イギリスの大学が「イヤホンケーブルの絡まりを防止する方法」を実証: 端同士をまとめてみましょう
グチャグチャに絡まったイヤホンのケーブルを見てウンザリした気分になったことのある人は少なくないのではと思いますが、そうしたケーブルの絡まりはごく簡単な方法で予防することが可能であるとする研究結果が、イギリスのアストン大学から発表されています。
この研究は、イギリスのアストン大学で物理学や数学の研究を行っているRobert Matthews氏によるもの。同氏は、2010年にヒモの両端をつないでループ状にすることで絡まりの発生を防止可能であることを数学的に証明した「Roop Conjucture」と呼ばれる理論モデルを開発(※1)しており、その妥当性を検証するために、今回実際のヒモを使った大規模実験を行っています。
Matthew氏は、イギリス国内の学校に対して、子どもたちに長さの異なる(55~183cm)様々なヒモをグシャグシャにする簡単な実験を行ってもらうよう依頼。のべ12,000回におよぶ実験から、現実のヒモでも、端同士をまとめることで劇的に絡まりが少なくなることが判明しました。
こうした結果からMattews氏は、以下の図のように各イヤホンのちょっと下の部分を一つにまとめて、さらにオーディオジャックの下の部分と2つのイヤホンの直下の三点を束ねることで、ケーブルの絡まりを抑えることが可能である、と語っています。
こうした絡まり防止のためのヒントは、DNA分子が互いに絡まることを防ぐメカニズムを理解する上でも重要な知見になるとのこと。いずれにしても、そんなに手間もかからずに出来そうな方法ですので、バッグやポケットの中でケーブルが絡まることに悩まされている方は、一度試してみられてはいかがでしょうか。
ちなみに、アストン大学のリリースによると、School Science Reviewという査読誌に論文がアクセプトされているそうですが、まだオンラインでは公開されていないようです(サイトはこちら)。
[Aston University] [dailymail]
(※1) Untangling the mystery of knotted flex (7th June 2010, Aston University): 論文はリリースされていないようです
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著者
企業の研究所で家電関連技術の研究開発に携わっておりましたが、2013年4月をもって退職し、当サイトの専属となりました。Techinityはソース明示のポイントを抑えた解説を、Cul-Onはちょっとした小ネタ紹介的な内容にしていければと思っております。
これはいい記事
伊東家で見た
だよねーw
伊藤家では洗濯ばさみを使ってたんだったかな
なにそれ、見たい。
車輪の再発明で研究者面か、いい商売だな
これは感覚的に理解できることだけど。「数学的…」ってのが味噌なんじゃない?
コードで出来る輪の中を先端が通ることによって、結んだ状態になるのが原因だから
それを防げば良いんだよね
これY字型のイヤホンならいいけどU字型だとどうするの
イヤホン自体に、こんな留め具が付いてたらいいのに
iPhone付属のイヤホンの絡まり易さは異常
NHKで別の方法紹介してたな
ケーブルの端と端を合わせて半分に折るのを繰り返して適当な長さになったら片結びでいいじゃない