V「LDS……?」
- 2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/21(土) 22:04:11.20 ID:qFX/N52D0
- ~ハートランド~
トロン「クリス、ちょっといいかい」
V「はい、何でしょう父さん」
トロン「昨日、誕生日だったよね」
V「ええ、そうです。覚えていてくれたんですね」
トロン「はは、体はこんなになっても息子の誕生日を忘れたりはしないさ。それでクリス、君に受け取って欲しいものがあるんだ」
V「そんな、いいですよ父さん。私はもうそんな歳じゃ……」
トロン「まあそう言わないで。ほら」
- 3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/21(土) 22:05:17.56 ID:qFX/N52D0
- V「!これは……!」
トロン「懐かしいだろう?ダイソン・スフィアのレプリカさ。本物をアストラルが持っていって以来、何とか作れないかといろいろ試していたんだよ。私やミハエル達の分もまた作るけど、一番最初に作ったのがこれなんだ」
V「私のナンバーズを、一番最初に……」
トロン「受け取ってくれ」
V「は、はい!ありがとうございます、大切にします!」
トロン「……」ニヤリ
V「父さん?」
トロン「受け取ったね、クリス。もう渡したからね、返品は受け付けないよ」
- 4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/21(土) 22:07:44.61 ID:qFX/N52D0
- すいません改行ミスりました
V「?」
トロン「クリス。そのカードを手切れ金替わりとして……
今月をもって、君への小遣いの支給を打ち切らせてもらう」
V「……え?そ、それはどういう……」
トロン「君の小遣いを……0にする!」ドン☆
V「そんな攻撃力を0にするみたいに……」
トロン「言葉の通りさ。今後一切、君に小遣いは渡さない。
ああ、安心しなさい、ご飯はちゃんと食べさせてあげるから」
V「そ、そんな!そんなこと急に言われても……」
トロン「残念ながらそのカードを受け取った時点で君に拒否権はない。言っただろう、それは手切れ金替わりだと」
V「誕生日プレゼントじゃなかったんですか!?」
トロン「何のことだい?『君に受け取って欲しいものがある』としか言っていないよ僕は」
V「っ……!そ、それじゃあ、私の研究資金は……」
- 7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/21(土) 22:09:47.18 ID:qFX/N52D0
- トロン「ああ。元々私は君にこの言葉が言いたくて、今回の事を計画したんだ――クリス。研究を続けたいなら、そのためのお金が欲しいなら」
トロン「自分で働いて稼ぎなさい」
V「はぁ……とうとうこの時が来てしまったか。いつかは来ると覚悟はしていたが……仕方あるまい。
ご丁寧に手切れ金までくれたんだ、これはもう覚悟を決めるしかなかろう」
V「今こそ我々……私が動く時。ハロワ行こう」
- 8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/21(土) 22:11:38.30 ID:qFX/N52D0
- ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「そうですね、それでしたら……デュエル塾の講師などはいかがでしょう?」
V「塾講師、ですか」
「はい。最近増えてきてますからねー、デュエル塾。アークライト様は以前のWDCでもとても優秀な実績を残しておいでですし、
これなら超大手のLDSだって、十分採用の見込みがあると思いますよー」
V「LDS……?あのLDS?私が、ですか?」
「はい。丁度今はエクシーズコースの講師が若干不足気味のようですので、今が本当に好機ですよねー」
V「そうですか……」
- 9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/21(土) 22:13:15.59 ID:qFX/N52D0
- ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
V「ミハエル、ちょっと聞いてくれ」
III「兄様!聞きましたよ、LDSの面接を受けるんですって?」
V「ああ、それなんだがな。見ろ、ここに『私服OK』みたいに書いてあるだろう」
III「うわ、本当だ。困りますよねこういうのって」
V「今まさに困っているのだ。何を着て行こうか」
III「うーん、仮に本当に私服で行くとしても、僕らのこの格好では……。相手は大手LDSなんですし、さすがにちょっと印象悪いですよね」
V「かといって正装して行こうにも、私はスーツなんて持っていないぞ」
III「父さんもあの様子では、面接受かるまで買ってくれそうにありませんよね。そうだなぁ……。
あ、兄様、昔着ていた白衣ってとってありますか?できるだけ綺麗なやつ」
V「ふむ、探してみよう」
- 11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/21(土) 22:15:13.17 ID:qFX/N52D0
- V「あったぞ」
III「おー、思ったよりも綺麗ですね!」
V「まあ研究職といっても、化学系などの類ではないからな。それほど汚れていなかった」
III「じゃあそれ着て、髪結わえて、眼鏡掛けましょう!絶対それっぽくなりますよ!」
V「それだとまんま私の研究者時代の格好じゃないか」
III「私服OKで会社の面接なんですから、ほどほどにフォーマルな雰囲気、かつ兄様のイメージに合ったものということで」
ここまで書いといて何だけど、研究者時代のVの服装こんな感じだったよね?
髪結んでたかどうかが曖昧なんだけど……
- 13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/21(土) 22:18:30.18 ID:qFX/N52D0
- あ、あとVのデッキはアニメ準拠。エンタープラズニルなどもってのほか、幻獣機も使いません
V「というわけで、着てみたが」
III「かっこいい!やっぱり似合いますね兄様!もうこれで決まりでしょう!決まりです!ばっちり!」
V「さっきから女子高生かお前は……まあ、お前がそう言うのなら、これで行ってみるか。駄目で元々だ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
III「兄様ー……ん?」
V「はい……はい、今週の……土曜日ですか、はい、問題ありません……はい、はい、宜しくお願いします。
いや本当にありがとうございます私なんかが……いえいえそんな!……はい、はい、どうも、失礼しますー……」ピ
III「どなたからですか?」
V「ミハエル……」
III「?」
V「受かった」
III「……え!?」
V「LDSエクシーズコース講師、採用だって……」
III「ほ、本当ですか!やりましたね兄様!」
- 14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/21(土) 22:19:22.40 ID:qFX/N52D0
- トロン「ごらん、クリス」
V「父さん?」
トロン「やる気さえ出せば、君はこんなに光るものを内に持っていたじゃないか。ようやく気付いてくれたようだね」
V「父さん……!」
トロン「一ヶ月……初給料を貰うまで、辞めずにきっちり勤め上げたら、また小遣いをあげよう。頑張りなさい」
V「はい、父さん……頑張ります!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
- 16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/21(土) 22:21:37.58 ID:qFX/N52D0
- ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
V「ゴホン。えー、はじめまして皆さん。今日からこのエクシーズコースを担当させていただくことになりました、クリストファー・アークライトといいます。
まあこの格好から察しがつくかと思いますが、以前には研究職に就いておりましてですね、ですから人に教えるということに関しましては、なにぶん不慣れなところもあります……
ので、えー、私もですね、皆さんと一緒に勉強して、勉強させていただいてですね、まあ、成長できたらいいなと、思っております。どうぞ、よろしくお願いします」
「「「お願いしまーす」」」
V「はい、では早速授業の方始めていきましょう。テキスト69ページ開いてー」
V「……このように、エクシーズモンスターの中には専用の魔法カードを使って更なる進化を遂げる、ランクアップというものが可能なカードが存在します。これね、先生ね、前一回戦ったことあるんだよね。ランクアップ使う人と」
ザワザワ…
「マジか……」
「本当にいるんだ……」
V「よし、じゃあちょっと教養がてらその話をしようか。その話をするにはまず、七皇の剣っていうカードの説明がちょっと必要なんだけど…」
- 15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/21(土) 22:20:02.65 ID:VssvJ/Jb0
- >>1俺からの画像だー!受け取れ―――!!
- 17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/21(土) 22:24:43.47 ID:qFX/N52D0
- >>15 ありがとう超助かる!うわー眼鏡してねぇ!ゲイザーを誤認してたのか俺!もう眼鏡で行きます!
あと採用の下り適当でごめん!書きたいのはそこじゃないんだ!
V「……で、その人のターン。ドローしますね。その人は決闘者として凄く格の高い人だったから、まあ一発で引いちゃうわけね、七皇の剣を。
でも先生達はそれを見越して、ちゃんと進化前のモンスターを縛ってある。なのに、なのにだよ、その人何て言ったと思う?」
V「『これでいつでもネオタキオンを召喚でき……ハッ!』それ今気づいたのかよ!?」
「何だそりゃwwwwww」
「バカだろそいつwwwwwwwww」
V「いやいやいや、それでも本当に強い人だったよー。結局負けちゃったからね先生その後」
「「「えーっ!?」」」
V「まあね、どんな強い人にでもそういううっかりはある、という話でした。はいじゃあ授業進めまーす」
V「はい、じゃあ今日はここまで。復習忘れないように」
「「「っしたー」」」
「クリス先生かっこよかったねー」
「普通に授業分かりやすいわあの人。話面白いし」
「あの話本当なんかな」
「いやさすがに作り話っしょ?七皇の剣とかマジであの効果だったらチートすぎるわ」
「つーか俺あの人とデュエルしてーわ、超面白そう」
V(うーむ……何か妙に剽軽なキャラになってしまった。やはり慣れないことをするのは難しいな。
まあ一応、みんなちゃんと授業は聞いてくれていたようだし、いっそ授業時はあのキャラでいいのかもしれない)
- 18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/21(土) 22:26:24.82 ID:qFX/N52D0
- V「……ん?」
『発音コース』
V(発音……?)チラリ
ドルべ「……これは当然、最初の”o”にアクセント。ですが!この場合に限り普通のアクセントよりも、思いっきり強く発音すること!
もう二重、三重アクセントぐらいの勢いで読みましょう。Repeat after me」
ドルべ「ブックス!」
「「「ブックス!」」」
ドルべ「ブックス!」
「「「ブックス!」」」
V(どういう……ことだ……)
- 23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/21(土) 22:29:59.95 ID:qFX/N52D0
- ガラッ
V「おっと、すまない」
????「…………」タッタッタ…
V(……口元を押さえていたな。気分が悪くなったのか、あの生徒)
~~~~~~コメント一覧
-
- 2014年07月15日 23:16
- 発音コースのドルベで吹いたwww
あと中の人繋がりネタやめーやwww(レロレロレロレロ
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- 2014年07月15日 23:34
- ブックス!
-
- 2014年07月15日 23:39
- Ⅴ兄様……
あ、SSは面白かったです
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- 2014年07月15日 23:41
- この人の前のssで光天使をけなしてたがまさか環境を取るとはなぁ・・・
-
- 2014年07月16日 00:01
- Vの霊圧が…消えた…!?
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めっちゃ働いてたろ!!