希「エリチカ日記」
- 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/07/10(木) 21:43:19.73 ID:dtnPxTFV0
希「2月11日」ペラリ
◇◇
絵里「うっ、んんっ」ゴクン
絵里「う゛っおえっ....」
絵里「うっへええ....」
絵里「ハッ...ハァ、ハァ....」
希「...何、やってるんえりち」
絵里「ひゃあ!ああっ、いたの希。
いつから?」
希「なんか呻いてるところからいたけど....」
絵里「これは、あはは、違うのよ。
練習っていうかね。
気にしないで、うぇっ....」
◇◇
希「どうやらブラックコーヒーを無理やり飲んでむせ返っていたみたい」
希「生徒会で普通に飲んでたから飲めるのかと思ったら、我慢してたんやね」
希「エリチカは頑張り屋さん」
- 3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/07/10(木) 21:46:37.84 ID:dtnPxTFV0
希「2月21日」ペラリ
◇◇
希「帰り遅くなっちゃったね」
絵里「ごめんなさい希、仕事付き合わせちゃって」
希「ええんよ。ウチ副会長やし?」
絵里「私の要領が悪いせいだわ...。
手伝ってもらわないと終わらない仕事まで引き受けちゃうなんて」
希「もう、ええって。
この話はおしまい」
絵里「でも」
希「ほら、えりち。
空見てみぃ?すごく星が綺麗やで」
絵里「え...。あら本当。
気付かなかったわ、こんなに星がみえらぅあああっ」
希「えりち!?」
絵里「い、いたい...」
希「待っててね!今手貸すから!」
絵里「ごめんね本当、ごめんね...」
◇◇
希「星を見ようと上を見ながら歩いていたえりちがドブに落ちた」
希「ウチへの申し訳なさと足を擦りむいた痛みで落ち込んでたけど、涙は見せんかったね」
希「エリチカは我慢強い」
- 4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/07/10(木) 21:49:56.88 ID:dtnPxTFV0
希「3月14日」ペラリ
◇◇
絵里「おーい、おいおい」
絵里「君だよ君。
危ないよ、出て来なさい」
絵里「ちょっと、なに怯えてるのよ。あっ奥に行くんじゃないの。」
絵里「このまま車が発信したら轢かれちゃうわよ?嫌でしょうそんなの」
絵里「生徒会室までいけばご飯もあるわよー?ミルクしってる?美味しいわよー」
絵里「ほら、怖くないよ?
にゃー、にゃー、うみゃーん」
希「・・・・。」プルプル
◇◇
希「車の下にいる野良猫に話しかけてた」
希「猫は結局出てこなくて、ムスッとして帰っていったね」
希「エリチカは誰にでも優しい」
- 5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/07/10(木) 21:55:09.29 ID:dtnPxTFV0
希「3月20日」
◇◇
絵里「希!見て希!
あの大きなぬいぐるみ!とても可愛いわ!」
希「やめとき?
えりちUFOキャッチャーめちゃくちゃ下手やん」
絵里「あの角度なら取れそうな気がするのよねー...」
希「またお金だけ使ってぬいぐるみ取れずじまいになるよ~」
絵里「うぅ...希ぃ~」
希「...仕方ないなぁ、5回までやで?」
絵里「ハラショー!行きましょ希!」
希「はいはい、じゃあこれを小銭に両替えしてきてね?」
絵里「任せて!」タタタ
希「さて...。いざとなったらウチが取ってあげなあかんけど、いけるかな...」
絵里「希!!なんか百円玉じゃないコインが出て来て!!どうなってるのかしら!!」アセアセ
希「・・・・」
◇◇
希「両替機とメダルゲームの機械を間違えたんやね」
希「その後は一緒にメダルゲームをした。ぬいぐるみも取ってあげた。」
希「子どもみたいなエリーチカ」
- 8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/07/10(木) 22:05:19.08 ID:dtnPxTFV0
希「4月16日」
◇◇
希「えりち、最近落ち込みすぎやで。廃校は仕方ないことやん。えりちのせいやないて」」
絵里「でも」
希「でもはなし。
気分転換にカラオケでもいこ?」
絵里「カ、カラオケって初めてで、なに歌えばいいのか」
希「もう、じゃあウチから歌うよ」
絵里「の、希!これ!アイスっていくら食べてもいいの!?」
絵里「ええんよ」
プルルルルル
絵里「希!あと十分だって!」
希「分かっとるよー。最後に一曲歌おかー」
絵里「まって、迷うわ」
希「時間なくなってまうよー」
◇◇
希「結局時間がなくなって迷うだけ迷って店を出たね」
希「えりちはカラオケを気に入ったみたい」
希「エリーチカは世間知らず」
- 10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/07/10(木) 22:14:35.84 ID:dtnPxTFV0
希「5月2日」
◇◇
絵里「・・・・・」
希「・・・・・」
絵里「・・・・・」
希「いや、仕方ないよえりち。
理事長の言ってたことは最もやし」
絵里「分かってるわ....」
希「手伝うよ」
絵里「いいわよ」
希「手伝うって」
絵里「いいってば!」
バサアアアアア
絵里「あっ...」
希「....もう、えりちは」
絵里「ごめんなさい」
希「ごめんはナシやって」
絵里「・・・・・」
希「ほら、さっさと終わらしちゃお」
絵里「うん・・・・」
◇◇
希「理事長に生徒会の活動を認めてもらえなかった時やね」
希「うちはそうしたくてやってたからええんよえりち」
希「エリチカはしっかり者」
- 13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/07/10(木) 22:24:56.00 ID:dtnPxTFV0
希「6月22日」
◇◇
絵里「希はなんであの子達の肩を持つの?」
希「別に肩持っとるわけやないけど...。何度やってもカードがそう告げるんよ」
絵里「またカードなのね....」
希「カードは正しい答えに導いてくれる」
希「だからえりちとも出会えたんやとウチは思っとるよ」
絵里「....希はどっちの味方なのよ」ボソ
希「・・・・・」
絵里「さあ、仕事終わらせちゃいましょう」
希「・・・そうやね」
◇◇
希「うちは今も昔もえりちの味方やで。」
希「でも、その時は、味方やでって言ってあげられなかったんよ。」
希は「エリーチカは寂しがりや」
- 14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/07/10(木) 22:44:13.91 ID:dtnPxTFV0
希「7月....ああ、この日は」
◇◇
希「えりちはいつも誰かのことばっかりで、自分のことは全然考えてない」
希「学校を存続させなきゃってのも、生徒会長としての義務感やろ?」
希「えりちの本当にやりたいことは?」
絵里「そんなの...どうにかしなきゃいけないんだから仕方ないじゃない!!」
絵里「私だって好きなことだけやっててどうにかなるならそうしたいわよ!」
絵里「自分が不器用なのはわかってる....。でも、今更私がアイドルやりたいなんて言えるはずないでしょ?」
◇◇
希「その後ウチらはμ'sに加入したけど、ウチはこの時言い過ぎてしもた」
希「えりちの気も知らないで、勝手に追い詰めてた。えりちが人前で泣いてたのは初めてだった気がする」
希「エリーチカは不器用」
- 15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/07/10(木) 22:53:23.63 ID:dtnPxTFV0
希「7月12日」
◇◇
絵里「希」
希「あ、えりち。
おめでとう。これからも一緒に頑張ろうな」
絵里「ええ。
...今まで、ごめんなさい。私、希に当たっちゃったことが何回もあったわ」
絵里「希はいつでも私を正しい方向に導いてくれるのにね、私気づいてなかったわ」
希「...そんなことないよ。
それにえりち、ごめんはナシや
絵里「分かってるわ。
だから希。ありがとう」
希「・・・うちも、ありがとうえりち」
◇◇
希「この時ばっかりはウチもえりちに敵わんかったね」
希「μ'sに入ってからえりちはいい意味ですごく変わったと思うよ」
希「エリーチカはとっても素直」
- 17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/07/10(木) 23:04:54.84 ID:dtnPxTFV0
希「8月17日」
◇◇
絵里「希....」
希「どうしたん?」
絵里「私は...μ'sの後輩とどう接すればいいのかしら...?」
希「えりち生徒会の時後輩と上手くやっとったやん!」
絵里「あれは違うじゃない!
きょ、距離が違うのよ距離が!
穂乃果とか凛とか...あんなにすり寄って来られたらどうすればいいか...」
希「あぁ...。確かにあの二人は先輩とか後輩とか関係ない感じやしねぇ...」
希「よし!ウチに任しとき。
三年の立場からビシッと!
ちゃんとえりちを敬うよう言っておくよ」
絵里「え?...え?
ち、違うわよ!二人の対応が気に入らなかったわけじゃなくて!」
希「え?」
絵里「...その、もっと、仲良くなりたいのよ」
希「・・・・」
絵里「やっぱ、向こうからすると先輩って絡みにくいかしら?」
希「・・・・」
絵里「...撫でたりしてもいいと思う?」
◇◇
希「仕方が無いから、ウチが先輩禁止令を考えたんよね」
希「いやしかし、なんというかえりちが一番かわええわ。素直に言えばいいのに」
希「エリーチカは後輩思い」
- 18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/07/10(木) 23:17:04.13 ID:dtnPxTFV0
希「8月28日」
◇◇
希「いやぁ、まくら投げ楽しかったねえ」
凛「海未ちゃんを怒らせてはいけないにゃ....」
絵里「さぁ、みんな今度こそ寝るわよ。穂乃果はお菓子没収」
穂乃果「ええええええーーっっ!?」
ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
ーーーーーー
絵里「....希」
絵里「...のーぞみ」
絵里「....んん~」
希「.....ん?」
希「なんやえりちか...。どしたんこんな時間に....」
絵里「...トイレ行きたい....」
希「....え?」
絵里「暗いし真姫の家だからトイレの場所分からないし、一人じゃ行けそうにないの...希ぃ....」
希「....うん、ええよ。さっさといこ」
絵里「希、絶対ドアの前にいてね?
あたし本当に泣くからね?」
希「絶対おるから早くしい....」
絵里「....私、海未を怒らせて、嫌われてないかしら?」
希「トイレで急に真面目モードならんといて、はやくしいって」
◇◇
希「あんなに真面目に仕切ってたえりちもトイレ一人で行けないなんて笑えるわぁ」
希「ウチがいないとダメなんやから」
希「エリーチカはとっても怖がり」
- 19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/07/10(木) 23:35:31.97 ID:dtnPxTFV0
希「9月17日」
◇◇
絵里「黒髪っていいわよね」
希「なんなん急に」
絵里「あたしは金髪だから」
希「イヤイヤ、えりちの金髪すごく綺麗やで?むしろ羨ましいくらいやわ」
絵里「いやでも、なんていうか」
絵里「なんかチャラくない?」
希「チャラい...?いやそんなこと」
絵里「アイドル的にそれはイメージ悪いと思うのよ...。やっぱり海未みたいに清楚な方が」
希「えりちなんだかんだアイドルノリノリなんやね」
◇◇
希「まあ冷静に考えたら金髪の生徒会長って相当珍しいけどね」
希「今更チャラさとか意識しちゃうんやね」
希「エリーチカはとても鈍感」
コメント一覧
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- 2014年07月12日 21:39
- 海未の時のと似ててシンプルだけど
いいなこういう手の作品
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- 2014年07月12日 21:48
- 感動して目から汗が出ました乙
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- 2014年07月12日 22:03
- 涙出てきた
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- 2014年07月12日 23:02
- ハラショー、涙出ました
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- 2014年07月12日 23:42
- ハラショー!
乙