読みづらい文になってる。あと唐突にBJが出現したせいで文の脈略?の無さにさらに拍車をかけてる。
BJネタはプロデューサーの貴音に対する対応の仕方を決めてるときのプロデューサーの心のなかを表してんのか?俺は読解力がないからわからん。
教えて偉い人
-
- 2014年07月09日 19:41
- わけわかんねえ……としか
-
- 2014年07月09日 19:53
- なんだろう、ぱっと出てくる感想が、読みづらかった、としか…
-
- 2014年07月09日 20:12
- いや俺はこういうの嫌いじゃないぜ
オリジナル設定なのにそれについての説明や描写が足りなかったり何の脈絡もなくBJのネタを入れたり作者の頭の中だけで分かってる感がありありで読者が置いてきぼりな感が素晴らしいと思う
-
- 2014年07月09日 21:42
- キノの旅が久しぶりに読みたくなった
-
- 2014年07月09日 22:11
- とりえあえず二十郎は食券な気がする元ネタ的に
-
- 2014年07月09日 23:13
- ビックリするくらい読みづらくて途中で挫折した
-
- 2014年07月09日 23:26
- 他の人は読みにくいって言ってるけど、自分はそんなことなかった
まあ普段からSS読んでる人には読みにくかったかもね
肝心の中身だけど、途中でよく分からない会話(手塚とかよく分からないのが出てくるやつ)が入ってきて時系列がめちゃくちゃになって完全に意味不明
せめて引用元を掲載するとか前後の会話を繋がるようにしたほうが良かったね
途中まで良かったから星三つ
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