岡本玄介 - アニメ,アート,キャラクター,大人向け 10:00 PM
彼はもう王子じゃない。ディズニープリンセスで描いたDV注意喚起ポスター
ここまでされたら、もう自分のために逃げ出して!
前回ご紹介しました「ディズニープリンセスを起用したレイプ注意喚起ポスターが衝撃的」では、実の父親(または他の家族)からレイプの被害者となった女性に向けた強いメッセージを発信していました。
ですが今回ご覧いただきますのは、さらに暴力被害に遭ってからの痛々しい顔になってしまった、ディズニープリンセスたちのイラストです。
最愛の伴侶が、いつの間にかお姫様をお姫様扱いしなくなったのはいつからなのか? 前回よりもっと衝撃的なヴィジュアルで訴えかけています。
全員が幸せに満ちたプリンセスのはずなのに、片目のまぶたは青く腫れあがり、頬や唇には裂傷、それに鼻血まで出ています。髪の毛も乱れてしまい、とてもじゃないけど見ていられません。
前回と同じく、これらのメッセージ・イラストを描いたのは中東出身でヴィジュアル・アーティストとして活動されているSaint Hoaxさん。
物語のハッピーエンドで良く聴く「Happily Ever After(それからずっと幸せに暮らしましたとさ)」という定番のセリフをもじって、「Happily Never After」という不幸なタイトルでシリーズ化したこれら一連の作品。ポスターの下部に書かれたメッセージには、こうあります。
彼がアナタをお姫様のように扱わなくなったのはいつですか?
その関係を終わらせるのに、遅過ぎるということはありません。
前回は身内の男性からのレイプを注意喚起する内容でしたが、表現はややソフトでしたよね。しかし今回は、彼氏や夫から暴力を振るわれるドメスティック・ヴァイオレンスについて訴えかけ、表現がけっこうハードになっています。
これらのシリーズを描いた理由は前回とほぼ同様に、「未成年の少女や成人した女性たちで、もしDVの被害を受けているのなら、また次に暴力を振るわれないよう一刻も早く届け出て欲しい」というものとなっています。
キャラクターがキャラクターだけに、強烈なアピール力ではありますが...ここまでくると、また違った事情でSaint Hoaxさんが訴えかけられないか心配でもあります。
画像:Saint Hoax
Artist Depicts Disney Princesses as Victims of Violent Domestic Abuse[JEZEBEL]
(岡本玄介)
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