1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/10(木) 00:57:08.12 ID:9hc1U6JGo

美希「……ん」パチリ

伊織「んん……」

美希「あれ、でこちゃん」

伊織「……あつっ」

美希「なんでミキに抱きつかれてるの?」


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2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/10(木) 00:57:36.18 ID:9hc1U6JGo

伊織「こっちの台詞よ、暑いから離して」

美希「えー」ギュー

伊織「えー、じゃない。そもそも、アンタが私のベッドに入り込んでくるのが悪いわ」

美希「ミキ、そんなことした覚えないよ?」

伊織「でも、事実同じベッドじゃないの」




3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/10(木) 00:58:10.06 ID:9hc1U6JGo

美希「でこちゃんがミキのベッドに入ってきたんでしょ?」

伊織「違うわよ」ペシッ

美希「あたっ」

伊織「ほら、サイドテーブルが右側にあるでしょ」

美希「ほんとうなの……」




4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/10(木) 00:58:41.29 ID:9hc1U6JGo

伊織「……ったく、せっかくの地方営業なのに」

美希「え?」

伊織「普段ホテルに泊まらないから、なかなかこういうベッドで寝ないのよ」

美希「でこちゃんのお家、このホテルより数倍豪華だと思うけどな。ミキ」

伊織「そう……かもしれないけど、ワクワク感が違うじゃない」




5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/10(木) 00:59:29.67 ID:9hc1U6JGo

美希「そういえばでこちゃん、はしゃいでたね」

伊織「べ、別にそんなことは無いけど」

美希「ううん、はしゃいでたの。あからさまにユニットバス見に行ったりとか」

伊織「……め、珍しいもの」

美希「まあ、そうなの。ミキもワクワクしてたし」




6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/10(木) 01:00:31.29 ID:9hc1U6JGo

伊織「へぇー。アンタ、寝床さえしっかりしてれば他は見ないんだと思ってたわ」

美希「ミキは寝る機械じゃないよ!」

伊織「知ってるわよ」

美希「それに、でこちゃんと二人部屋なんてなかなか無いでしょ?」

伊織「……そういえば、そうね」




7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/10(木) 01:01:04.98 ID:9hc1U6JGo

美希「同い年なのに、あんまり一緒のお仕事とかも無いし」

伊織「少ないわよね」

美希「だから、ワクワクしてたかな」

伊織「……なるほど、ね」

美希「そういうことなの」




8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/10(木) 01:01:48.96 ID:9hc1U6JGo

伊織「アンタの気持ちは分かったわ、ありがと」ポンポン

美希「えへへ」

伊織「でもね、美希」

美希「ん、なあに?」

伊織「ずっと抱きしめられてると、そろそろ暑くなってくるのよ」




10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/10(木) 01:02:37.16 ID:9hc1U6JGo

美希「で、でも離したくないの……」ギュッ

伊織「アンタは暑くならないわけ?」

美希「暑いけど、ミキ抱き枕が無いと寝られないんだ」

伊織「ああ、いつものおにぎり抱き枕? 持ってきてないのね」

美希「事務所のソファに忘れてきちゃった」




11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/10(木) 01:03:05.06 ID:9hc1U6JGo

伊織「それで無意識のうちに、私のベッドに潜り込んで」

美希「……でこちゃんを抱き枕にしました」

伊織「抱き枕ぐらい無くても眠れるでしょう? ほら、どいたどいた」

美希「無理なの」ギュウ

伊織「でも」




12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/10(木) 01:03:32.87 ID:9hc1U6JGo

美希「……っ」

伊織「……今日だけだからね」

美希「ありがと、でこちゃん」

伊織「全く、今度からはちゃんと持って来なさいよ」

美希「うん」




13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/10(木) 01:04:05.87 ID:9hc1U6JGo

伊織「……こうしてると、やよいに起こされた日を思い出すわ」

美希「やよいに?」

伊織「ええ。やよいを家に泊めた時、一人だと怖くて眠れないって泣きつかれちゃって」

美希「あはは、やよいらしいね」

伊織「結局、一緒のベッドで寝たわ」




14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/10(木) 01:04:50.96 ID:9hc1U6JGo

美希「でこちゃん、困ってる人をほっとけないよね」

伊織「あら、そう?」

美希「うん。例えばやよいだったり、今日のミキみたいな」

伊織「目の前で泣きそうな友達がいたら、なんとかして笑わせたくなるのよ」

美希「カッコイイって思うな、そういうの」




15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/10(木) 01:05:20.71 ID:9hc1U6JGo

伊織「別に、普通じゃない?」

美希「そう?」

伊織「そうよ」

美希「……そっか」

伊織「ええ」




16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/10(木) 01:05:52.81 ID:9hc1U6JGo

美希「そういえばね、でこちゃん」

伊織「ん、何よ」

美希「ミキ、一回違う抱き枕で寝ると、もうそれでしか眠れなくなっちゃうの」

伊織「……」

美希「困っちゃうな、もうでこちゃんを抱きしめないと寝られないって思うな」




18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/10(木) 01:06:26.00 ID:9hc1U6JGo

伊織「アンタ、本当に眠いの?」

美希「うん、ねむいよ」

伊織「その割には、とんちみたいなことを言うわね」

美希「だって困ってるんだもん」

伊織「……家には行かないわよ、一緒にいる時だけ。それで良い?」

美希「うん。ありがとーなの、でこちゃん」




19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/10(木) 01:06:58.64 ID:9hc1U6JGo

伊織「私、つくづく甘いと思うわ」

美希「優しいのがでこちゃんの魅力なの」

伊織「魅力?」

美希「そうそう」

伊織「……ま、褒められると悪い気はしないわ。ほら、とっとと寝なさい。美希」

美希「えへへ、おやすみなさいなの」ギュ




20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/10(木) 01:07:25.62 ID:9hc1U6JGo
百合失礼。ありがとうございました。
みきいおわっほい!




23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/10(木) 01:39:02.39 ID:7q6r4G220
いいssだった、掛け値なしに




24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/10(木) 01:43:07.27 ID:nKxCp71g0
おつおつ

これはいいみきいお




引用元: 美希「抱き枕ジャンキー」