少女「というわけで旅にでます」
- 1: ◆O/7MAItCA.d/:2014/06/28(土) 16:48:15.01 ID:fjL2tAvn0
幼女「くっ……!殺せ!」
女騎士「幼女に嫌われてしまったかもしれない」オーク「はい?」
の続きだよ。- 2: ◆O/7MAItCA.d/:2014/06/28(土) 16:50:33.61 ID:fjL2tAvn0
朝だよ
村の前だよ
女騎士「心配だ」
少女「大丈夫だよー」
女騎士「知らない人にはついていくなよ?」
少女「あい」
女騎士「怪しいものは食べるなよ?」
少女「うい」
女騎士「夜道には気をつけろ?」
少女「そい」
女騎士「それからそれから……」
少女「もー、大丈夫だってばー!」
- 3: ◆O/7MAItCA.d/:2014/06/28(土) 16:51:07.08 ID:fjL2tAvn0
オーク「大変なこともあるだろうが、頑張ってこいよ」
少女「うん」
オーク「それとな、あの魔法はあまり使うなよ」
少女「どうして?」
オーク「どうしてもだ。確かではないが不安な要素があるからな」
少女「やっぱ髪のこととか……かな?」
オーク「ん……まあな」
少女「確かに昔よりかは白っぽくなっちゃったけど、私は至って健康だよ?」
オーク「しかし……」
少女「まあ、でも、気を付けるよ!あんまり使わないようにする」
オーク「ならばいい」
- 4: ◆O/7MAItCA.d/:2014/06/28(土) 16:51:48.93 ID:fjL2tAvn0
村長「それにしても」
少女「?」
村長「いつの間にか一人旅するほどに成長するとはな」
少女「へへ、まあね」
村長「時間の流れは早いもんだ」
村長「突然『一人で旅に出たい!』なんて言い出したときはどうしたもんかと思ったが」
少女「自分の目で色んな景色を見てみたいの。もうただの幼女じゃないのよー」
村長「それでもチビだし、胸は平野だがな」
少女「お前の頭は相変わらず焼け野原だけどな」
村長「ふえぇ……」
- 5: ◆O/7MAItCA.d/:2014/06/28(土) 16:52:49.17 ID:fjL2tAvn0
少女母「辛くなったらいつでも帰ってくるのよ?家には温かい布団もあるからね」
少女父「はっはっは、少女のことだ。そんなに心配はしてないぞ。世界中を見てまわってこい」
少女「うん!ありがとう!パパ!ママ!」
女騎士「最初は中央王都を目指すんだぞ。丁度今来ている馬車に乗せてもらえば、寝ているうちに着くだろう」
女騎士「馬車で行くとはいえ、道中何があるかわからないからな。気を付けるんだぞ」
女騎士「最近の情勢は安定しているとはいえ、魔物たちは普通にいるからな。修行で私が教えたこと、忘れるんじゃないぞ」
少女「了解です!」
村長「それじゃ、俺らからの餞別品だ」
少女「餞別品?」
- 10: ◆O/7MAItCA.d/:2014/06/28(土) 21:07:16.67 ID:fjL2tAvn0
村長「女騎士、オーク、俺から一品ずつ、お前の親が用意した基本装備以外の旅に必要なものなどを用意した」
少女「まじすか」
女騎士「まじだぞ。ほら、私からはペンダントだ」
少女「綺麗!ありがとう!」
女騎士「御守りとして大事に身に付けておいてくれたら嬉しい。もし、お金に困ったらそれを売って資金にしても良いからな。数日間寝泊まりに困らない額にはなるだろう」
少女「そんな、これを売るなんてとんでもない!」
女騎士「ふふ、気持ちは嬉しいが無理はするなよ?」
オーク「次は俺だな」
少女「待ってました!」
- 11: ◆O/7MAItCA.d/:2014/06/28(土) 21:07:52.65 ID:fjL2tAvn0
オーク「俺はローブを用意した。頑丈だし、寒い場所に行くときはこれが必須になるだろう」
少女「かっこいい!ありがとう!」
オーク「これで多少は身を隠すこともできるしな。野宿のときは案外これが役に立つ」
少女「なんだか孤高の旅人らしさが凄い出た気がするよ!ずっと着てるね!」
オーク「いや、暑いときは脱ぐんだぞ……」
少女「おぉ、思ったより軽い!」
オーク「結構良いの買ったしな」
幼女「なんだか申し訳ないっす」
オーク「いや、俺は食べ物以外には金を殆ど使わないしな。これぐらいは安いものさ」
村長「さて、次は俺か」
- 12: ◆O/7MAItCA.d/:2014/06/28(土) 21:15:20.03 ID:fjL2tAvn0
少女「村長か……」
村長「あからさまに不安そうな顔すんなよ、渡さねぇぞ」
少女「あ、いえ、もらいますもらいます。ありがたく頂戴します」
村長「今回は流石にちゃんとしたもんだぞ。銀の短剣だ」
少女「銀!?うおお、凄い!」
村長「この袋の中に鞘と一緒に入れてあるからな。いざというときに出して使えよ。」
少女「なんで袋に?」
村長「子供が剣プラプラ持ってたら目立つだろうが」
少女「確かに」
村長「プラプラしてるのは股にある男の剣だけで十分だ」
少女「でもペーパーナイフでしょ?」
村長「おぉん!?てめぇ見たこともの無いのによくそんなこといえるな!?見るか!?見て確かめてみるか!?」
少女「ちょ!やめ!」
村長「唸れ!俺のアロンダ
オーク「村長!」
女騎士「少女見ちゃダメだ!」
ギャーギャー
少女母「あらあら、うふふ」
少女父「はっはっはっ」
- 13: ◆O/7MAItCA.d/:2014/06/28(土) 21:16:10.96 ID:fjL2tAvn0
・・・・・・・・
村長「まあ、そういうわけでだ。三人とも渡し終わったことだし、そろそろ出発か?」
少女「そうだね。あんまり行商人の人を待たせる訳にもいかないし」
女騎士「無理は絶対するなよ?」
少女母「疲れたら休むのよ?」
女騎士「歯磨けよ?」
少女母「バランスよくご飯食べるのよ?」
女騎士「夜遅くまで起きてるなよ?」
少女「わかったってばー!」
少女父「サラウンドお小言か……少女も大変だな」
- 14: ◆O/7MAItCA.d/:2014/06/28(土) 21:17:03.70 ID:fjL2tAvn0
村長「……」
オーク「どうしました?少女と別れるのが寂しいんですか?」
村長「んなバカな。ただ、あいつが旅に出る前に一度だけでもチェスで勝っておきたかったなと」
オーク「村長、勝ったとこないんですか?」
村長「一回だけある」
オーク「ほう」
村長「あいつにチェスを教えてやったときにな。もう、ボッコボコにしてやった」
オーク「相変わらず大人気ないですね……」
村長「次の日から勉強してきたのか、俺がボッコボコにされたけどな」
- 15: ◆O/7MAItCA.d/:2014/06/28(土) 21:17:51.54 ID:fjL2tAvn0
オーク「あはは……。お、準備もできたみたいだな」
オーク「それじゃあ、行商人さん。よろしくお願いします」
少女「お願いします!」
行商人「へえ、かしこまりました。王都までは送り届けますよ」
女騎士「……なあ、私も途中までついていった方が」
少女「大丈夫だって!女騎士さんはちゃんとこの村を守ってください!」
女騎士「ぐぬ……」
行商人「さあ、荷馬車に乗って」
少女「はい!……んしょっと」
- 16: ◆O/7MAItCA.d/:2014/06/28(土) 21:18:36.82 ID:fjL2tAvn0
少女「それじゃあ、行ってくるね!」
村長「おう、行ってこい」
オーク「少女に神のお導きがあらんことを」
行商人「では、出発します」
- 18: ◆O/7MAItCA.d/:2014/06/28(土) 22:48:45.74 ID:fjL2tAvn0
女騎士「達者でな!無事帰ってくるんだぞ!」
少女父「楽しんでこいよー」
少女母「いつでも帰ってくるのを待っているからね!」
幼女「はーい!」
行商人「はいやっ!」
ヒヒーン
ガラガラガラ
女騎士「……行ってしまったか」
- 19: ◆O/7MAItCA.d/:2014/06/28(土) 22:49:12.63 ID:fjL2tAvn0
数刻後だよ
少女「ということで旅に出ました」
少女「沢山の人に見送られて、私は幸せものだなー」
少女「しかし一人旅」
少女「話し相手が居ないのは少々さびしいわけで」
少女「荷馬車でじっとしてるだけなのはつまらないし」
行商人「……」
少女「行商人さんはあまり喋らないし」
少女「まだここらは私も見たことのある景色だし」
少女「……」
少女「寝るか」
- 20: ◆O/7MAItCA.d/:2014/06/28(土) 22:49:43.84 ID:fjL2tAvn0
数刻後だよ
少女「zzz……」
ガタン!!
少女「おわっ!?なんぞ!?」
行商人「あちゃー」
少女「どうしましたか?」
行商人「いやね、車輪が壊れちまってね。……このままだと、直接東に行けないかもしれないな」
少女「ということは、まさか中央王都には行けないってことですか?」
行商人「そうなるね」
少女「なんと」
- 21: ◆O/7MAItCA.d/:2014/06/28(土) 22:50:35.26 ID:fjL2tAvn0
少女「どうしよう……」
行商人「近場の村まで引きずって修理するとなると結構時間かかりそうなんだよな」
行商人「スペアもきらしているし、補充できると考えれば逆に丁度よかったかもしれない」
少女「うーん……」
行商人「どうする?ついてくるかい?」
少女「……」
少女「いえ、せっかくだし、自分で歩いて行くことにします」
行商人「良いのかい?」
少女「はい、ここまでありがとうございました」
- 22: ◆O/7MAItCA.d/:2014/06/28(土) 22:51:36.15 ID:fjL2tAvn0
行商人「ここから東に森がある。そこを抜けてしばらくすると王都が見えてくるはずだ」
行商人「あとは道なりに進めば問題ないだろう」
少女「わかりました」
行商人「送ると言った手前、こんなことになってしまって申し訳ない。どうか達者でな」
少女「ありがとうございます。行商人さんも、どうかご無事で」
行商人「森の中は魔物や獣も多くいる。気を付けろよ」
少女「はい」
行商人「森の中にも道はあるから迷うことはないだろうが、夜は視界も悪くなる。あまり動かない方がいいだろう」
- 23: ◆O/7MAItCA.d/:2014/06/28(土) 22:52:21.23 ID:fjL2tAvn0
数刻後だよ
森の前だよ
少女「さて、特に魔物に会うことなく歩きでここまできたわけですが」
少女「この森大きいな……」
少女「一日で抜けられるかな?」
少女「暗くなったら進めなくなるだろうし」
少女「魔物も出るようになるだろうし」
少女「気を付けて行かないと」
少女「よしっ、気合い入れろ私!」
パンパン
少女「いざ、出発!」
- 24: ◆O/7MAItCA.d/:2014/06/28(土) 22:53:02.96 ID:fjL2tAvn0
森の中だよ
少女「やっぱ、森だけあって薄暗いな……」
少女「いろいろと不気味だし、早くこんなところ抜けちゃいたいよ……」
バサバサッ!!
少コメント一覧
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- 2014年07月15日 20:25
- 可愛い子には旅をさせよ
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- 2014年07月15日 20:40
- 微妙に長くてダレる
いくらなまくらでも剣をお尻に刺したらねぇ…
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- 2014年07月15日 21:15
- やっと見つけた
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- 2014年07月15日 21:27
- 戦いかたが横島だな。
-
- 2014年07月15日 21:50
- 面白かったけど漂う蛇足感
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- 2014年07月15日 22:44
- 村長の出番が少ない、訴訟
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- 2014年07月15日 23:09
- 狼女さんの尻穴ブスーッ!を期待していた自分が恥ずかしい(パンツはきはき)
-
- 2014年07月16日 00:05
- おおかみさんはロリコンさん?
-
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